偉そうに それがだめよと 誰か言う
今日のタイトルは、「現在進行形」です。
地域おこし協力隊で困ったことは、現在進行形のアピールがなかったことでした。
過去やったことを羅列して発表する。
どれもこれも、今はやっておりませんでした。
退職し、何をやったまでは許せるが、どの会社にいたと言われるのは聞きにくいものでした。
現在、何をやっているか。
思うほどできないけど、頑張っている。
あれは出来なくなったが、代わりにこれを頑張っている。
私は、人と話すとき、似顔絵を描く時、目の前の人と接します。
過去が、どんなに素晴らしかろうが、表情に刻まれない時は落胆する。
毎日、食べていかなければならない。
休まなければならない。
明日になっても、今日と同じことが出来るか。
「やった」は通じない。
やっていることが、すべてです。
自殺をした数々の小説家たちは、生前苦しんだ。
素晴らしい小説が書けた。
だが、書けなくなった。
しかし、世間はあの小説家と崇め奉る。
現実は、大いに異なる。
小説に登場した主人公が、素晴らしい小説を書かせてくれたのだと思います。
小説を書いていると、書き手の考えではなく、主人公はどうするかと筆を導かれます。
優しいお母さんも、認知症になると人が変わってしまう。
盗んだ、悪口を言った、騙したと自分以外の責任を問い、詰(なじ)ります。
大好きだった母の変貌ぶりに驚き、怖れます。
医師から、年齢がそうさせると聞いて、目の前の靄(もや)が晴れた。
過去の母ではなくなった。
今の母と向き合うべきです。
すべてが許せる。
娘は成長する。
変貌した母のおかげです。
現在進行は、厳しい。
どんな姿になっていようと、今の自分の気持ちを正直に話せる。
そんな風でありたい。
2023年1月17日
(あとがき)
今日は、枇杷の大木の剪定に行きます。
どうやったらできるか、楽しみです。
(筆者)