故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

妻の帰郷

2016-07-21 06:52:35 | よもやま話

何しに帰って来るんだ。
用もないのに、お金がもったいない。

妻の「明日帰るよ」の知らせに、広島にいる年老いた母の答えでした。
妻は、「やれやれ」と暗い表情でした。
私は、「こりゃ、まだまだ元気だわい」と思いながら、
お母さんは、娘の経済が心配だから言ってるだけで、
本当は、喜んでいると言う。
現にいつも、ご馳走を作って待っているではないか。
頑強に私達の結婚に反対しているお母さんです。

子どものことを思わぬ親はいない。

末娘から、電話があった。
広告の営業企画がしたいと、転職を模索していました。
正社員として、内定通知が来て喜んでいたところへ、
役員の方から、最初は契約社員で働きが良かったら正社員にしましょう。
と内定後に話があったとか。募集要項に「正社員募集」とあったのに。
相談したいことは何かと聞いたところ、「ぐちを聞いて欲しかった」との返事。

それは、正しくないやり取りで、条件をはっきり文書にしてもらいななさい。
若い時の2-3年は、安くても条件が悪くてもやりたいと思う仕事をやりなさい。
望んだ道に入れたことを喜んで、
待遇やそのほかのことは入社後見極めてからあとのことを考えなさい。
とアドバイスをする。
気の強い子が珍しく泣いていた。

子どもに何を伝えるでもありません。
生き様を見てもらうしかありません。
死んだ後に、親父はこんな男だったのかと思ってもらえれば本望です。
妻のお母さんは、農作業で疲れた身体を揉んでくれる手もなく、
柱に身体を押し付けて凝りをほぐしておられます。
気丈に生きておられます。

昨日、摘果した桃の試作品(全9種)を頑張っているお母さんに届けました。
手を合わせて感謝されました。いろいろと愚痴が出てきました。
連れ合いを亡くされて、苦労を重ねてきたのでしょう。
うまいと評判の桃農家です。

一夜明け、妻は嬉しそうに帰る支度をしておりました。

遠き道 重き土産を 故郷へ

2016年7月21日

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