俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

鎌鼬(かまいたち)

2018年01月04日 | 俳句

街中は 仕事始めの 人屯
(まちなかは しごとはじめの ひとたむろ)
18658 【季語】 仕事始め 【季節】 新年


初富士を のぞみで拝む 神の得
(はつふじを のぞみでおがむ かみのとく)
18659 【季語】 初富士 【季節】 新年


初夢は 麒麟の翼 七福神
(はつゆめは きりんのつばさ しちふくじん)
18660 【季語】 初夢 【季節】 新年
東京日本橋の橋の中央には、
翼のある麒麟の像が左右に二体ずつ、
計四体鎮座しています。
この麒麟の像は、映画化もされた東野圭吾さんの
小説「麒麟の翼」でも有名になった像です。
その橋を中心に、七福神を祀った神社があり、
七福神めぐりとして有名です。
来年の正月には、夢でなく、実際に詣りたいと思っています。


極めても 退屈なりし 寝正月
(きわめても たいくつなりし ねしょうがつ)
18661 【季語】 寝正月 【季節】 新年


冬草や 風に戦ぎて 色淡く
(ふゆくさや かぜにそよぎて いろあわく)
18662 【季語】 冬草 【季節】 三冬


宛字の名 私数や 冬日本
(あてじのな マイナンバーや ふゆにほん)
18663 【季語】 冬 【季節】 三冬
人の名の漢字に制限があるが(人名漢字)、
その読み方は、宛字で良いらしい。
人の名が読めない国は、滅びるしかない。
そのための、マイナンバーか?


暮の冬 国語乱れて 国亡ぶ
(くれのふゆ こくごみだれて くにほろぶ)
18664 【季語】 暮の冬 【季節】 晩冬
前の句と同じ慟哭である。
LINE,Twitterが流行り、短文化、One-sentenceでは、
短絡的表現しかできず、文化の土台が崩れる。


なんとなく ただ何となく 春を待つ
(なんとなく ただなんとなく はるをまつ)
18665 【季語】 春を待つ 【季節】 仲冬


我が俳句 「なんとなく」多き 冬旱
(わがはいく 「なんとなく」おおき ふゆひでり)
18666 【季語】 冬旱 【季節】 三冬


見頃なる 十七夜の月 冬の月
(みごろなる じゅうしちやのつき ふゆのつき)
18667 【季語】 冬 【季節】 三冬


膨らみし 狂気三分の 鎌鼬
(ふくらみし きょうきさんぶの かまいたち)
18668 【季語】 鎌鼬 【季節】 三冬


冬鉄道 亀裂の進化 解けぬ技
(ふゆてつどう きれつのしんか とけぬわざ)
18669 【季語】 冬 【季節】 三冬
新幹線の亀裂。安全が啼く。
その後2日程で全新幹線の調査をしたそうだが、
短時間の調査、データも無く、問題なしとは、、、?


老い行けば 徒手空拳の 冬の波
(おいゆけば としゅくうけんの ふゆのなみ)
18670 【季語】 冬 【季節】 三冬


狼に 応う遠吠え 夢の中
(おおかみに こたうとおぼえ ゆめのなか)
18671 【季語】 狼 【季節】 三冬
狼でなく、セパードと思っているが、
小学校低学年まで狼と思っていた。
狼の血を引くとも。


レッズの幟 夕陽を受けて 淑気満つ
(れっずのはた ゆうひをうけて しゅくきみつ)
18672 【季語】 淑気 【季節】 新年
淑気=新年の天地に満ちる清らかで厳かな気配のこと。
めでたい気配が四方に漂う新春らしい気分。


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1月4日 異常なる通常の世界

2018年01月04日 | 俳句暦


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