故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

それぞれの休暇

2020-03-04 04:11:15 | よもやま話

絵のタイトルは、「このままここで」です。
誰しも願うのは、安住の地です。
ユートピアなんてどこにもない。
いつまでと願わず、今を生きる。


「男やもめに蛆がわき女やもめに花が咲く」と言われる。
妻は故郷の母に会いに、私は横浜の子どもに会いに別行動の休暇をとった。
それぞれの友人たちや家族と過ごす。これは贅沢の極みである。
今日のタイトルは、「それぞれの休暇」です。

庭木の剪定は、まず庭に穴を掘る。
捨て場を作って、伐った木を細かくきざみ埋めていく。
子供には、剪定した木の後始末が苦痛であった。
都会では、剪定した木を燃やすこともできず、ひもでしばり燃えるごみの日に出す。
持参した切れる鋸を持った息子は、喜々と働いた。
娘は荒れた花壇を片づけた。あとは一緒に飲み話した。
父としてできることは、あまりない。やり方を教えるだけである。

妻は、年老いた母と共に大根をスライスし一緒に干した。
合間に友人たちと会った。母は、次いつ帰るかと聞いた。
帰ってきた妻の話は尽きなかった。

妻と暮らす日々は、朝ごはんを作るのも楽しい。
一人では、コンビニ弁当になってしまう。
連れ合いに先立たれた奥さんは、悲しみもそこそこの感で、その後も強い。
心配事が一つ減った。

「それぞれの休暇」。
一緒の生活はゆたかであると、私は再認識した。
妻は、開放感を楽しんだ。
そしてまた喧嘩の日々を過ごす。

遠い地に 出かけて帰り ここが家(うち)

2020年3月4日

(あとがき)
長い間、書きませんでした。
霜柱に立つ麦は踏まれてこそ伸びる。
そーなんだなと、改めて思いました。
また、お付き合いください。
(筆者)
コメント
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