楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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検査入院(人、その生と死と 7)

2006年06月20日 09時23分00秒 | つれづれなるままに考えること
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URL:http://hide-san.blog.ocn.ne.jp/bach/2006/06/1_be76.html

(検査入院)
忘れもしない4年前の五月五日、睾丸の悪性腫瘍が原因の
悪性リンパ腫に罹り治療した。
その際、治療しても「三年間生存率 30%」、治療しなければ一年の命を告知された。

ほとんどの人は、三年以内にあの世に旅立つという。

ところが、一体どんな幸運に恵まれたのであろうか、治療後4年が経過し、
「三年間生存率 30%」の中に入ったのである。
ジャンボ宝くじで特賞に当たったよりうれしい。

今年で五年目。

その嬉しさのあまり、つい欲が出て「あと10年生き延びたい」と
主治医に話すと、五年目の節目で、健康検査をすることになり、
5月30日から入院した。
その初日。
朝早くから、ほとんど二時間おきに採血され、翌朝の3時で採血は終了した。
次の日は、腹部胸部のCTスキャン、その映像と前日の血液検査から疑問が出されて、
さらに検査は続く。
毎日入れ替わり立ち代わり、腹部の超音波検査、心臓の検査、
心電図、神経の伝達速度の検査、血管の老化度の検査、目の検査、などなど。
検査は二つ残しているが、三週間にわたる検査結果は、
糖尿病が悪化している以外には、現在のところ異常なし。
残る二つの検査でも、たぶん異常は発見されないであろうという
担当医師の話であった。

入院中、毎週○曜日は教授回診があった。
教授が診察する前に、担当医は患者の病名、治療中の状況をかいつまんで説明する。
その説明の元となるアンチョコがある。
ボクの病名や入院中の毎日の言動、検査結果などが事細かに書き込まれている。

たとえば、孫の運動会で本日外出。
「孫娘が、徒競走で四分の一周差をつけてダントツの一位だった」と自慢。などと書かれている。
最初のページを見ると、驚いたことに今回入院時の病名、
糖尿病、悪性リンパ腫、白血病、多発性骨髄腫。とあった。

当時、四年前の話では、きわめて珍しい悪性リンパ腫と告知されており、
十万人に一人か二人の発症として、治療が回復に向かった折、
学会で成功事例として発表されたことは知っていたが、
病名が、白血病、多発性骨髄腫であったのは知らなかった。

「三年間生存率 30%」ですが、あと十年生きたいと、
検査の担当医に話したら、「30%の難関をくぐってきたのだから、
あとは美味しいものを好きなだけ、好きなものを食べていただく、
と主治医は考えて、糖尿病についての食事制限など、
きびしく指導されなかったのでしょう。」という。

しかし、指摘された糖尿病の悪化はかなりなもののようで、
食事と運動はもちろんのこと、投薬とインシュリン注射により管理することになった。
したがって、入院中には、糖尿病教室に通い、食事と運動の関係、
カロリーと栄養、糖尿病の合併症、インシュリンとその副作用、
副作用に対する対処の仕方などを勉強した。
なんといっても、「あと十年 生き延びたい」気持ちが強いから
すこぶる優等生で教室を卒業。
担当の医師からは、(インシュリンの副作用を克服できれば、
今まで通りの生活は可能)と太鼓判を押されて、検査入院は終了した。

あとは日常生活に戻って、今後やりたいこと(外国旅行やゴルフ他)など、
実際に支障なくできるかどうか、副作用をどのように克服するか、
実体験の中からしっかり把握したいと思っています。

これで、どうやら、この先十年、摂生に努めれば生きながらえる
ことが出来そう。

めでたし!
めでたし!
めでたし!




コメント
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