畑こうじ情熱ブログ

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馴れ合い、談合を排する

2007年10月06日 22時09分21秒 | Weblog
 福田総理や自民党の最近の発言で腑に落ちないことがあります。それは、「十分に話し合ってまいりたい。」とか「総合的に勘案しつつ適切に判断する。」という発言です。彼らのやりたいこと、目指すことは何でしょうか。このような発言からすると、自民党は、政権維持そのものが目的になっているのではないでしょうか。
 地域を回っていると、民主党も我を張らずに話し合いに応じれば良いではないかというふうに言われることがあります。
 我々は、話し合いは必要だと考えています。否定しているのではないのです。ただ、自分の考えを示さずに、しかも、国会の外で非公式に話し合うのはいかがなものかと言っているのです。話し合うのであれば、それぞれの考えを明らかにしつつ国会の場そのもので行うのが筋ではないでしょうか。
 日本社会では、事を荒立てずに穏便にすませるのが美徳とされます。筋論を言う人は我が強いと否定的な評価を受けがちな社会でもあります。
 小沢代表は、そのような社会を変えよう、あいまいな自民党ではだめだとして、自民党を飛び出しました。
 一方、私の在ドイツ大使館勤務経験から言うと、西洋社会は、自分の考えることをしっかりと言えなければ評価されません。それぞれの主張を出し合い、ぶつけ合うことで適正な結論に至ると考えられているのです。
 この背景には、ドイツにおいては、ナチスドイツの台頭を阻止できなかった戦前の反省もあると思われます。初期の段階でしっかりと筋論に基づいた議論が必要だと考えられているのです。何となくあいまいに社会の動きに流されると、取り返しのつかない失敗を招来することもあると考えられているのです。
 他方、日本は、あいまいなまま行ったため、第二次大戦での未曾有の惨事を招来したわけですが、今だにその反省がなされていないと思われてなりません。
 特に、自衛隊の海外派遣という問題は、筋論に基づいて冷静に議論すべき最たるものではないでしょうか。