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故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

湯気

2025-02-21 06:33:04 | よもやま話

絵のタイトルは、「水無月人恋し」です。


炊飯器が飯を炊いています。
今が、「ぱっぱ」なのか、盛大に「湯気」(今日のタイトル)を上げています。
学生の時、都城から韓国岳を越えて鹿児島に入りました。
東大が保有する原生林の中に温泉がありました。
私は、かがんで入る板づくりのサウナで、独り仰向けになりのんびりしました。
ドアが開き、湯気の中を昔お嬢さんだった方々が4人ばかり入ってきました。
跨げて逃げる勇気もなく、奥で目をつむりじっとしているしかありませんでした。

こんな寒い日は、海面から湯気が上がります。
中学校へと自転車をこぎながら、白い息を吐きました。
梅雨時、雨が上がり黒板塀に湯気が立ちました。
池の傍の喫茶店で、向かいの軒でかげろうが、ゆらゆらと遊んでいました。

一刻湯気を吐いた炊飯器は静かになっています。
美人の条件は、夜目遠目、傘のうちと言われます。
ラブホテルのガラス越しのお風呂は、煙っているのが風情です。
今はもう昔の話です。

湯気は燃えてこそ命です。
ぴっちゃん、ぴっちゃんと落つる音は聞きたくない。
まだまだ、湯気の先の話を書いていきたい。

2025年2月21日
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本醸造純米酒

2025-02-20 07:10:55 | よもやま話

絵のタイトルは、「海に落つるがごとく」です。
香川県男木島の桟橋です。
私たちの島でも、車で20分走ったら食品スーパーがあります。
都会だって、スーパーや最寄り駅まで歩いて20分です。
免許を返納したら、フェリー(30分)に乗って広島で買い物をすればよい。
乳母車につかまりながら歩けます。
朝じの寺の前には、決まって乳母車が数台駐車しています。
さてさて、なるようになると心配はしていません。



今日のタイトルは、「本醸造純米酒」です。
精米歩合で、本醸造(70%)、純米酒(60%)と大吟醸(50%)で清酒は分類される。
末娘から、アップルパイのお礼にどんな酒が良いかと電話があった。
精米歩合70%の本醸造で美味しい酒が良い。
できたら大山山系の酒を望む。と返答する。
純米酒もよいなと加える。

精米歩合70%の純米酒(丹沢山)が送られてきた。
何だこれは、表示違反ではないか。
飲んでみた。
色味が黄色で、口に含んでまったり感があった。
妻と二人で、旨い。
ラベルに、「タンクで熟成」と書いている。
なるほど。

スイスからミッションが来た。
ビール会社に2トンのタンクを借りた。
日本酒を仕込みたいから、作り方を調査して、一週間以内に報告しろ。
ばかやろうです。
さっそく、多摩地区の酒蔵を訪ねるも聞ける気配はなかった。
東村山の豊島酒造所は、酒蔵全部を思う存分見せてくれた。
杜氏の田中さんは、どこまでも親切で、英語で書いた「酒造りの本」まで教えてくれた。
さっそく、王子の醸造研まで行き、その本を買った。
サイジング、酵母の種類、フローシートと共に本も送った。

娘が送ってくれた酒を飲みながら、豊島酒造の「貴醸酒(仕込み水が酒)」を思い出した。
妻が、飲み過ぎないようにとお猪口を用意してくれた。
このお猪口は、広島の本通りの渡部陶苑で買ったものである。
猫好きな娘の結婚祝いにマグカップを探しに府中のイオンまで行った。
広い店内に陶器屋さんは二軒だけで、品数も少ない。
アンデルセンの前にあったのよという妻の記憶を頼りに、本通りを歩いた。
本通りは昔の面影(なんでも揃う)はなくなり、若者向けの店ばかりとなった。
渡部陶苑は、一階をテナントに明け渡し2階に引っ越していた。
猫の絵が付いたマグカップも豊富で、選ぶのに困った。
店内の端に売れない陶器が置いてあり、半額になったお猪口を見つけた。

酒も陶器も好みです。
よいなと思えればそれでよし。
気に入った人が、嫁さんになってくれた人は果報者です。

2025年2月20日
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普遍、悠久

2025-02-19 04:50:08 | よもやま話

絵のタイトルは、「こんな日が来るんだね」です。
今日のタイトルにふさわしいかどうか。


今日のタイトルは、「普遍、悠久」です。
夜っぴいて博打を打ち、朝になり盲(めしい)の子の手を引く。
誰かが書いた小説の一節です。
欲望と慈愛でしょうか。

妻が怒っています。
あなたは、どこでもできる。
海岸の橋の下に行って用を足そうとするが、満潮で橋の下に行けなかった。
仕方なく、畑の端をトタンを囲むもトタンが風にあおられ、抑えた指が切れた。
港のトイレは、切符売り場の前を通らなければいけない。
悔しい、なんとかしなさいよ。

鉄棒と電動ドリルと針金を用意した。
電動ドリルのバッテリーを充電した。
今日の仕事は、トタンで囲いを造ること。
傘だけでも足りると思うが、片手で傘を押さえるには不都合がある。

冬の畑を鋤いた。
気化器の油漏れはすっかり治っている。
SS(サービスセンター)から帰ってきたカンリ機(耕運機)のエンジン音は静かです。
耕したら数種類の鳥たちが寄ってきました。
枯草の上で日向ぼっこをしていた猫が、その気になりました。
伏せのまま、気配を消しながら鳥に近づいています。
私たちは、火に手をかざし暖を取る。
無邪気に虫をあさる鳥と野生の勘を取り戻した猫の攻防を眺めていました。
妻の顔から笑顔が覗きました。
やれやれ。

人間も動物も植物も、次代に生をつなぐものは、その普遍に従わざるを得ない。
つなぐために、様々な努力をする。
強いだけのボス猿が疎まれ、毛づくろいを手伝う雄が雌に支持され次のボスとなった。
木枯らしが服を吹き飛ばそうと、渾身の風を吐き出す。
お日様が、ぬくぬくと温める。
昔から先人たちは、話し継承しました。
欲望と慈愛です。

ちまちまと節水、節電をする。
パチンコで一万円をするのは一時だと知っています。
つまり、阿呆なんです。
馬鹿では、馬やシカに申し訳ない(なんてね)。
腹が減る前にご飯を作る。
腹が朽ちたら眠くなる。
永遠に続く毎日のことです。

どこからか聞こえてくる笛の音に癒される。
軒から落ちる雨だれが心地よい。
すべての人が享受する。

生きることは、だから楽しい。
そして、苦しい。

2025年2月19日

(用語説明、広辞苑より)
普遍とは、
・あまねくゆきわたること。すべてのものに共通に存すること。
・(哲)複数のものに共通事物。また、共通に述べられること。
    複数の事物またはあらゆる事物に言及することを指す語。
    宇宙や世界の全体について言えること。
悠久とは、
・長く久しいこと。果てしなく長く続くこと。
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整える

2025-02-18 06:26:50 | よもやま話

香川県女木島の「オーテ」(絵のタイトル)です。
冬の季節風は、瀬戸内の海上を吹き荒れる。
オーテの中は、お日様が当たりぽかぽかです。
不思議なもので、寒い中をオーテを見に来る人がいる。
凍る滝を恐る恐る見に行くのと同じです。


今日のタイトルは、「整える」です。
冬の間に溜め込んだ落ち葉を畑に鋤きこみました。
糠、乾燥コンポスト(生ごみを電気乾燥)と萱(細切れ)も足しました。
川底からあげた腐葉土が真っ黒な良い土になっていました。
寒さでか?カンリ機(耕運機)の気化器からガソリンが漏れてきました。
各種有機肥料を撒いた手前、止めるわけに訳に行かずごまかしながら終わりました。
さっそく、農協のSS(サービスセンター)に持ち込み修理を依頼しました。
その日のうちに、修理をしてくれました。
今日取りに行き、別の畑を鋤きます。

SSに生木の丸太が山積みにされていました。
年輪をみると30年は生きた木でした。
断面は、すっぱりと切断されていました。
割るのも難儀ということで、3個ほどいただきました。
竹割の台に最適の大きさです。
SSで暖をとるために、ストーブを2つ造っておられました。
一つは、廃油バーナー(ファン付き)で、もう一つはPLボンベを半割にしたものでした。
ボンベのところどころに、サンダーで切り込みを入れ空気取り入れ口にされていました。
空き家に眠っていたPLボンベを再生したものでした。
どちらも、丈夫(PLボンベの板厚は5mm程度)で機能的でした。

犬も歩けば棒に当たる。
困ったことを丹念に取り除こうと努力すれば、なにか良いことがある。
アスファルト上の落ち葉が朽ちて土になり草が生える。
落ち葉を取り除けば、草は生えません。
川底の腐葉土を取り除けば、山の栄養が海に流れる。
取り除いた落ち葉と腐葉土は、野菜の栄養になる。
耕作放棄地の雑木は、燃料や炭になる。
右から左に動かすだけで用は足ります。

不要物を見て、何に再生できるかイメージが湧かないと廃物利用はできません。
嫌なものは嫌。
こうだったら良いなの解決策が湧いてくる。
困りものが宝物に変わる。
だからやめられません。

2025年2月18日

(あとがき)
友人の奥様の耳が遠くなりました。
筆談用にホワイトボードを使う。
漢字を思い出すように時々入れる。
なんの問題もありません。
時間がゆっくり流れる。
(筆者)
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竹かご作り

2025-02-06 06:22:58 | よもやま話

絵のタイトルは、「視線のその先は」です。
この方の場合、ご主人と想像しました。
似顔絵を描く時、人生がほとばしる一枚が抜けたらよいと思っています。


今日のタイトルは、「竹かご作り」です。
心配のあまり、川を覆う竹を伐りました。
竹に葛が絡まり、成長する葛の重みで川の対岸までしなっていました。
対岸まで曲がった竹が、通行の邪魔でした。
日照りが続き、雨が降ると竹は一気に水分を補給します。
若木は、耐力以上の水分を吸い上げ、吸い上げた水の重みで折れてしまいます。
折れた竹が、川の流れをせき止めます。
溜まった土に草が生えさらに土を蓄え川底を押し上げます。
結果、設計流量と山の栄養を海まで流せなくなります。
土石流が起これば、一気に氾濫します。

竹を伐りましたが、いったん耕作放棄地に運びそのままです。
山火事が心配ですから、野焼きには十分気をつけなければなりません。
大きな穴を掘り、竹や雑木を燃やした後の燃えカスは土で埋め戻します。
明日には雨が降ることを天気予報で確認してになります。

伐った雑木(竹)をどうするか。
耕作放棄地の雑木伐り、川そばの竹伐りの両方に言えることです。
雑木はキャンプ場の薪、竹炭づくりの燃料と友人宅の風呂の燃料に利用します。
竹で籠を作ることにしました。
できた籠は、娘や息子が猫ちゃんが憩う場として予約してくれました。
図書館で、竹細工の絵本を借りてきました。

農業を趣味でやっています。
貰い手がないと、できた野菜を次世代の肥やしとして畑に捨てます。
大根一本、白菜一個を消費するのに、核家族では一週間かかります。
数本(個)を送りたいので、捌ける友人にまとめて送ります。
子供たちに多めに送り、都会に住む義理の親にも食べていただきます。
畑を持たぬ友人が、都会や地域から家族で収穫し、持ち帰ります。
連鎖がない趣味は、続きません。
趣味は楽しい、さらに喜ぶ顔が見えるなら続けられます。

2024年2月6日
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