写真のタイトルは、「菰」です。
役に立ちそうで、そうでもない。
初めては 小僧も爺も 赤らんで
今日のタイトルは、「菰づくり」です。
一昨年、霜でレモンが凍みてしまった。
昨年は、凍みる前に採った紅八朔が甘くなかった。
今年は、なんとしても霜からミカンの苗木を守りたい。
苗木の周りの地面に藁を敷き、三角に編んだ支柱に藁の束を結んだ。
風に飛ばされそうで頼りない。
インターネットで、牡丹を守る藁苞(わらづと)を見た。
菰を北側に三角帽子にして被せ、南側を開けている。
風情がある。
妻が、こんなもので霜から苗木を守ってやりたい。
といつもの朝の独り言で、始めることになった。
祖父や父が菰を編んでいた。
ビニールトンネルで囲った野菜の苗木を霜から守るために、菰をトンネルに被せていた。
自分で作るのは、初めてである。
菰を編む台は、木のベンチに板を取り付けて代用した。
麻ひもで交互に編むのであるが、麻ひもを巻き付ける駒がいる。
50cm間隔で4か所に麻ひもを固定する三角の目印を板に刻んだ。
菰の材料に萱(かや)を使った。
夏には、日よけにしたいし、種まき後の日よけにしたいと希望は膨らむ。
決断するのに三日を要した。
真似事で始めたが、萱は2m近くあり途中で曲がっている。
巾は1.5mに決めた。
3本の萱をひとまとめに編んでいった。
嵩張り麻ひもで編みにくいので、一本ずつにしてみた。
スカスカの感じだが、しばらく編んだ。
慣れて来たので、3本の束に戻した。
萱が曲がった部分を修正するために、麻ひもの本数を一本増やした。
編み上げるごとに段々重くなり、ベンチの背もたれからずり落ちるようになった。
締めあげ、途中で麻ひもを結んだ。
約2m編み上げるのに、3時間を要した。
できたのが、冒頭の写真です。
妻が覗きに来て、これをどうやって使うのと、手厳しい。
萱の直線部だけ使うとしたら1m~1.2mの幅が妥当と思える。
再挑戦である。
2023年1月7日