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さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ヤマガシュウ

2019-10-07 22:06:11 | 樹木

*2019年10月7日撮影

 朝はよく晴れて爽やかな天気でしたが、午後からは曇り空で寒くなってきました。
 これから夜が更けるにつれ雨模様に変わるようです。

 黒っぽい実をつける、つる植物を発見しました。
 黒い実ならアオツヅラフジだろうと思い込んでいましたが、どうも雰囲気が違うので調べました。
 答えはヤマガシュウ(ヤマカシュウとも言う)です。





*2019年10月7日撮影

 黒い実ですが、よく見ると濃い緑色をしていることが分かります。

 名前は山に生える「カシュウ」という意味です。
 「カシュウ」は「何首烏」と書き、漢方薬の名で「ツルドクダミ」という草の根を干したものを言います。
 つまり「ツルドクダミ」のことを「カシュウ」と呼んでいるわけです。

 「ツルドクダミ」はドクダミに似た葉を持つ、ツル性の草です。
 その「ツルドクダミ」に似ていて、山に生えるというのが、「ヤマガシュウ」の由来です。
 「ツルドクダミ」にはヤマガシュウのような実はなりません。





*2019年9月22日撮影

 先月撮影したヤマガシュウの実です。
 まだ熟していないのか、緑色が濃い感じです。

 ヤマガシュウの花は、春の4月ごろ小さな緑色の花をたくさん咲かせます。
 ごく地味で目立たない花のようです。
 花だけを見ればサルトリイバラに似ているとも言います。

 いろいろなものに似ているとされるヤマガシュウ。
 けっこう珍しい部類の植物なのかも。
 

サルスベリ

2019-08-12 22:48:26 | 樹木

*2019年8月12日撮影

 日中は相変わらずの猛暑で、今日も36℃になりました。
 ただし朝晩は涼しいと感じられる程度になりました。暑い夏もそろそろ終わるのかなと、期待しています。

 今、花の盛りのサルスベリです。白い花です。
 サルスベリは「百日紅」と書くように、本来は華やかな赤紅色の花なのですが、白花のサルスベリもあります。
 白花の場合は「百日紅」と書くのは違うような気もするので、「猿滑」でしょうか。





*2019年8月12日撮影

 サルスベリの樹皮ははげ落ち、木肌がつるつるになるので、猿でも滑って登れないだろうということからサルスベリの名が付いたようです。
 その名前からすれば「猿滑」なのですが、原産国の中国の表記「百日紅」をそのまま使いながら、読みだけをサルスベリにしたわけです。
 「百日紅」という名は、紅色の花が100日咲き続けるという、花の特性を表した名前です。
 日本語読みで「ヒャクジツコウ」ともいいます。

 花とともに緑の球形のものが多数ついていますが、これから花が開く蕾だと思います。
 花の後の若い果実も同じような姿をしていますが、時期的にこれは蕾のようです。




*2018年8月10日撮影

 ちりちりの花がシャーベットのようです。
 サルスベリの花は中心に雌しべ、その周りに雄しべがあって、花びらは細い柄がついていて中心部から離れて縮れた花弁が6弁ついています。
 それで花全体が縮れているように見えます。黄色い雄しべが目立ちます。

 今回は白花のサルスベリの、花のアップの写真でした。

トウカエデ

2019-07-10 20:59:54 | 樹木

*2019年7月10日撮影

 今日は久しぶりに晴天に恵まれました。
 それでも、なぜか風は冷たくて、夏のような雰囲気ではありません。

 今日出会ったのは、トウカエデという大きな木です。
 「唐楓」と書きますから、中国からやってきたカエデということのようです。
 葉の間にびっしりと実がついています。
 実の形をよく見ると、プロペラ型のカエデの実であることが分かります。
 葉は3裂しているので、普通のカエデ類の葉とは違う印象です。





*2019年7月5日撮影

 枝先の若い葉はピンク色をしていて、花が咲いているのかと勘違いするようなきれいな眺めです。
 
 外来のカエデ類のなかでは最も親しまれているのがトウカエデなのだそうです。
 街路樹や公園樹として植えられています。
 好まれている大きな理由が、秋の紅葉の美しさだと言われます。
 トウカエデは紅葉するものと、黄葉するものとがあって、入り混じっていたりもします。





*2019年7月10日撮影

 木の雰囲気が少し伝わるように離れて撮ってみました。
 全体像があればいいのですが、場所の制約で全体像はうまく撮れません。

 秋の紅葉(または黄葉)も、時期がきたら改めて紹介したいものです。
 

エノキハイボフシ

2019-06-27 22:09:31 | 樹木

*2019年6月27日撮影

 今日も午後は雨でしたが、午前中は曇り空ながらときおり日もさしました。
 気温は28℃とかなり高めでした。

 エノキの葉に虫こぶができているのを発見しました。
 ものすごい数ができていて、エノキは大丈夫なのかと心配になる程です。

 虫こぶというのは、虫が卵を産んだり、その卵から幼虫が生まれたりして、葉や茎にこぶのようなものができるのをいいます。
 こぶはもともとの植物の組織が変化してできるらしいのですが、さまざまな形のものがあって、虫こぶを観察するのも楽しみのひとつです。
 これはエノキハイボフシというもののようです。





*2019年6月27日撮影

 エノキハイボフシという名は、エノキの葉にできるイボ状の虫こぶ(フシともいう)という意味です。
 フシダニというダニの一種がつくるようです。
 イボの形状はあまり気持ちのいいものではありません。

 エノキの葉には、エノキハトガリタマフシという虫こぶもできます。
 こちらは先の尖った円錐形の虫こぶで、木の実のような形状をしています。
 エノキハトガリタマフシだったら、不思議を実感できる、見て楽しい虫こぶなのですが、それはまたの機会に。

ナナカマド

2019-05-13 22:56:47 | 樹木

*2019年5月13日撮影

 ナナカマドの花が咲いています。
 紅葉や赤い実の美しさで知られるナナカマドですが、花もなかなかの美しさです。
 緑の葉の上にふわっと綿が乗ったような風情の花です。





*2019年5月13日撮影

 近寄ってよく見ると、花はこのように小さな5弁花の集まりです。
 白い花で中心部は少し黄色っぽく見えます。
 雄しべが放射状に伸びて目立ちます。
 花の感じはコデマリなどに似ていると思いますが、一つひとつの花がコデマリよりは少し小さいのかなと思います。





*2019年5月12日撮影

 ナナカマドは山地の寒冷地を好む樹木ですが、普通に庭木や街路樹としても植えられています。
 低地では、山地ほどの美しい紅葉を見ることはできませんが、それなりに色づきます。
 樹木としての姿形が美しいので好まれているのだと思います。
 春の花は、高山のナナカマドに劣らずに鑑賞することができます。





*2019年5月11日撮影

 ナナカマドの花はときにこのようにピンク色を帯びることがあります。
 こういう品種のナナカマドなのでしょうか。
 あまり派手ではありませんがうっすらピンクがいい色です。
 蕾の方が色が濃くて、咲くと白くなるようです。