さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

アカシデ

2019-03-19 22:06:32 | 樹木

*2019年3月19日撮影

 暖かい春の一日でした。もう冬に戻ることはなしにしてほしいものです。

 落葉樹はみな葉を落として、少し寂しい眺めです。
 そんな中でも、冬芽が美しい樹木もあります。
 写真は、小さな葉を重ねたような実がついている「シデ」の名がつく木です。
 赤い芽が目立つので、アカシデではないかと思います。





*2019年3月19日撮影

 「シデ」というのは「四手」と書き、神前に捧げる玉串やしめ縄などにつける白い紙の飾りです。
 実の形が「四手」に似た樹木を、「〇〇シデ」という名で呼びます。
 いちばん一般的なのは、イヌシデです。





*2019年3月19日撮影

 その他にも、クマシデとかサワシデとかがあります。

 アカシデというのは、花(特に雄花)が赤みが強いことによります。
 ただ花以外にも、実が赤っぽかったり、今の時期の冬芽が赤くて目立ちます。





*2019年3月19日撮影

 樹形が分かる程度に、全体を写しました。
 少し逆光なのでよく分からないかもしれませんが、枝先の芽が赤いので、木全体が赤みを帯びて見えます。
 
 葉のない樹木もそれぞれに個性があって、思いがけず美しかったりします。

フクジュソウ

2019-03-17 22:19:46 | 草花

*2019年3月17日撮影

 先週は突然の雪で寒い日が続きましたが、今週は春の日差しが戻ってきました。

 フクジュソウが咲いています。
 例年よりひと月くらい早いのではないかと思っています。

 早春に黄金色の花を咲かせるので、めでたい花とされ「福寿草」の名がつきました。





*2019年3月17日撮影

 もともとは「元日草」とか「一日草」、また「福告ぐ草」などの名前で呼ばれていたそうです。
 江戸時代に「福告ぐ草」の「告ぐ」を、よりめでたい「寿」に置き換えるというアイデアが生まれ、「福寿草」になったとされます。
 語呂もいいし、めでたさも倍増というわけで、すぐに定着しました。





*2019年3月16日撮影

 草丈はさほど大きくはないのですが、金色に輝く花は他にはない美しさです。
 まだ雪が残るころに咲くので、春が来たという喜びを体現するような花です。
 今年は雪がなくて、雪の中のフクジュソウという眺めは見られませんが、それでも早めに咲いてくれて嬉しいと思います。

梅に雪

2019-03-14 22:12:28 | 樹木

*2019年3月14日撮影

 春になったと喜んでいたら、突然の雪です。
 昨夜のうちに10cmほど積もりました。
 今日の昼間も断続的に降り続けましたが、さすがに地面が暖かいと見えて、雪は見る間に消えて、もうほとんど残っていません。
 もう雪は止んだようです。明日は晴れるといいですね。

 梅の花が咲きはじめていたのですが、雪をかぶりました。
 こんな風景もめったにあることではないので、今日は「梅に雪」の写真です。





*2019年3月14日撮影

 咲きはじめの梅は白梅ばかりです。
 紅梅はまだ蕾です。
 枝の先が凍った白梅は寒そうです。





*2019年3月14日撮影

 たくさん花をつけた大きな白梅には、雪もどっさり乗っかっていました。
 この白梅は、春に鶴ヶ城公園で一番早く花を咲かせる樹木です。
 今年も見事に咲きましたが、雪にはびっくりしていると思います。





*2019年3月14日撮影

 雪の上に落ちていた梅一輪。
 美しい花ではあるけれど、なんとなく「あわれ」を感じさせられる風景です。
 つい撮影してしまいました。
 

オオイヌノフグリ

2019-03-09 22:06:42 | 草花

*2019年3月9日撮影

 3月になりました。
 今日は久しぶりに暖かい良い天気で、春が来たと実感できる1日でした。

 春を知らせる野の花の中でも、特別に美しいと思うのがオオイヌノフグリです。
 日当たりの良い野原に、たくさん咲き揃うようになりました。





*2019年3月9日撮影

 オオイヌノフグリは西アジア、中近東の原産で、ヨーロッパをはじめ世界中に帰化している植物です。
 日本にもヨーロッパを経由して入ってきたのではないかとされています。
 1880年頃(明治時代半ば)に東京で発見され、その後短期間で全国に広がりました。





*2019年3月6日撮影

 在来種はイヌノフグリというひとまわり小さい草花です。
 イヌノフグリに似ていて、花をはじめ草丈なども大きいというので、オオイヌノフグリとなりました。
 在来のイヌノフグリは花も地味で、オオイヌノフグリのぱっと明るい大きな花は圧倒的に美しく映えます。





*2019年3月6日撮影

 日頃外来種というものについて、否定的なものの考え方をしているにも関わらず、オオイヌノフグリの花の美しさを愛でるときにはそういうことも忘れてしまいます。
 なかなかゲンキンというか、ご都合主義というか、妙なものです。





*2019年2月24日撮影

 これを撮影したのは2月の最後の日曜日、24日でした。
 この日はとても暖かく、日差しが春のようで、今年は春が早くきた!と喜んだものです。
 ところがその翌日からは、寒い日が続いて冬に逆戻り。
 ようやく今日になって、春の暖かさが戻ってきました。

 オオイヌノフグリは気温がある程度上がらないと花を咲かせません。
 これからはだんだんと、オオイヌノフグリが花を咲かせる日が増えていくものと思います。