俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

年酒一生 腹一杯

2018年01月09日 | 俳句

冬の朝 手足も動く 七十歳
(ふゆのあさ てあしもうごく ななじっさい)
18733 【季語】 冬 【季節】 三冬


焼鳥の 煙目に沁む 老いらくの
(やきとりの けむりめにしんむ おいらくの)
18734 【季語】 焼鳥 【季節】 三冬


煌めくは 虚空清浄 冬銀河
(きらめくは こくうせいじょう ふゆぎんが)
18735 【季語】 冬 【季節】 三冬


木漏れ星 閉じられ見ゆる 冬世界
(こもれぼし とじられみゆる ふゆせかい)
18736 【季語】 冬 【季節】 三冬


初暦 空白の欄 埋まらずに
(はつごよみ くうはくのらん うまらずに)
18737 【季語】 初暦 【季節】 新年


枯蓮や 己が人生 傷だらけ
(かれはすや おのがじんせい きずだらけ)
18738 【季語】 枯蓮 【季節】 三冬


哀しかな 鶴亀の書の 有り様は
(かなしかな つるかめのしょの ありようは)
18739 【季語】 鶴 【季節】 三冬


道凍り 滑り心配 宵戎
(みちこおり すべりしんぱい よいえびす)
18740 【季語】 宵戎 【季節】 新年
西宮戎神社十日えびす大祭の前日行われるのが宵戎。


厳寒や 月齢二十二 下弦の月
(げんかんや げつれいにじゅうに かげんのつき)
18741 【季語】 厳寒 【季節】 晩冬


成人の日 波瀾万丈 予知せざる
(せいじんのひ はらんばんじょう よちせざる)
18742 【季語】 成人の日 【季節】 新年


鷽替や 必ず吉へ 転じたし
(うそかえや かならずきちへ てんじたし)
18743 【季語】 鷽替 【季節】 新年
鷽替え(うそかえ)=菅原道真を祭神とする
神社(天満宮)において行われる神事である。
鷽(ウソ)が嘘(うそ)に通じることから、
前年にあった災厄・凶事などを嘘とし、
本年は吉となることを祈念して行われる。
太宰府天満宮が有名。


谷風も 風邪には勝てず この世去る
(たにかぜも かぜにはかてず このよさる)
18744 【季語】 風邪 【季節】 三冬
第四代横綱谷風 この日この世を去った。


可惜夜や 和白の浜の 都鳥
(あたらよや わじろのはまの みやこどり)
18745 【季語】 都鳥 【季節】 三冬
可惜夜=明けてしまうのが惜しい夜。可惜・・惜しむべく。


初旅や 豁然として 海開く
(はつたびや かつぜんとして うみひらく)
18746 【季語】 初旅 【季節】 新年


朋と呑む 年酒一生 腹一杯
(ともとのむ ねんしゅいっしょう はらいっぱい)
18747 【季語】 年酒 【季節】 新年



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1月9日 七不思議

2018年01月09日 | 俳句暦


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