goo blog サービス終了のお知らせ 

さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ヒメアカタテハ(蝶)

2016-11-07 22:01:31 | 昆虫

*2016年11月7日撮影

 今日は文句なしの秋晴れ。
 昼頃には暖かくなって、チョウやトンボも姿を見せました。
 キタテハやアカタテハなど黄色いチョウが黄色い菊にとりついていました。
 そんななかに、ヒメアカタテハの姿も。
 今年はもう見納めかもしれません。
 
 今日は今年撮影のヒメアカタテハの写真からよりすぐりです。
 最初の写真は翅を広げた、雄のヒメアカタテハです。




*2016年10月19日撮影

 これは、同じく雄と思われるヒメアカタテハの翅の裏側の写真です。
 タテハチョウ類も翅の表と裏の模様がまったく違うのが特長です。
 そしてこのヒメアカタテハの裏の模様が、私は大好きなのです。
 まるで現代絵画のような複雑な模様とえもいわれぬ色合いは、この世が生んだ傑作のひとつだと思います。





*2016年9月25日撮影

 これはヒメアカタテハの雌の、翅の裏側の写真です。
 雌は雄よりも色が薄く、裏側の模様もいちだんと上品に見えます。
 雄と雌は主に色の濃さで区別するので、判断に迷うことも多いのですが、これはたぶん雌だと思います。





*2016年9月25日撮影

 これは雌の表側の写真。
 雄よりも全体的に色が薄いと思います。

 ヒメアカタテハは本来暖かい地方の蝶とされていますが、北上を続けて今では北海道を含む全国で見られます。
 幼虫でも成虫でも越冬するとされていますが、一方寒さに弱いとも言われています。
 つまりある程度暖かいところで越冬し、繁殖した個体が北上して東北や北海道で見られるということのようです。
 この辺でも秋になると増えてきて、かなり秋が深まるまで見ることができます。

イチョウ

2016-11-06 21:41:42 | 樹木

*2016年11月6日撮影

 11月に入って寒い日が続いています。
 イチョウが鮮やかな黄色に変身し、さかんに葉を落とし始めました。
 日差しに映えるイチョウの黄葉は、他にはない美しさです。





*2016年11月6日撮影

 イチョウの葉が落ちて、地面に敷き詰められたようになっています。
 今年は春の4月の夜に雪が降ったせいで花芽が痛んでしまい、銀杏はあまりなりませんでした。
 例年ならこういう場所にはびっしりと銀杏が落ちているのに今年は少ないので、銀杏を踏んで匂いに悩まされることもなく歩けます。
 会津の特産の柿や梅や、栗や胡桃などさまざまな果樹に被害が出ています。





*2016年11月6日撮影

 イチョウという植物は「生きた化石」なのだそうです。
 百万年ほど前に絶滅したはずの植物なのに、中国の奥地に奇跡的に生き残ったものがあって人為的に植栽されて広まったとされています。
 11世紀北宋王朝の頃なのだとか。
 日本への再導入も15世紀、室町時代ではないかと言われています。

ツワブキ

2016-11-04 22:25:20 | 草花

*2016年11月4日撮影

 11月になりました。今年もあと少しです。
 山に雪のたよりも聞こえ始めて、すっかり寒くなりました。
 それでも里の紅葉はゆっくりゆっくり進んでいて、色づく前に散ってしまうのではないかと心配しています。

 今日の写真は秋冬にみごとな黄色い花を咲かせるツワブキです。
 野生のものではなく、庭に植えられているものです。
 けっこうあちこちで見かけます。





*2016年10月28日撮影

 野生のツワブキの分布は、太平洋側では福島県以西、日本海側では石川県以西だそうです。
 会津はどちらかというと日本海側なので、野生のツワブキはありません。
 かわりにさまざまな園芸用品種が植えられています。
 花の少ない時期に目を楽しませてくれるので、人気があるようです。





*2016年10月20日撮影

 ツワブキは日本の民間療法として、茎や葉を切り傷や火傷やできものなど皮膚系の治療薬として使ったようです。
 沖縄や奄美大島などでは食用にするのだそうで、こちらでフキを食べるのと同じような料理に使うと聞きます。
 はなやかな花を愛でるだけでなく、さまざまに利用されてきた草花なのですね。