中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

教員の待遇改善の入り口

2024年02月20日 | 情報
教員の待遇改善の入り口は、一般の労働者と同等の給与体系の見直しでしょう。言い換えれば、残業代を認めることでしょう。

教諭死亡、1億円賠償命令 茨城県古河市に、地裁支部
2/14(水)  共同通信

2017年に茨城県古河市の市立中学校の男性教諭=当時(47)=が自殺したのは長時間労働などが原因として、
遺族が市に約1億1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、水戸地裁下妻支部は14日、市に約1億円の支払いを命じた。
渡辺力裁判長は判決理由で、男性は「長時間の時間外労働によりうつ病を発症した」として、
労働時間や休日取得について定めた労働基準法に違反する状態が続いていたと指摘。
男性の健康状態を把握したり長時間労働を軽減する方策を取ったりすることがなかったとして、校長の安全配慮義務違反も認めた。
市側は、男性が顧問を務める吹奏楽部で自主的に高い目標を設定していたことが長時間労働の要因だと主張していたが、
渡辺裁判長は「指導は業務の一環で、校長も容認していた」と退けた。
原告側代理人は取材に「教職員の長時間労働が問題となっている中で、管理側の責任が認められたことは大きい」とコメントした。
市は「判決を精査し、今後の対応は訴訟代理人と協議して決定する」との市長コメントを出した。

教諭自殺、賠償命令 長時間労働認定し市に 水戸地裁支部 茨城・古河
毎日新聞 2024/2/15

2017年に茨城県古河市の市立中学校の男性教諭(当時47歳)が自殺したのは長時間労働などが原因として、
遺族が市に約1億1000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、水戸地裁下妻支部は14日、市に約1億円の支払いを命じた。
渡辺力裁判長は判決理由で、男性は「長時間の時間外労働によりうつ病を発症した」として、
労働時間や休日取得について定めた労働基準法に違反する状態が続いていたと指摘。
男性の健康状態を把握したり長時間労働を軽減する方策を取…


〇精神疾患で休職の教員過去最多 初の6000人超 20代が高い増加率
2023年12月22日 NHK

うつ病などの精神疾患で昨年度休職した公立学校の教員は1割余り増えて6539人と、初めて6000人を上回り過去最多となりました。
20代の増加率が高く、文部科学省は「職場環境は非常に深刻で、教員不足の中で若手をどうサポートするかが課題だ」としています。
こうした現状を踏まえ、新卒教員を対象に担任業務の負担を軽減する取り組みを始めた県もあります。

過去最多となった精神疾患で休職した教員
文部科学省によりますと、昨年度、うつ病などの精神疾患で休職した公立学校の教員は、
▽小学校で3202人、
▽中学校で1576人、
▽高校で849人、
▽特別支援学校で872人などで、
合わせて6539人となり、前の年度より642人、11%増えて過去最多となりました。
(途中略)
要因について文部科学省は…
要因について文部科学省が各教育委員会に聞いたところ、
▽教員間での業務量や内容のばらつき、
▽保護者からの過度な要望や苦情への対応のほか、
▽コロナ禍で児童生徒や教職員間でのコミュニケーションの取りづらさがあったことなどが挙げられたということです。


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