(アンと花子展の弥生美術館)
NHKの連続テレビ小説の花子さんが英治さんに貰った本、
「The King and The Pauper」の題名をTV画面の中で見て、
「Pauper」の意味が解らず、調べたら(慈善で支えられている貧困者)、
つまり乞食(今ではホームレス?)であることが分かった。
それも作者がマーク・トウェインであることも知った。
花子が村岡英治からもらった本の題名は「王子と乞食」(村岡花子訳 岩波文庫)であった。
高校生の時(トムソーヤーの冒険)を読んだこともあって、
また、マーク・トウエインがミシシッピー川の水先案内人をしていて、
水深が何メートルと案内するのであるが、
これを「水深二尋(にひろ)」(英語で「マーク・トウェイン」)と案内していたのを、
そのままペンネームにしたことをその時知って懐かしく思い、
この「王子と乞食」を読んでみる気になった。
マーク・トウェインらしく、冒頭からすこぶる面白く、最後まで一気に読んでしまった。
もちろん村岡花子の翻訳によるもの。
その中で気になった翻訳があった。
(露台)(百色眼鏡)(半分間)である。
昭和の初めころの翻訳だから、仕方がないことであるが、
前後の脈絡から推測すると、
(露台)=バルコニー、
(百色眼鏡)=万華鏡で、
(半分間)はおそらく(half a minute)の事のように思える。
つまり1分間の半分ということで、30秒ほど、「ちょっとの間」と訳すのだろうか。
英語にはあるが日本語にはない表現である。
たとえば、一ドルの半分(ハーフダラー)(つまり50セント)や
一ドルの四分の一の(クオーターダラー)(つまり25セント)は、
日本語にはこの単位はない。
一万円の半分は五千円で、千円の半分は500円であるが、
一万円や千円の四分の一の単位は無い。
こうして読んでいくと翻訳ものと言うのは面白い読み物だと思った。
(*)「水深二尋」の「尋(ひろ)」は大人が両手をいっぱいに広げた長さ
(約1、8m)で水の深さに使うらしい。
NHKの連続テレビ小説の花子さんが英治さんに貰った本、
「The King and The Pauper」の題名をTV画面の中で見て、
「Pauper」の意味が解らず、調べたら(慈善で支えられている貧困者)、
つまり乞食(今ではホームレス?)であることが分かった。
それも作者がマーク・トウェインであることも知った。
花子が村岡英治からもらった本の題名は「王子と乞食」(村岡花子訳 岩波文庫)であった。
高校生の時(トムソーヤーの冒険)を読んだこともあって、
また、マーク・トウエインがミシシッピー川の水先案内人をしていて、
水深が何メートルと案内するのであるが、
これを「水深二尋(にひろ)」(英語で「マーク・トウェイン」)と案内していたのを、
そのままペンネームにしたことをその時知って懐かしく思い、
この「王子と乞食」を読んでみる気になった。
マーク・トウェインらしく、冒頭からすこぶる面白く、最後まで一気に読んでしまった。
もちろん村岡花子の翻訳によるもの。
その中で気になった翻訳があった。
(露台)(百色眼鏡)(半分間)である。
昭和の初めころの翻訳だから、仕方がないことであるが、
前後の脈絡から推測すると、
(露台)=バルコニー、
(百色眼鏡)=万華鏡で、
(半分間)はおそらく(half a minute)の事のように思える。
つまり1分間の半分ということで、30秒ほど、「ちょっとの間」と訳すのだろうか。
英語にはあるが日本語にはない表現である。
たとえば、一ドルの半分(ハーフダラー)(つまり50セント)や
一ドルの四分の一の(クオーターダラー)(つまり25セント)は、
日本語にはこの単位はない。
一万円の半分は五千円で、千円の半分は500円であるが、
一万円や千円の四分の一の単位は無い。
こうして読んでいくと翻訳ものと言うのは面白い読み物だと思った。
(*)「水深二尋」の「尋(ひろ)」は大人が両手をいっぱいに広げた長さ
(約1、8m)で水の深さに使うらしい。