OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

しょうてん

2015年08月21日 | 書道・筆文字
焦点ではなく、商店でもなく、昇天や聖天でもなければ、笑点であるか。
書道用語では、小篆である。
小があるから大もあるのであるが、始皇帝時代の文字統一は、この小篆といわれ、われわれの身近なところでは、ハンコ書体のあの読めない字である。

10月27日から上野の東京国立博物館で「始皇帝と大兵馬俑展」が開催される。
9月30日までは、チケットと始皇帝の偉業をイラストにしてあしらった手ぬぐいを大手のチケット売り場では2200円で買えるとか。
会場内で買える手ぬぐいにはない特別色(水色)で、手ぬぐいの「始皇帝」の文字は書壇の重鎮、新井光風氏によるもの。

今時のノリならば、いかにも、の筆文字がありそうであるが、新井氏は、当時の小篆をそのままに、始皇帝と書いた。
今時に、良心ある筆文字と感じる。こんな手ぬぐいなら、持っていてもいい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする