盗難車？

（アジサイ）


今日散歩に出た時、小学校脇の道路に、

スクーターが横転していた。

道路わきに斜めに駐車してあったらしく、それが車道側に横転していたので、

車はよけて通らなければいけないし、

自転車通行の人は車道のまんなかまで迂回しなければならない。

午後から台風が来て前代未聞の大雨になるとの予報もあり、

そうなったら事故でも起きそうな気配なのに、

誰も知らない顔で素通りして行く。

盗難車かもしれないし、悪ガキが適当に置いたスクーターかもしれないし、

とにかく散歩の帰りまでそのままの状態なら警察に通報しようと考えたら、

都合よく臨時雇用の「駐車違反取り締まりの民間人」が通りかかった。

事情を話して、適当に処理をしてほしい、と頼んで散歩を続けた。



一時間ほど経って、散歩の帰り道で、くだんの場所に着くと、

お巡りさん二人が、スクーターの位置をメジャーで測っている。

「どこかから連絡があったのですか？」と聞くと、

「えええ、民間の方から・・・」と言葉を濁す。

それで顛末を話すと、どうやら駐車違反取り締まりの人から連絡があったようだ。

それで、「この届け出を言ってきた人は誰だ」と聞いたところ、

ボクの名前を聞いて居なかったので届け出人不明のまま処理に来たと言う。


そこへボクが通りかかって、事情を話したので、ちょうどよい所に来たとばかり、

申告者としての住所、氏名、生年月日から電話番号まで聞かれてしまった。

「届け出印がいるかもしれませんが、その時はよろしくお願いします」との事。

うまく片づけてくれれば、ボクとしては安心できるので、

「ああ、良いですよ。ではよろしくお願いします」と言って帰ってきた。


これで、午後になって５０～１００年以来の、経験したこともない大雨になっても、

事故になることも有るまいと胸を撫で下ろしている。