中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

PTSDも「傷害」

2012年07月30日 | 情報
PTSD(心的外傷後ストレス障害)も「傷害」にあたるとした、最高裁判断が示されました。


2012年7月26日 読売新聞朝刊より

東京都内のマンションなどに女性4人を監禁、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症させたとして、
監禁致傷罪などに問われた無職石島(旧姓・小林)泰剛やすよし被告(31)について、
最高裁第2小法廷(千葉勝美裁判長)は24日の決定で被告の上告を棄却した。

懲役14年とした1、2審判決が確定する。最高裁が、PTSDも刑法の「傷害」に当たると判断したのは初めて。

 弁護側は「PTSDのような精神的障害は傷害に含まれない」などと無罪を主張。
決定は、暴行や脅迫によるPTSDの発症を認定した1、2審の判断を踏まえ、
「精神的機能の障害を引き起こした場合も、刑法の傷害に当たると解釈するのが相当」と退けた。

 1、2審判決によると、石島被告は2003年12月~04年12月、
インターネットやイベントで知り合った女性4人(当時17~23歳)の顔や腹を殴ったり、
「親も兄弟も殺す」と脅したりして、ホテルや自宅マンションに最長100日余にわたり監禁。
睡眠障害などの深刻なPTSDを発症させた。

心的外傷後ストレス障害《 posttraumatic stress disorder 》とは。
忍耐の限界を超えたストレス、たとえば、戦争・災害(地震など)・テロ・事故・犯罪事件などを
体験した後に生じる心身の障害のこと。不安・うつ状態・パニック・フラッシュバックなどが代表的な症状。
日本では、平成7年(1995)の阪神大震災後に問題になった。

通常の企業活動では、考えられないのでは、と思う方へ。
例えば、今回の東日本大震災で、会社の建物、工場等が流された。
長年の同僚が被災された、亡くなった。
工場が火災爆発を起こした、社員が死亡した。
同僚が自殺した。等々、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になる原因は日常的に起きています。
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