大垣市の 親切ていねいな ふすまと内装工事のお店 【創業80余年 林文香堂】 三代目店主の前向きな日記 

明るく朗らかに、人に親切に、素直に、謙虚に、感謝して の五つの基本を胸に、日々の小さなよろこびを綴ります。

伝統的日本家屋に住まわれるご夫婦

2016年02月02日 | 建具・家具
少し前は「富裕層」。今は「古民家」。

業界のトレンドというか、流行り言葉というか。

自分はいずれの言葉も好きではなく、当ブログでもこの単語はほとんど使っていないと思う。

特に「古民家」は空き家ならともかく、仮にいま自分が住んでいる家がもしそれ相当に古くても、
それを他人からそう呼んでほしくはない。響きが安っぽい。そんなふうにくくるな、と言いたい。

「伝統的日本家屋」と呼んでほしい。

まさにそんな家に住まわれるご夫婦から2年ぶりにお電話をいただいた。

今回は障子の張り替えのご依頼。

日曜日の夕方にお預かりして月曜日の日没後に納品した。

奥様は「家が古いから」としきりに言われるが、へりくだっているにすぎない。

「この木製の引き戸は『まいら戸』『おび戸』と呼ばれていて、いままともに作るとなると
 一本10万円は軽く超えますよ。」 と言うと、

「へええ~!」と驚かれる。当然か。

「木製の建具は切ったり削ったりして調整が可能です。柱や敷居や鴨居はそう簡単にはいきません。
 だから、いいものは調整して直して、長く使っていただきたい、というのが私の思いです。」

とお伝えした。直しの手順と費用もざっとご説明した。

ご主人も納得したご様子で「またあらためて建具の調整をお願いします」とおっしゃってくださった。

敷地が広く、門から玄関までが距離があり、大きな庭があり、南玄関は木製の引き分け戸で、入ると土間があって、
玄関土間左手に小縁があって、あがると八畳間が続き間であって、四畳の仏間があって、一間ものの仏壇があって、
座敷には床の間があって広縁があって。。それはそれは立派な伝統的な日本家屋だ。

水まわりは別としても妙な今風なリフォームはしてほしくない。口には出さないが個人的には強くそう思った。

きっといま住んでおられるご夫婦の二世代前の方が建てられたのだろう。
上がらせていただくと、だいたいわかる。

この家に永く快適に住んでいただきたい。そのために出来る限りのお手伝いさせていただきたい。

と思った。


---------------------------------------------------------------------
~あなたの街の 親切ていねいな 室内建具と内装工事のお店~
(有)林文香堂 http://h-bunkoudou.com
お気軽にメールください⇒こちらからどうぞ<
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 広報おおがき2016年2月号 | トップ | マモル先輩宅の工事、無事終... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

建具・家具」カテゴリの最新記事