楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

     ・日ごろ考えること
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     ・おくのほそ道を歩く

叡山焼き討ちと「油断」

2012年05月13日 10時00分37秒 | つれづれなるままに考えること
仏教に関心の無い日本人の一人として、恥ずかしいが、比叡山について、

信長が比叡山を焼き討ちにしたことだけは知っている。

何の知識も無いボクが、比叡山を今回訪れたのは、

信長の叡山焼き討ちの、つわものどもの夢の跡が見たいだけの事であった。

しかし、焼き討ちの跡は、「元亀兵乱鎮魂塚」なる石塔一本で終りであった。

それもそのはず、信長は焼き尽くしたのであるから、

残り物などあるはずは無いのである。

駐車場の一角の、延暦寺に入る入口にそれはあった。
(延暦寺入り口)

(元亀兵乱鎮魂塚)

比叡山延暦寺の「延暦寺」はどこにあるかと案内を聞いていると、

延暦寺なる建物は無く、

寺院が集まる東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)、

の三塔を総称して延暦寺と言うのだそうである。

その内延暦寺総本堂が「根本中堂」(国宝)である。
(根本中堂の石柱)
(根本中堂)

伝教大師ご自作の本尊薬師如来像の前には「不滅の法灯」が、

200年間消えることなく灯り続けています。

本尊や法灯が参拝者の目の高さにきているのは、

仏も人もひとつという「仏凡一如」の考えを現しているそうです。

少し難しいので、解り易くしますと、

仏と民衆は同じ立場で上下は無いと言う事を現しているとのことです。

さてこの法灯の明かりは、皿になたね油をいれ、そこへ灯心を伸ばして、

火をつけます。菜種油が切れると火が消えます。

この法灯は、200年消えていないと言うのに、

法灯の油切れを見守る担当は居らず、

日夜読経に来る人たち全員が担当で、油が切れそうになる、

灯心が燃え尽きそうになるのを、誰もが注意しており、

油が無くなれば気づいた人が、これを補給し、

油を断たないようにするのが、堂内に生まれたルールだそうです。

ここから「油を断たない」→「油断をしない」と言う言葉が出来たそうです。


その油断のため、信長は本能寺で亡くなりました。
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道しるべー理解に苦しむ

2012年05月04日 11時35分53秒 | つれづれなるままに考えること
京都市の地図を思い出しながら、考えていただきたい。

この道標は、三条通りにある標柱と石柱です。

京都の方は、よほど頭が良いのでしょうね。

この標柱が理解できるのですから。

ボクは余程頭が悪いのでしょう、理解できませんでした。



①「史跡 五条別れ道標」と書かれています。

石碑には、

②「右ハ三条通り」

「③左ハ五条橋 ④ひがし にし 六条大仏道」
           ⑤今ぐ満(ま)きよ水道」

と書かれています。

①は五条大橋への分岐点として、五条大橋へ別れて行く分岐点としての道標が、

史跡になっています。という標柱です。

次が問題です。

(五条大橋です)

(五条大橋袂の牛若丸と弁慶の像)

弁慶が夜な夜な出没して、武士の刀を集め、

いよいよ集めた刀が千本目になる時、牛若丸が通りかかる。

「あと一本で、千本だ。」と言って、牛若丸におどりりかかると、
 
身軽な牛若丸は、橋の欄干を左右にひらリひらりと、

弁慶のなぎなたをかわすシーンが像になっている。

この五条大橋の位置を頭に入れて考えて欲しい。


②「右ハ三条通り」
③「左ハ五条橋」 は文字通りの解釈で良い。

④「ひがし にし 六条大仏道」これが理解し難い。

(東へ行っても、西へ行っても 六条大仏への道)と読める。
正解は、(東・西本願寺の六条は(左ですよ)、
大仏のある方広寺の道も(左ですよ)
と言う意味らしい。

ここで「ひがし にし」が問題になる。京都の人には、

「ひがし」=おひがし=東本願寺
「にし」=おにし=西本願寺

なのである。ボクには、あるいは旅人には、
「ひがし にし」は東西南北の西、東でしかない。

⑤「今ぐ満(ま)きよ水道」これについてはさっぱり解らなかった。
京都の人には、「今ぐ満(ま)」は今熊野観音寺、
「きよ水」は清水寺への道(は左ですよ)と解釈するそうだ。

きっと(今ぐま)は「く」が濁点になっているところで、判断するのであろう、
(いまぐまかんのんじ)と読むらしい。

それにしても、京都の人は解るが、道標などと言うものは、

京都に詳しくない人が頼りにする物であるから、

何時間もかかって理解できるようでは、何の役にもたたない。

役にたたない例としての、史跡ならいざ知らず、

どうかと思いますね・・・・


コメント (6)
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