大垣市の 親切ていねいな ふすまと内装工事のお店 【創業80余年 林文香堂】 三代目店主の前向きな日記 

明るく朗らかに、人に親切に、素直に、謙虚に、感謝して の五つの基本を胸に、日々の小さなよろこびを綴ります。

サンゲツリアテックで室内ドアをリフォーム

2024年03月22日 | 建具・家具
思春期のお子様がドアを蹴破ったケースです。
元々のドアは建材メーカーの既製品。
建具屋さんにアンコ(芯材の補強)を入れてもらい、
さらにベニヤ板で高さ合わせ(ツライチにするといいます)してもらいました。

ここからが当社の出番です。
補修部分と既存部分とを平滑にするためパテ処理をしました。
使用したパテはこれです。



パテは乾燥するとヤセます(=若干の凹みがでます)ので、納得いくまでパテ塗り→乾燥硬化→サンダーがけ→
を繰り返しツルツルにします。
ダイノックやリアテックに代表される「粘着剤付き化粧フィルム」は非常に薄いので、わずかな凹凸もひろってしまいます。
クロス施工もそうですが下地処理は仕上がりを左右するとても重要な工程です。


1回目のパテ処理後です。ドアは天地逆に置いてあります。3本ともほぼ同じキックの高さに穴があいていました。



貼りの工程は省略します。
ここの勘どころはマスキングとプライマー塗布、シート貼り後のエア抜き、カット作業です。結局全部です(笑)。
今回の室内建具は化粧モールが付いていたためプライマーの付着を防ぐためマスキングしました。手間がかかりました。



化粧フィルム施工後です。新品同様にきれいになりました。
採用商品は既存の雰囲気に最も近いサンゲツRW-4074です。



建具一本を作り直すことと比較すると化粧フィルムによるリフォームの方が低価格でできます。

それ以前に、
「ムカついたときは壁やドアにあたらない、あたるときはクッションやダンボール箱にどうぞ」
と、多感な若い世代の方々に申し上げたいです。



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【実例】 障子の張り替えにワーロンシート「日本の色」採用

2021年01月21日 | 建具・家具
関ヶ原町の同級生宅。
今でいう「古民家」に属する築年数の古い伝統的日本家屋。

2階部分をリフォームされ、工事終了後に別途、障子の張り替えを直接受注しました。
「破れないもの、一般的な白じゃつまらない」
というお客様のリクエストがあり、ワーロンシート0.2ミリ厚「日本の色」シリーズをご提案しました。



№134「鶸萌葱」(ひわもえぎ)が採用となりました。
張り替えにあたっては、
・糊ではなく、専用両面テープを使用すること
・塩ビシートを使用しているため太鼓のような、ほわわん、みたいな残響がでること
をあらかじめご説明しました。

納品後


お客様からは
「雰囲気が変わっていい感じ!」
と、お喜びの声をいただきました。

2階の和室は客間でしょうか。床の間もしつらえてあります。
が、この部屋は既存の畳を撤去してフローリングの床となり、洋室風になりました。
既存の天井や建具を残したことはナイスだなと、私は思います。
天井高は7尺2寸ほど。
和洋折衷のプライベートスペースとしてお使いいただく予定だそうです。

喜んでいただけてよかったです。





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高さ3mの木製ドアをおさめる

2018年11月12日 | 建具・家具
新築の工場社屋の4階。
間仕切りスライディングウォールを収納するための高さ3mのドアを搬入、取り付けた。

2人がかりで人力で階段から搬入した。
ほかにも巾1.2mの引き戸も2本あり、かなりの強制的な筋トレとなったが無事おさまった。

施工前



施工後



やれやれ。
うまくいってよかった。

4階の北の窓からは金生山、池田山、がよく見えた。




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戸襖の動きが悪い 重い と思ったら

2017年01月07日 | 建具・家具
戸襖(とぶすま)というのは、簡単にいうと2個の戸車で動く引き戸のことです。
丁番で吊ってドアのように開閉するものもあります。

大垣市内のあるお客様宅。
ふすまの張り替えのお仕事をいただきました。

外す前に必ず建て付けや動きの確認をします。

和室と洋室の境の戸襖を動かしてみて、「おや?」と思いました。

重い。戸車がコロコロと回る感じない。

原因はこれでした。



戸車の中にホコリがつまって回らない状態でした。

お家の人は少々重くて当たり前、それが普通の状態、と思ってみえるようでした。

店に持ち帰ってから戸車を外してみました。



やはりホコリがいっぱい詰まっていました。ホコリを取り除くと戸車はくるくる回りました。

解決です。


皆さんのお宅でも、もし戸襖の動きが「重いな」と感じたら、一度戸を外して戸車部分を見てみましょう。


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大好きな猫と暮らす新築住宅

2016年11月14日 | 建具・家具
住宅会社のたくさんの新築物件の工事をしていますが
なかなか施主様の趣味まではわからないことが多いです。

でも今回は「絶対、施主さんは猫が大好きだ」と確信がもてました。

建具がそのものズバリだったからです。



玄関ホールからLDKにはいるドア。

ドアは神谷コーポレーションのフルハイトドア「AG-2」。
明かり窓の下部に猫ちゃん用の出入口が設けてあります。

ドアの高さが天井から床までいっぱいにあるので「フルハイト」です。
吊元はピボットヒンジです。

そしてオプションのドアハンドル。

長沢製作所の「わんにゃんシリーズ」。
かわいいですね。当然わんちゃんタイプもあります。

近年、室内で犬・猫を飼う家はめずらしくなくなりました。

しかし、私ども内装工事・室内建具工事にたずさわる者としましては、

「お施主様、どうか、うまくしつけてください。」

と願わずにおれません。

そして、猫さん、犬さん。 ガリガリ・バリバリ、は勘弁してくださいね・・。


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古い建具のガラスを交換

2016年08月20日 | 建具・家具
長年お付き合いのある、大垣市内の伝統的日本家屋にお住いのお客様。

母屋に80過ぎのお母様がお独りで住まわれ、同じ敷地内の離れに息子さん家族が。

ある日、お母様がよろめいて手で建具のガラスを割ってしまった、
と、息子さんから電話が入り、ガラス交換の依頼をいただいた。

お母様のケガは幸い軽くすんで、安堵した。

持ち帰らせていただいた、かまち造りのガラス戸は凝った意匠で、ガラスだけでも三種類使ってある。



ガラス戸は四本立ちのうちの一本で、割れたガラスは「モール」と呼ばれる凹凸のある
たてストライプの型板ガラスだ。「すみ丸」と呼ぶ木製の四方枠に落とし込んである。

調べたところ、これと同じ2mm厚のモールガラスは今では流通していない。
(3mm厚、4mm厚は存在する)

あらかじめお客様の了解はとってあったので、2mm厚の樹脂ガラスに入れ替えた。
カスミと呼ぶ無難な無地系にしたので特に違和感はない。





お届けの際、お母様・息子さんには、あらためてモールガラスが無かったことをお話しし、同時に
割れにくい、割れてもガラスほど危なくない樹脂ガラスのメリットをご説明した。

「さっそくにありがとうごぜえました。ようしていただいて、こんでよろしいですわ。」

お母様には納得していただき感謝の言葉をいただいた。

息子さんには「近くですから、お困りのことがあったらいつでも電話してくださいね。」と申し上げた。


たしかに伝統的日本家屋にはこのお宅のように、ガラス部分の面積の大きい建具がよく使われている。

そして、住まわれる方の高齢化にともない、よろめいて、あるいは転倒して、
ふすまに穴をあけたり、障子の組み子を折ったり、という事例は少なくない。

ガラスは割れた場合とても危ない。モールガラスは凹凸が大きいため飛散防止フィルムを貼ることもできない。

だから、ガラスの意匠性や希少価値はともかく、すべて樹脂ガラスに入れ替えたほうが、ほんとはいいと思う。

このお宅のお母様の足腰がさらに弱くなる前に進言しようと思う。


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大垣市内で住宅の室内建具をオーダーリフォーム

2016年06月29日 | 建具・家具
大垣市内の内装リフォームのお客様。

難しい建具工事に挑戦です。絶大な信頼を寄せる建具屋さんとの共働作業です。

現状は既製品アルミパネルの二枚折れ戸が四組入っています。



動きが悪い、開閉時にがしゃがしゃと音がする、などのご夫妻の不満から

引き戸に作り替えることになりました。100%オーダー品(製作建具とも呼びます)。

DKとリビングの境。夏は大きく開けたい、冬はぴしゃっと閉めたい。

開閉頻度は多い。間口開口寸法はW3300×H2400。

検討を重ねた結果、三本レール、三本引きの吊り戸にしました。

戸一本あたりは幅が1mを越えます。

採光も十分ほしいので、樹脂ガラスのタテ長窓を大きくとりました。

姿図を描いてお見せし、同時に建具の面材・金物類についても打ち合わせました。
面材はアイカ ラビアン ポリ LP-571 をご夫妻が選ばれました。



敷居は前の一本レールを埋め木したのちフラットタイプの三本みぞレールを取り付け
振れ止め・脱線防止の戸車も付けることにしました。

枠の垂直・床の水平に問題があることについても対策を講じました。
本体は大きく、重いので、取り付け工事は苦労しましたが、無事におさまりました。



「奥様、開け閉めしてみてください。大きい割に軽いでしょう。」

「わあ素敵!自分の家じゃないみたい。」

たいへん喜んでいただけました。

このリビング引き戸が今回の工事の主役みたいに堂々として見えます。

いい仕事しました。大満足。

最近、自分が満足してばかりみたいですが、お客様はもちろん、職人もみんな満足です。

よかった。よかった。


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お助けマン緊急出動!

2016年03月18日 | 建具・家具
今日は午後から各務原で組合の理事会。

終わって事務所に戻って、6時すぎ。デスクの電話が鳴る。

「○○町の○○です!リビングのドアが閉まったまま開かなくなっちゃって・・!」

「お宅の名刺があったから電話させてもらいました、なんとかしてください!」

奥様の声は悲痛だった。

「わかりました、今から行きます!」

もう今日は終わりにするか、と思っていたところだったが、緊急出動。

こういうことは2年に1回くらいある。

原因と対策を考えながら車を走らせた。

ラッチ部分の不良は間違いない。バネか?ヒバタは外せるか?

お宅に到着すると小雨が降る中、奥様は玄関先で立って待っていた。

数分後、玄関ホールからDKへの、閉まったままのドアは開いた。

チューブラッチを取り外す。レバーのシャフトと連動する受けのダイキャストが破損していた。

それを奥様にお見せし、経年劣化と開閉頻度の高さによるものだとご説明。

奥様は納得され安心され、「よかった~」を連発。

連休後にチューブラを取り替えることにした。

「住まいの110番みたいなチラシのところに電話しようかと思ったけど、高そうで・・」

「それは奥さん、正解です。よく電話してくださいました!」

喜んでいただけてよかった。

小さな仕事だが、事態は生活にかかわる大変なこと。

DKに入るためにいちいち玄関から外にまわって勝手口から入らなければならないなんて。

とりあえずその最悪は回避できた。よかった。

自分は明日朝6時台の電車に乗って健民少年団のみんなと岡山へ行ってしまう。

そのことは奥様には言わなかったが、よかった。

雨降りの日没後だったが、いいタイミングだった。

よかった。

お助けマンの面目躍如だった。。


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伝統的日本家屋に住まわれるご夫婦

2016年02月02日 | 建具・家具
少し前は「富裕層」。今は「古民家」。

業界のトレンドというか、流行り言葉というか。

自分はいずれの言葉も好きではなく、当ブログでもこの単語はほとんど使っていないと思う。

特に「古民家」は空き家ならともかく、仮にいま自分が住んでいる家がもしそれ相当に古くても、
それを他人からそう呼んでほしくはない。響きが安っぽい。そんなふうにくくるな、と言いたい。

「伝統的日本家屋」と呼んでほしい。

まさにそんな家に住まわれるご夫婦から2年ぶりにお電話をいただいた。

今回は障子の張り替えのご依頼。

日曜日の夕方にお預かりして月曜日の日没後に納品した。

奥様は「家が古いから」としきりに言われるが、へりくだっているにすぎない。

「この木製の引き戸は『まいら戸』『おび戸』と呼ばれていて、いままともに作るとなると
 一本10万円は軽く超えますよ。」 と言うと、

「へええ~!」と驚かれる。当然か。

「木製の建具は切ったり削ったりして調整が可能です。柱や敷居や鴨居はそう簡単にはいきません。
 だから、いいものは調整して直して、長く使っていただきたい、というのが私の思いです。」

とお伝えした。直しの手順と費用もざっとご説明した。

ご主人も納得したご様子で「またあらためて建具の調整をお願いします」とおっしゃってくださった。

敷地が広く、門から玄関までが距離があり、大きな庭があり、南玄関は木製の引き分け戸で、入ると土間があって、
玄関土間左手に小縁があって、あがると八畳間が続き間であって、四畳の仏間があって、一間ものの仏壇があって、
座敷には床の間があって広縁があって。。それはそれは立派な伝統的な日本家屋だ。

水まわりは別としても妙な今風なリフォームはしてほしくない。口には出さないが個人的には強くそう思った。

きっといま住んでおられるご夫婦の二世代前の方が建てられたのだろう。
上がらせていただくと、だいたいわかる。

この家に永く快適に住んでいただきたい。そのために出来る限りのお手伝いさせていただきたい。

と思った。


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重い戸襖がスルスルと動く

2015年09月22日 | 建具・家具
築20数年の、ある有名ハウスメーカーの家。

今回、新築後、初めてのふすまの張り替えを承りました。

ご主人の悩みは「戸襖が重い」ということ。

戸襖の下を見ると、戸車がついておらず、スベリテープのみでした。
これでは抵抗が大きすぎます。重いはずです。



ご主人に提案し、「Vレール仕様」に変更することにしました。


敷居みぞのスベリテープを剥がし、アルミVレールを仕込みます。



アルミVレールは巾と厚みが敷居みぞにぴったりおさまる寸法でできています。




戸襖にVレール用の戸車を取り付けます。
車輪分だけ高さが増すので、下部を5mmほど電気のこぎりで切り落とし、
戸車を仕込むために箱状の穴を掘ります。
戸車は建て付け調整ができるアジャスター機能つきです。




いままで両手で「ヨイショ」と開け閉めしていた戸襖が
指一本でスルスルと動くようになりました。

「今までの苦労はなんだったんだ」とご主人は苦笑。

「軽すぎてバーンと閉まってしまうので、ちからを加減してくださいね」と
アドバイスしました。

喜んでいただけて良かったです。


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