OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

再会いくつか

2011年12月14日 | 日記
今日は来年の打ち合わせで銀座へ。
「日々」へいくと、7,8年ぶりだろうか、青山でのワークショップを受けてくれた方が、その時していた仕事を今も続けられていて、そこにいてくれた。
顔は忘れていたが、雰囲気だけは覚えていて、そのまんまであって、うれしかった。

そのあと、近くでやっている日本画の伊藤哲さんの個展を拝見。古い裂を作品中において、そこから画面を作っていく作品も伊藤さんならでは。
截金を使い、細かな文様を描き出していく手法は、手の込んだ仕事で、あっぱれ。
版画の作品は、摺り師の方がいらしてたが、その職人を超えた技に敬服した。
伊藤さんとは1年ぶり? 2年ぶり?

最後に、短冊を買いに鳩居堂による。
ギャラリーは誰がやっているかな、と案内をみると、懐かしい名前を発見。
塚本先生である。
1980年か1982年の立川での個展を知人に連れられて観に行ってお話をした記憶がある。
気さくな方だった。
ざっと作品を観た後、向こうも気にしてくれているので、「実はむかし、立川の…」と切り出した。
王羲之研究の論文を多く書かれている先生なので、つかの間、王羲之の話で盛り上がった。

わざわざ買いに行った短冊は、立川に住む俳人のIさんの依頼を仕上げるためであったが、
立川には、いま呂翁さんもいて、2年前ほどに、やはり約30年ぶりでお会いした。
立川には呂翁さんとはじめてお会いした天来記念館での講習会のとき、知り合った菊田さんも居た。
いくつか年上で、とってもかっこいい人だった。

菊田さんはその講習会で講師の一人として来ていた石田先生のところに通うようになった。
私とは、少しづつ遠くなり、菊田さんが立派に書家になったころは縁がなくなっていた。

ある日、飯島書店での帰りがけに、置かれていた展覧会はがきを手に取ると「菊田臥龍遺墨展」のタイトル。
まさか、だった。

もう何年経つだろうか。
その後、話したいことはいっぱいあったのに。

コメント
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