駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

「アンソロジー」で分かる7ストロークの達人

2015年04月09日 | ビートルズネタ
ザ・スターキーというビートルズバンドは、今年の5月で結成3年になります。
ドラマーのオレが言いだしっぺということもあったのか、バンド名はリンゴスターの本名から頂いております。
なので、リンゴさんのドラミング研究は、バンドが続く限りオレの宿命、オレのライフワークであります。
今日も、仕事の行き帰りはザ・ビートルズのアルバムを聴きながらの通勤。
もうどんだけ聞いたか。
毎日飽きるほど聴いているんですが、まだ飽きない(笑)
オレ、バンドを始めてからちゃんとリンゴさんのコピーをやり始めたので、それまではただ普通に聴いておりました。
なので、ほぼ「歌」だけを聴いていて、ドラムはその伴奏に過ぎなかった。
それを、リンゴのドラムを中心に聴き始めたら、いやあ実に深い。
あれから3年。
いまだに新しい発見があったりして、楽しみは尽きません。
オレ、コピーを始めた最初のうち2年間は、ビートルズの遺作ともいうべき「アンソロジー」という2枚組×2のアルバムを聞かなかったんです。
持っていたのに、あえて封印。
なぜなら、リンゴさんのドラミングが、公式レコードと違い過ぎてコピーの邪魔になってしまうから。
そして2年が過ぎて、やっと去年の今ごろから聴き直しました。
今ではウォークマンに取り込んで、公式アルバムに続けて聴いておりますが、改めて勉強になったりします。
公式アルバムでは分かりづらいドラミングの謎が解けちゃったりするし、ありがたくも興味深い。

(画像はおまけ)
例えば、「ネイキッド」というアルバムでの「レットイットビー」もそうなんですが、公式曲ではドラムをオーバーダビングしていた曲が元のままの録音状態で聴けて、「あ、こういうふうに叩いてるんだ!」なんて嬉しい発見できたりします。
アンソロジー2の中の「レディマドンナ take16」なども、2ビートっぽいブラシのリズムだけになっており、後で追加したバスドラが16ビートっぽく跳ねるビートは入っていない。
また、同じく「ハローグッドバイ take16」も、恐らく公式曲と同じ録音のドラミングだと思われますが、失礼な言い方をすると余分な音の編集がない分、リンゴのドラムがはっきりくっきりと聞こえて、何をどう叩いているか区別できますね。
後でコピーする時のいいヒントになること請け合いですね。


更に特筆したいのは、リンゴさんは左利きだけに「7ストロークロール」が超得意。
オカズでこれを多用するのが大きな特徴なんですが、この技がしっかり聴けるのが「Your Mother Should Know take 27」であります。
7ストロークロールは、テクニック的にはさほど難しいものではなく、ルーディメンツの基本テクニックですが、5ストロークと同じスピードにもかかわらずそこへ2打を追加するために転びやすい。
しかも左手から始まるのが基本とされているので、初心者で右利きの人には今一つしっくりこないことが多いと思います。


リンゴの古いライブ映像は、Youtubeなどでも見られますが、「涙の乗車券」のイントロのタムロールも左手からの7ストロークロールです。
「ヘルプ」における高速タムロールも、もちろん7ストローク。
すごい。
何が感心かというと、とにかくロックという音楽で、タムをロールしてちゃんとでかい音を出しているということ。
JAZZやクラシックなどと違って、大音量と大歓声の中でタムを鳴らし切るって、なかなかできないです。
あの20歳そこそこの若きドラマーだったリンゴが、あのスーパーテクニックを披露していたんですよね。
すごいっす。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 肩凝り・・・ | トップ | 練習。。。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ビートルズネタ」カテゴリの最新記事