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故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

人の人生を想像できる

2025-03-15 11:24:47 | プロジェクトエンジニアー

絵のタイトルは、「また来てください」です。


テレビを観ていて、キーワードに出会うことがあります。
今日は、移住して銭湯を引き継いだ若者の言葉です。
地域を温めていきたいと言われていました。
今日のタイトルは、「人の人生を想像できる」です。

私は、しばらくブログを更新できませんでした。
平凡な毎日を綴り続けています。
他人には、「平凡でいいんだよ」と言えます。
自分のことになると、格好をつけたがる。
「人の人生」とは、自分の生きざまであり、他人の幸せだと考えます。

東京でプロジェクトマネージャーを任された時、
下請けの方々は関東6県から来られていると知りました。
ラッシュを避けるために早朝4時に起きて、残業をすると家に帰るのが夜10時になる。
モチベーションが下がると判断し、残業と休日出勤を禁じました。
職場会議も朝礼だけにしました。
一回しかない全体会議(朝礼)に、皆さん耳を傾けてくれました。
現場を掛け持ちの親方からは、ブーイングでした。
ラッシュを避けて通い、7時にはほとんどの働き手が現場に入っていました。
8時の朝礼までは、残業良しとしました。
親方も安堵し、工事の進捗は予定より進みました。

工場で製造した廃棄処分になる食品を、無償で夕方持ち帰っていただきました。
普段一緒に食事をすることがない、家族が待つ自宅に早く帰って欲しかった。
袋を持ってきたかと、働く人とも話す機会が増えました。
休憩時間になると、誰かが飲料をまとめて買いに行くのを見ました。
その誰かの休憩時間が削られます。
現場に設置した自動販売機は、利益と経費(手間賃)を取らないことにしました。
冷蔵庫を持ち込み、無償ドリンクをいっぱい詰め込みました。
どちらも好評でした。
皆さんと馬鹿話をし、顔を覚えることができました。

川底の落ち葉を取り除き腐葉土にし、護岸にはびこる雑木と竹を伐っています。
続けられない年寄りに依頼され、耕作放棄地の管理をしています。
草刈りだけでは面白くないと、何かを植えます。
自分達だけでは食べきれないと、家族や友人に送ります。
宅急便代が馬鹿にならないからと、都会に住む親しい友人は着払いで受け取ってくれます。
畑を作物で埋められません。
数年で転勤を繰り返す自衛隊の奥様に、植え付けと収穫を頼みました。
食品スーパーでは売られていない自ら作ったB級品を、愛しそうに持ち帰られます。

若奥さんは息子にもやらせたいと、かつての農道の雑木と竹を伐り始めました。
蔓がからまる竹を二人で力任せに引っ張ったら、
共に転んだ奥さんのお尻の上に、頭から突っ込んでしまいました。
私が嬉しそうだったと妻にからかわれました。

若者が言う「人の人生を想像できる」人になれるでしょうか。

2025年3月15日
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等身大

2025-01-10 11:07:33 | プロジェクトエンジニアー

写真のタイトルは、「あったかスリッパ」です。
数年前、息子がプレゼントしてくれました。
愛用しているうちに、裏が擦り切れてしまいました。
妻にキルト地の切れ端をもらい、二重にして繕いました。
約2時間の作業でしたが、さらに温かくなりました。


今日のタイトルは、「等身大」です。
あなたが好きですとラブレターを送りました。
もっと知りたいと付き合いを申し込みます。
返事がありません。
知り合うことすらできないのが、憧れです。

私たちの暮らしは、簡単ではなくなっています。
物価高を補う工夫の毎日です。

自家製野菜や果物をもっと強く美味しくしたいと、落ち葉を集めました。
落ち葉の間に、糠や腐葉土を挟んで、有機の力を促進します。
有機肥料と竹炭粉(微生物の住処)は、野菜の苗を植える一か月前に鋤きこみます。
蓮華を植えて、根粒に窒素を補助してもらう。
さまざまな、できることを試しています。

経費を押さえようと、ある野菜で料理をし、洗濯と掃除を毎日します。
布団も廊下に出して、降り注ぐ陽の光で消毒・乾燥をしています。
雪が降らない瀬戸内の島です。
こんな晴れの日は夜霜が降りると、妻が警戒しています。
霜に弱いマイヤーレモンを早めに取り込みましょう。

憧れは、あこがれ。
出来ることを静かにやるだけです。
やる前より、少しずつ上手になります。
同じような繰り返しです。
好きな教科から始めて、苦手な教科に挑戦する。
難しさを知るごとに、できることも増えていく。
等身大の暮らししかできません。

こんなことを知っていれば、女の人ともう少しうまくやれたのではないかと思います。
遅いけど、生きています。
この頃になり、返事をくれなかったことに感謝です。

2024年1月10日

等身大とは、
・人の身の丈と同じ大きさ
・自分の境遇や能力に見合っていること
(広辞苑より)
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人間ドラマ(15のテーマ)

2024-12-30 07:45:59 | プロジェクトエンジニアー

絵のタイトルは、「宴も半ば」です。
寿命はいつ尽きるかわからない。
それまでは、「宴も半ば」と思いたい。
できるかどうかなんて迷わない。
外資系の会社に勤めている頃、常に年頭に「今年の売り上げ目標と戦略」について、ぶち上げました。


2015年9月20日~10月4日まで、伴侶を選ぶキーワードについて、考察しました。
私ではない誰かが考えた(思いついた)幸せになるキーワードです。
15のキーワードをモチーフにして、いつか人間ドラマを書いてみたいと思いました。
以下がそのキーワードです。
幸せを呼ぶ、なるほどと思われる言葉ばかりです。

親友(9月20日投稿)
尽くす
家族を尊重
励ます
特別扱い
良い影響
笑わせる
最優先
理解
欠点を補う
認める
信頼関係
コミュニケーション
謙虚
頼りになる(10月4日最終投稿)

2015年10月4日(タイトル「頼りになる」)の文末で、
「これらのキーワードを15日間追ってきました。
どんどんと読者は減ってきました。
自分の中から湧き出た言葉ではないから、頭でこねくり回した分面白くなかったのです。
いつかこのキーワードをモチーフにした人間ドラマが書けると良いがなと思っています。
テーマは、良好な人間関係の営みです。」
(記事より抜粋)
人間ドラマ(15のテーマ)に挑戦しようと思います。
1999年「柔らかな頬」で直木賞を受賞された桐野夏生氏は、
68歳(現在73歳)で「とめどなく囁く」を執筆されています。
年齢に関係なく見事な出来栄えです。
一つのテーマを400時前後で書き下ろせればと考えます。
できるでしょうか?
できるとも。

2024年12月30日
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本音が言える(Part2)

2024-12-09 08:13:25 | プロジェクトエンジニアー

絵のタイトルは、「おとめのはじらい」です。
思い切って告白しました。
言わずにいられなかった。
伝わらなくてもよい。
自分の気持ちが分かっただけでもよい。


こじんまりとした記事が増えてきました。
ごつごつ感がありません。
誰かに気に入ってもらいたいのでもありません。
厳しい世界から離れようとする気持ちの表れでしょう。

今日のタイトルは、「本音が言える(Part2)」です。
場の空気を乱す。
人間関係に亀裂が入る。
いろんな心配が先に来るものです。
自分の気持ちと遠く離れた言葉に関心が持てません。
パートナーが、ひどい言葉を吐いた。
大いに傷ついた。
反撃することをやめて、言葉を飲み込んでしまった。
意外だったパートナーに対してでしょうか。
反撃できない自分に対してでしょうか。
2回目の離婚を覚悟する勇気がありませんでした。
相手が弱ったころを待つ。

無駄な時間を過ごす必要はありません。
大いに本音をぶつけるべきでした。
相手にも伝わらないし、自分も覚悟ができない。
築き上げた貴重な時間をあっさり捨てる。
捨てなくても良いけど、捨てる覚悟を持ちましょう。
本音を言える時間は、すぐに過ぎてしまいます。
言えなかったばかりに、空虚な時間を過ごしてしまいます。

自分のエゴを通すために相手に無理強いしていることさえ、私たちは気づきません。
教えてあげることが大切です。
黙ることは、無視することと同じです。
鍋窯投げ合って、ぶつかり合うべきです。
心の傷よりか、生身の血のほうがよっぽど温かい。

やり直せる。
きっと、やり直せる。
シミュレーションも無駄です。
その時の力で、本音で精一杯ぶつかりましょう。
まだ力が残っている証拠です。
分かってもらえなくても、伝えましょう。
自分でも気づかなかった思わぬ力が新たに湧いてくる。
理解してくれる誰かが現れる。
そんな気がします。

2024年12月9日
(あとがき)
2015年5月31日投稿記事、「本音が言える」では、
「本音は、多少本当の気持ちとはずれているものです。
どこかで良く思われたいと、知らずに脚色するのです。
それでも本音でものを言う努力をしなければなりません。
場は与えられるものではありません。
私達が、本音に耐えられる強い気持ちと温かい雰囲気を
持たなければならないのです。」
(記事より抜粋)
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ダウンサイジング

2024-11-01 03:15:16 | プロジェクトエンジニアー

絵のタイトルは、「古色営み」です。
国立にあった古民家です。
市から依頼された人が、囲炉裏で焚火をし藁屋根を燻していました。
北風を防ぐ雁木が5mの屏風のようでした。
土の庭から土間を覗くと、妙に落ち着きました。


郊外型からコンパクトシティー構想に変わりつつある。
東京一極集中は終わっているはずである。
広軌と狭軌で郊外路線が互いに連結し、東京は通過点となっている。
広島から見ると、埼玉、千葉、神奈川を含めて、ぜーんぶ大東京である。
宝塚に住む人も、大阪から来たという。

バブルがはじけて、赤字が膨らんで借金経営が無理だった、ダウンサイジングに気づいたが遅かった。
大手スーパーと土地デベロッパーが消えた。
貸し倒れになった銀行が続いた。
潰すと大やけどとなる、大手銀行と地方銀行に返済なしの税金が投入された。

今日のタイトルは、「ダウンサイジング」です。
子育ての時は、子供部屋を確保するために二階家が必須であった。
150m2の土地には、二階家。
60m2の土地には、法律が変わり3階建てとなる。
子が育ち、夫婦二人になったら3部屋で足りる。
独居になったら、リビング(テレビを観ながら寝る)と台所の2部屋で足りる。
施設に入れば、一部屋である。
私たちの周りの家の二階の部屋はカーテンが閉まったままである。

それなのに、私たちの暮らしはダウンサイジングに不向きである。
会社で上役を経験された方は、いつまでも中心にいたい。
不必要な交際費が年金暮らしを圧迫します。

東北大地震のあと、情報管理のためサーバーが2つ以上必要になった。
東京の他に、関西にも置いた。
サーバーを新たに設置するために、これまでの事務所をダウンサイジングすることになった。
捨てるもの(10%)、必要の可否を検討するもの(70%)、残すもの(20%)の比率であった。
「一年間使わなかった」をキーワードにし再度挑戦した。
捨てるもの(70%)、決められないもの(5%)、残すもの(25%)となった。
やればできると、大いに捨てた。
一人一つの事務机も、会社にいない日が多い営業とサービスは人数分ないフリーの机となった。
個人の持ち物は、キャリー付袖机とコンピューターだけであった。
なんの支障もなく、他部署と情報交換ができ新鮮でさえあった。
かつて勤めたエンジニアリング会社は、一年に2回部署間移動があった。
仕事によって、アメーバのごとく人が動いた。

震災後には、こんなこともあった。
卸問屋(中間ストック)は消えていて、世界中から即納で部品調達するのが主流であった。
風呂の底蓋やドアのノブが調達できず、建築工事は完工できなかった。

20%の電気節減は、震災前には業界ごとの大反対が、2か月で達成された。
コロナ以降、事務所を閉鎖し、サーバーだけを置くスペースを確保し、社員は自宅で仕事をした。
駅近しの価値が、駅から遠くても住みやすい環境を選択するようになった。
原子力発電が停止しても、太陽光発電が出現し今や日中の電気が余る時代になりつつある。
AIが発達し、大型コンピューター用の新たな発電設備が求められている。
地方創生を達成するには、インターネット用のインフラ設備(有線&無線)とサーバー基地が急務となった。
広大な中国では、電話回線(インフラ)を引くより無線の携帯電話が先に普及した。
大豆油を搾る工場が次々出来た。
搾りかす(これを得るために油を搾る)を中国の内地の農場にトラックで運ぶより効率的と船で日本へ輸出した。

家族構成に従って移り住み、必要とするものに明け渡す。
住宅事情がそんな風に変化する時代はいつ来るのか。
事情の分かる地方自治体が、ニッチの仕事を地方に落とし空き家のリニューアルをする。
美しくなった家に住みたい人が引っ越す。
あるいは、旅行者に貸し出す。
食堂もカフェも旅行案内も残ったものがやればよい。
補助金の使い道を一ひねりしたいものです。
不便でも、品不足であり高くても近くの雑貨店でものを買い、残った食堂で食べる。
そんな生活ができたらよい。
どこにも誇れるもの(景観)があり、頑張り屋がいるはずです。
ダウンサイジングは、不便さを排除し安近短を助長するものではない。

転勤や転職のたびに、泣きながら近所の付き合いを閉じた。
嫁入り道具で持ってきた3点セットのタンスを大型ごみで出した。
家族を取り巻く環境も時代と共に変化する。
オーストラリアの時給が高い(3倍以上)と、日本人の若い技能者が移り住む。
保護主義が、今もまた世界中で議論噴出である。
長い歴史の中で、人々は流れ移り、文化が混じり文明ができた。
一国だけの鎖国は到底無理なことなのに、今日の寝床と明日の飯のために賛成する。
人々よ、柔軟になり少しだけ我慢しよう。
漫画家が言ってたように、なぜ差別したり反対するのか興味を持つようになれば、
自らの至らなさ(狭さ)に気づき、新たな世界(視野)が広がる。
そして、膨張する得体のしれない欲望をダウンサイジングすることで、
人を許せるようになるはずである。

2024年11月1日
(あとがき)
まとまりのない散文になりました。
ダウンサイジングは、私たちの世代では終活ととらえられがちですが、
昔から営々と続いてきた暮らしの知恵ともいえるのではないでしょうか。
「目からうろこ」の発見がきっとあるはずだと、柔軟に考えたいと思っています。
(筆者)
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