俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

五軒長屋

2018年01月24日 | 俳句

竹藪を 通り抜け来る 北颪
(たけやぶを とおりぬけくる きたおろし)
18986 【季語】 北颪 【季節】 三冬


冬波に 烏賊釣船の ランプ揺る
(ふゆなみに いかつりぶねの らんぷゆる)
18987 【季語】 冬 【季節】 三冬


幾度なく 河豚の句詠むも 食うは嫁
(いくどなく ふぐのくよむも くうはよめ)
18988 【季語】 河豚 【季節】 三冬


寒月下 縛らる我を 犬温む
(かんげつか しばらるわれを いぬあたたむ)
18989 【季語】 寒月 【季節】 三冬


狭くとも 三和土に庭の 寒五軒長屋
(せまくとも たたきににわの かんながや)
18990 【季語】 寒 【季節】 晩冬
三和土(たたき)=「敲き土(たたきつち)」の略で、
赤土・砂利などに消石灰とにがりを混ぜて練り、
塗って敲き固めた素材。
3種類の材料を混ぜ合わせることから「三和土」と書く。
土間の床に使われる。
私の生まれた炭鉱街は、土塀の五軒長屋。
玄関が三和土で、裏庭があり、
六畳二間に七人で暮らしていた。


リヤカー引く 祖母の背中に 冬日射す
(りやかーひく そぼのせなかに ふゆびさす)
18991 【季語】 冬日 【季節】 三冬


迷い道 冬の潮風に 導かれ
(まよいみち ふゆのしおかぜに みちびかれ)
18992 【季語】 冬 【季節】 三冬


撮六人 かたまり行くや 冬港
(さつろくにん かたまりゆくや ふゆみなと)
18993 【季語】 冬 【季節】 三冬


寒晴れは 窓の外にや 降り注ぎ
(かんばれは まどのそとにや ふりそそぎ)
18994 【季語】 寒晴れ 【季節】 晩冬


銀沙灘 向月台に見る 冬銀閣
(ぎんしゃだん こうげつだいにみる ふゆぎんかく)
18995 【季語】 冬 【季節】 三冬
銀閣寺には、白川の白砂を波形に盛り上げた銀沙灘(ぎんしゃだん)と
円錐型の向月台(こうげつだい)がある。
向月台の上に座って東山に昇る月を眺めていた。
現在の形は江戸後期になってから。
月夜の晩には白砂に月影がほのかに映えて美しい。
http://www.kotolog.jp/post/%E9%8A%80%E6%B2%99%E7%81%98%28%E9%8A%80%E9%96%A3%E5%AF%BA%29/
参照下さい。


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1月24日 波瀾万丈

2018年01月24日 | 俳句暦


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