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絵のタイトルは、「鳴門海峡夕景」です。
悲願の架け橋だった。
今は、渡る人もまばらです。
「グーグルの地図」じゃ、分からんよ。
そう言って先輩が我が家を訪ねてくれた。
近くに住む友人と飲みたいけど、どこの店もまん延防止でアルコールが出ない。
先輩の友人を我が家に招待した。
普段は酒を飲まない二人と私で、昼過ぎから始め夕方まで飲んだ。
1升五合を空けた。
先輩達は、なつかしい友人に電話をかけた。
8人かけて全員と話ができた。
まさに同窓会のようになった。
コロナで巣ごもりなのだろう。
先輩が滞在した4日間で2回もゴルフをした。
今日のタイトルは、「友来たり、そして帰る」です。
先輩とその友人に島を案内した。
山道を通り、離合困難な島の生活道を通った。
今は耕作放棄地となったが、かつては山の上まで畑だったと説明した。
島の火事は、指をくわえて見ているだけで三日三晩燃えて鎮火した。
島人は、その後消防車が入れる山道を延々と造った。
山道に観光客を呼ぼうとしたのか、名士の名前が刻まれた植樹記念碑が立っている。
荒れた山道にこれでもかと続く、日陰に佇む墓標のようである。
次の日には、30年の耕作放棄地を先輩に見ていただいた。
どうしてこうなったか。
どうすれば、元の畑になるのか説明した。
我が家の畑の開墾途中の様子を説明した。
先輩は、「もっと努力しなきゃいかんな」と帰っていった。
やっと、乗りたかったフェリーと市内電車に乗れた。
観光らしいことが少しできたようである。
2022年2月4日