中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

新聞の読者投稿

2017年06月29日 | 情報

当職と同じ想いの投書者がいらっしゃいました。

読者投稿欄:「障害」表記広く議論を '17.6.26読売

中高一貫校教諭(32才)
「障がい」という表記をよく目にするようになった。元々「がい」には「碍」の漢字も使用されていたが、
当用漢字の制限などから専ら「害」が使われるようになったそうだ。しかし、近年、「害」には
「悪い結果や影響を及ぼす物事」という意味から不適切という意見がある。
人や物のイメージが漢字によって決まってしまうこともある。
「悪い結果や影響を及ぼす」わけではない障害を持った人々に「害」を用いるのは不適切だと思う。
「障」にも「じゃまをする。さしさわり」という意味がある。
「害」が不適切なら、「障」も同じではないか。
「障がい」なのか「しょうがい」なのか。国民的議論があってこそ、本当の意味で障害を持った人々のことを
考えることになると、私は思う。

(再掲)17.4.3障害から、障がい、に

当ブログでは、従来より医療業界、学会の慣習に従い「障害」という表現を使用してきましたが、
これからは、「障がい」という表現に統一して、使用します。

きっかけは、ジョブコーチ事業の支援をしている、「公益財団法人 東京しごと財団」が発行しているリーフッレトでは、
「障害」ではなく、「障がい」という表現に統一して使用しているのを、確認したからです。
以前より、「障がい者」の患者団体等から、「障害」という表現は如何なものかと疑問を投げかけられていました。
実際に、「障がい者」の患者団体等では、「障害」という表現を使用していませんでした。
あるいは、「障碍」という文字を使用している例もありました。

当職も、若干の疑問を感じながら、医療業界や医療の専門職も「障害」という表現を、
一般的に、通例的に使用してましたので、それに倣い「障害」という表現を使用していました。
ところがある時、ある精神科専門医から講義を受けたのですが、「障害」の原文表現は、「disorder」であると。
だから、「disorder」を「障害」と和訳するのは問題があり、せいぜいが「心の変調、混乱」でしょうと。
そこで、本棚に「つんどく」してあったDSM-Vを確認してみると、気分障害は「Mood Disorder」と記されていました。
研究社の英和辞典によると、「disorder」の和訳は、「無秩序、乱雑、混乱、(心身)の変調、病気」とあります。
次に、広辞苑で「障害」を引いてみると、「さわり、さまたげ、じゃま」と詳解しています。
さらに、「障害」を英訳すると、研究社の和英辞典で引いてみると、「an obstacle」とありました。

即ち、当職は精神医学の門外漢ですが、「disorder」を「障害」と和訳するのは、如何なものかという、疑問が残りました。
しかし、長年にわたって、「disorder」を「障害」と和訳して、使用してきた現実がありますので、
当職が異論を唱えてもどうしようもありません。
ということで、今後、当職は当ブログの表現をはじめ、個人の見解を表明する際には、
「障害」は「障がい」という表現に統一して使用して参ります。
なお、慣れるまで、若干の言い間違いが起こることは、お許しください。


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