故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

「水仙」です。
ある場所では12月に咲き、またあるところでは1月だったり、4月だったりします。
咲けるときに花は咲きます。
年末休みの続きのような年始の休みを楽しんでいます。
けじめの無い年が明けました。自粛で、皆がお籠りです。
今日のタイトルは、「気分一新」です。
変化のない毎日のようですが、寒空のなか春に花をつける木々は、すでにつぼみを準備しています。
着実に、前を見ていると言ってもよい。
宿命と言ってしまえば、そうかもしれない。
畑の畝(北側)の氷を砕きました。
フラットになり、陽を浴びて水になりました。
ついでに、土に空気を入れてやりました。カンリキ(耕運機)で、耕しました。
目に見えないバクテリアのためです。
籠っているわけにはいかない。
休みが終われば、梅を剪定し竹を伐る予定にしています。
刻一刻と時は進んでいる。
楽しむことは何か真剣に考えたい。
鎧のような「こうでなければ」を抱えています。
本当にそうなの。今年は、一枚ずつ鎧を脱ぎ捨てていこうと考えています。
やらなければならぬことを早々に片づけて、やりたいことにかかる。
探せば時間は作れます。
理由探しの時間も捨てて、一分でも一時間でもやりたいことをしよう。
でこぼこを取り去りたい。
私達は、ここでは(この時期はと)何をしなければと頑張ります。
すべての山(困難)を突き崩したい。
病気にならぬよう健康に、病気になったら医者のいうことを聞き、道に迷えば友達と話す。
フラットに生きたい。
毎日が大変のようだけど、毎日が楽しい。
ポジティブです。
決まり(社会のルール)はあるが、自ら決まり(悩み)を作らない。
なるようになる。すべて(時代の変化、個性)を受け入れる。
だけど、楽しいことをやり、考える。
「気分一新」でした。
音楽が リズムをきざみ 芽吹く春
2021年1月4日

絵のタイトルは、「鳴門海峡夕景」です。
四国を出て淡路島に入りました。
あと少しのガソリン残量を見ながら、どこまで行ってもないガソリンスタンドを探しました。
今日のタイトルは、「それから5年が経ちました」です。
私が尊敬するプロフェッショナルに送った手紙を載せることにしました。
「Nさん、お元気ですか。
こちらに来て5年が過ぎようとしています。
こんなに充実した日々を送れるなんて思いもしませんでした。
妻が、私を食わしてやると畑を始めました。
30種類も植えましたが、地面の下で太る物(ジャガイモ、さつま芋、里芋)しか収穫できませんでした。
虫でやられ、地力が足りず、時期を誤りさんざんな一年目でした。
そこそこ役に立つ仕事をしてきたと自負がありました。
過去は一切通用しない。期待されない不自由を初めて感じました。
地縁血縁のない私達は、最下等の人種(食い詰め者)のようでした。
仕事で来ていなかったら、早々にしっぽを巻いて逃げ出していたでしょう。
どうして過疎になるのか、空き家が増えているのを人々はどう感じているのか。活性化なんてできるのか。
自分にできることがあるのか。最後のプロジェクトと覚悟を決めていました。
個人的には、再婚したことで、私が家を出て妻も家を出て終の棲家探しになりました。
総合的に思い返すと、「自分探し」の5年間でした。
ここでも人々は点から点の生活です。潤いのための線を紡ぐことができない生活です。
都会より毎日往復2時間も得する現実を有効活用できていません。
コロナ禍になって、田舎も捨てたもんでもないかなんて適当なことを言っています。
東京が風邪をひくと、田舎はくしゃみをする。
地域で回っていたサービスもお金も中央を循環して自分たちのところへ戻ってきていると実感する人は驚くほど少ない。
なんか変だな。
すべてを取り仕切っていた大工(プロジェクトマネージャ―)もセキスイハウスの常雇で暮らしています。
今までやってきたことが活きています。
人を使ってきましたが、ここでは何でも自分でやらなくては生活できない。
種を植えて、草を刈り収穫するまで一人でやらないといけない。
足元ばかりを見て来た者が、山をみて雲の流れを観察するようになりました。
明日は、何が始まるのか。敷かれたレールはありませんでした。
不自由でした。不自由故に自由なんだと感じ始めて助かりました。
放っておかれるから、何をしてもよいのでした。
カフェは赤字続きでした。
ピークカットをするために、商圏を10Kmから2kmに変更しました。地元優先です。
SNSやマスコミは排除しました。
注文生産にこだわりました。注文を受けてから仕込む。
コーヒーもお好み焼きもピザも注文を受けてから豆を砕き生地を焼き始めます。
リードタイムがかかるパンはできるだけ少なく作り、売れ残りはその夕方近所に無償で配る。のちに野菜が届く。
夜の予約は、1組のみです。お酒は持ち込みでお願いしています。出す料理は、「お任せ料理」だけです。
お酒の好みをカバーできないし、いつまた飲まれるか、キープの場所がもったいない。
来店後のメニューに応える見込み生産はできない。おまかせ料理も注文生産です。
グループの人数を聞き、年齢を聞きお酒の飲み方も聞いたうえで、
畑から採ってきたもので冷蔵庫にあるもので作っています。
問題は、味付けです。お客さんが普段使っている食材でちょっと違う料理を作る。
敵は、料理自慢の主婦ですから。
常連さんに低料金で試食会をお願いしています。この会で承認された料理だけを出す。
営業から試運転までのプロジェクト経験が、生きています。
嫌と言うほど飲まされた「あとからクレーム」の煮え湯が活きています。
感性だけで生きています。
空き家がうっそうとしているのは美しくない。耕作放棄地もうざい。
近所は、11軒中8軒が空き家です。そのうち5軒の草刈と剪定をしています。畑も5畝から2反に増やしました。
刈らしてくださいと持ち主に頼むと、シルバーと勘違いされたり金はいくらと言われたりしました。
それが今では、刈ってくださいと電話で依頼されたり、黙ってみておられます。助かったというのが実情です。
近所から苦情を言われていた方がよかったのかとも思います。つながりが切れないからです。
死んだまんまが空き家です。
いつか片づけたいと使わない部屋に使わない物を詰め込んで、やりたいけど手が付けられなくなって逝ってしまった。
残された者も近所の手前何とかしなければと思いながら、だんだん遠のく足です。
大正時代は7000万人の人口だった。好景気と戦争で産めよ増やせよの時代が続いて増えてきた。
ピークは終わり、100年後には7000万人になるのです。
空き家も畑も必要ないのです。そう、思うようになりました。
カフェは、「さんぽみち」と名付けました。
カフェ前を散歩する人が増えてきました。してやったりです。
足立美術館を見てきました。借景の考えをこの地で採り入れました。
森に侵食し続ける竹を伐り始めました。高木を伐り倒しています。手に余るものは樵に頼んでいます。
竹を利用した構築物が増え続けています。好き勝手してよいのです。
台風で倒される豆の架構を作ったり、温室を作ったり、ゴルフ練習場を作っています。
切った木に茸菌を植えて腐らせています。採れた茸は近所に配りカフェで使っています。
梅の木を剪定すると、近所の者が銀杏の高木を伐りました。
空き家の庭の草を刈ると、近所の庭の草も刈られ始めます。これまでの知らん顔がうそのようです。
自分の家の周りだけ汚くはできない。へーえてなもんです。
地域の活性化なんて言いながら、協議会ができます。
おらが村には、ブランド米があり果樹が美味しいと自慢をしたがっています。
私は、ここの良さは、「何にもないのがよい」と公言しました。皆さん不満顔でした。
ここには、補助金で作られた今は使われない構築物がありません。政治力がないのがよい。
稲作は、大規模農家や農業会社に依頼し、果樹園の後継者は17軒中5軒のみです。
依頼された田んぼは、サラリーマンがやることなので稗粟だらけです。秋は黄金色のはずが、緑です。
馬鹿にされた農業会社は、慌てて薬を撒いています。
私の取り組みは、「こうだったらな」の連続です。
ここには、来られたお客さんが座るベンチがありません。
不要な竹で、必要なおもてなしを造りたい。
何をやってもよい生活はしんどい。
やることがない老後をやっていたはずです。
あと、20年は生きたい。試したいことがたくさんあるのです。」
このように書き送信しました。
私は、人生の楽園を生きているわけではありません。
未だに仕事と思っています。給料の払われない仕事です。
生きたいが 刻一刻と 過ぎていく
2020年12月25日

愛犬が危ない。娘から電話が入った。
間に合った。30分間だけ暇乞いができた。
タイトル通り、「ありがとなジン君」です。
5時前に起きるも寝床から出られない。
30分間躊躇する。
まず、寝床の下に敷いているカーペットの電気を再通電する。一定時間で切れるため。
ファンヒーターのスイッチを入れ、ストーブも点火する。
トイレに行く前に、台所のファンヒーターのスイッチを入れる。
室内温度は2℃。
昨夜の洗い物をして、洗濯機を回し、朝食を作る。
6時半に食事をして、交通安全の旗持のため、県道迄歩く。
横断歩道で、黄色いタスキをかけ、黄色い旗を持つ。
小学生のグループを3組渡したら、30分間の交通安全の仕事は終わった。
今日のタイトルは、「30分間の挑戦」です。
11時にお客さん(4人)が来られる。
サービス券(500円で1ポイント、10ポイントで500円の食事券になる)2000円分で食事。
1年間通い続けてくれて、年末に皆さんで食事をされるのが毎年のこととなっている。
12時にもう一組(5人)が来店される。お好み焼き(うどん入り)が食べたい。
共に、近所に住む常連さんである。
90分前には、仕込みを始めないと間に合わない。
ぎりぎりの「30分間の挑戦」である。
ブログを書き始める。
何かをするのも30分間。何をしないのも30分間である。
どちらも、「あり」である。
お歳をめすと、長くは続かない。所謂、30分間の積み重ねである。
友人の父君が座椅子ごと仰向けになりじっとしている。
友人が、「起きれないなら起こしてやろうか」と尋ねる。
父君は、「起きてもやることがないから、こうしていた」と返事をされる。
時は流れる。
何かをしようとしないと、時間は矢のごとく流れていく。
車が衝突する瞬間は、一コマごと脳裏に焼き付いていく。ぶつかる瞬間まで鮮明に覚えることになる。
私は粘りたい。30分間もあるのか。何かができる。
できない理由を探すより、わずかな時間であっても、何ができるか瞬時に判断したい。
お茶を飲むのもよいでしょう。こうして、ブログを書いたり絵手紙を描くのだってよい。
あと10分残っている。
コメリに行って、靴用ホッカイロを買って来よう。
こうして、今日も書けた。
粉雪が 斜めに走り 急がねば
2020年12月17日

絵のタイトルは、「島影に沈む夕日」です。
この一時のために、一日を暮らす。
馬鹿と言われようが、そうなのです。
今朝はさほどでもない。
ルーチンワーク(洗い物、飯炊き&おかず、洗濯&干し)が気にならない。
温度によって、テンションが変わる。
今日のタイトルは、「温度」です。
カフェで、コーヒー担当です。
サーバーに湯を入れ温める。沸いた湯で、直前に挽いた豆を30秒間蒸らす。
濾紙にお湯がかからぬよう、センターから回すように注ぐ。
ドリップが落ちる間に、やかんの湯を温める。その繰り返しである。
サーバー内のコーヒーを、温めたスプーンで軽く混ぜ濃度を均等にする。
温めたカップにコーヒーを注ぐ。急いで、出す。
余ったコーヒーを鍋で温め、お客さんのコーヒーが少し残っているカップに注ぐ。
この一連の作業で、消費するお湯はコーヒー量の約3倍となる。
コーヒーは熱いくらいが美味しい。
新聞&テレビでカフェが紹介され、私達のキャパオーバーになるほど来客されました。
不慣れなこともあり、冷たいコーヒーしか提供できなかった。その反省です。
夏でも温かいコーヒーを飲みます。
胃腸が弱いせいもありますが、コーヒーの香りと味を楽しみたいからです。
泡盛は水割り、氷は入れません。香りと甘さを感じたいから。
辛口の酒は冷です。甘めの酒はぬる燗です。
女子を抱く時は、手を温めてから。
この季節でもゴルフをやるが、手が悴(かじか)んで、まともに振れるのは3ホール目くらいから。
始まりのスコアーは気にしない。
味噌汁も温かいのがよい。ふーふー湯気を飛ばしながらすすりたい。
セロリやキャベツをもりもり食べて、お腹を膨らます。
すぐに太る私です。気を付けています。
一日に食事は2食としています。
カフェにお客様があると、昼飯抜きが普通です。
酒を飲むときは、多くを食べない。酒の味が分からぬから。
やおら、焼き立てのめざしにかじりつく。お酒を一口。甘露です。
おでんは熱々、歯に温度を感じるくらい熱いのがよい。
茶碗蒸しは、ほんのり温かいのが好きです。舌の上に載せて感じたい。
夏に山登りをしていました。
清水を見つけ、駆け寄ります。
まずは手で冷たさを感じ、顔と首筋に分けてやります。
手にすくい、すするように一口。そして、がぶがぶとやったら一息つきます。
頭にもたっぷりかけて、煮え立っているのを抑えてやる。
すぐに汗となるのですが、森を抜ける風が心地よい。
「温度」は、暮らしのあちこちで感じます。
夏の農作業は、日の出と共にそして日暮れです。蝉と共にある。
昼の農作業は、熱中症になる手前でやめる。水風呂で身体をきんきんに冷やし昼寝です。
冬は、霜が融ける昼前から陽が陰る前のほんの一時です。
カフェにお客がない時は、長靴履いていそいそと畑に出かけることになる。
カフェに帰って、洗い物をしながら一日が終わる。
風呂で温まり、かかとに椿油をくれて靴下を履く。いつでも寝られる準備です。
うなじ汗 髪が一筋 窓揺らす
2020年12月8日
<<あとがき>>
今日は開戦記念日です。転げ落ちるように無謀な戦に突入しました。
多くの犠牲を払って終戦を迎えました。
私達は忘れてはならないのです。
今も同じです。敵は目に見えぬコロナです。
自分だけが助かるなんてありえない。

絵のタイトルは、「素」です。
素と言う言葉の意味は、唯一無二の飾らない神々しさを著す。
そんなことを、描きながら思いました。
例年春先(4月から5月)になると、キャベツの値段が上がります。
今年は、長雨がさらに拍車をかけた。
産地でも普通150円/個以下が400円/個となった。
毎年、苗を植える時期を調整して対応したが、早くても遅く植えても収穫時期は5月末であった。
春キャベツは出ているが、高価で使える葉が少ない。
キャベツを多く使う「お好み焼き」では、コスト高となる。
そこで、温室を作ることにした。
玉ねぎとにんにくを最初の年(4年前)に作ったが、霜柱で根が浮き枯れてしまった。
黒色ビニールを地面に敷いたマルチにした。
霜柱はできにくく、仮にできても太陽熱を吸収する黒色によって昼前には融けた。
内部で歩けるような温室は、高価で作れない。
安価な「温室づくり」(今日のタイトル)に挑戦することにした。
温室の高さは、キャベツが成長しても届かない50cmは必要である。
併せて断熱仕様でなければならない。(妻の強い要望に応えることにした)
使うのは、竹材と透明ビニールのみである。
友人のために夏に8割した竹はかびて黒くなった。見栄えを重視する生け垣には不向きとなった。
自主的に回収した。温室の材料として使うためである。
直径が5cm程度の竹(長さ4m)を挿むように、8割した竹材を両側に固定した。
ビニールをサランラップのように両側に巻き付け、固定する。
主材の竹の直径分だけ空気層ができる。空気を断熱材とする構想である。
これを4面作り、壁とする。下側は地中に埋め込み高さ調整する。
上部の屋根(幅1mx長さ2mx4枚)は、3cm程度の青竹を曲げて作ろうと考えている。
曲がり部分は、切り込み(3か所)を入れて火であぶりながら4か所を曲げ、ループ状にする。
桟(ピッチ10cm)となる八割竹材を、主材の直径1/3程度切り込みを入れて固定する。
壁同様にビニールを巻き付け、竹の直径分(3cm)の断熱層を確保する。
屋根が風で飛ばないように、竹を重しにする予定である。
気温の高い日や世話をするために、上部の屋根は簡便に外せるようにしたい。
空き家で遊んでいる障子を使うことも考えたが、寸法が決まっており扱いにくいと予想した。
ビニールは、雨や雪の重みでへこみやすい。
桟のピッチを狭く(10cm)することで対応したい。
屋根勾配は、1/10程度とする。
トマト用のビニール屋根で経験した。
雨水がたまりビニールがへこんだ所に、追加の桟を足すことで対応した。
壁の上部はビニール材がむき出しとなり破れやすい。
2分割の竹の節を取ったものを、ビニールの上から竹串で固定する予定である。
温室の中に植えるキャベツは、マルチにしようと考えている。
さて、うまく行くかどうかわからない。
ビニールトンネルを2重にすることも考えたが、世話をするごとにビニールを2回剥がさなければならない。
案外、面倒ではないかと予想した。
(大昔の寒い冬の夕方、ビニールトンネルにこもをかけるのが子どもの仕事であった)
しっかりした温室を一つ作っておけば、
将来的には苗床や有機肥料の発酵などいろんなものに応用できるのではないかと考えた。
失敗しても、経済的にたいした被害にはならない。
うまく行くかどうかもわからない。
弱いところがあれば補強したり、作り直せ(改善)ばよいと考えている。
私もGafa(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)なのである。
こんなもの(考えを具体化)があったらよいなと始めます。
なんも心配しない。駄目ならやめる。行けそうならもう一工夫する。
壁に当たるごとに、やり直せばよいのである。
こうならな 妻独り言 やれなのよ
2020年11月25日