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母校の大垣北高サッカー部が創立50周年を迎え、
立派な記念誌が届きました。
僭越ながら私も寄稿させていただきました。
「大人の」スポーツ指導者になるのは難しい
北高サッカー部創立50周年おめでとうございます。
記念イベントの企画と実施、記念誌の発行など
関係の皆さまには頭の下がる思いです。
多くに人たちに支えられ50年の歴史と今日の繁栄、
そして明るい未来があるのだなとあらためて感慨深いものを感じています。
今からちょうど30年前、私は高校1年生でした。
大垣東中から北高サッカー部に入ったのは私ひとりでしたが、
中学時代ライバルだった江並中の安田久之君がチームメイトになり、
とても心強く感じたことを今も懐かしく鮮明に憶えています。
今では息子が現役サッカー部員となり時の流れの速さを
感じざるを得ませんが、同時に、私たちの世代の多くは今、
何らかのかたちでスポーツ指導者になっているのではないかなと思います。
私は地元で林文香堂という襖と内装工事の小さな会社を営むかたわら、
大垣市健民少年団の指導者として小中学生団員の
心身の健全育成にあたっています。
おかげさまで大垣市健民少年団も創立50周年を迎えました。
かつて大垣市は小学生のスポーツ少年団加入率が全国屈指でしたが、
近年加入率が減退していて残念に思います。
種目を問わず、スポーツを通じて得られるものは多大であり、
将来のための人間形成になくてはならないものだと思っています。
とりわけスポーツマンシップの考え方は今も昔も変わらないと思います。
私が尊敬する岐阜経済大学の高橋正紀先生の言葉に、
「スポーツマンシップとは、敢闘精神、チームワーク精神、
フェアプレイ精神のことである」とあり、またスポーツマンシップの根底
にはスポーツマンの心がある、即ち、
「自分を大切にする心、仲間を大切にする心、ゲームを大切にする心」である
とあります。基本はシンプルで不変だと思います。
私たちスポーツ指導者はいつもこれを心に留めておきたいと思います。
現在各務原市で女子中学生のバスケのコーチをしてみえる同業者の先輩は、
生徒に対し「本当に強い人は優しい」「必死に、夢中に、ひたむきに」
「夢中になると奇跡が起こる、一度起きた奇跡は二度起こる」
と熱く語ります。まさにスポーツの素晴らしさを子どもたちに真っ正面から
伝えている人間的に魅力ある指導者です。
プライドとかメンツとかを気にしない、誠実で謙虚な、熱血だけどやさしい、
頑固者だけど協調性のある、そんな大人のスポーツ指導者でありたいと
思います。