中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

いい産業医と契約するには

2012年08月20日 | 情報
前項(9日記載分)で、『どうしても現在の産業医には「満足できない」ということであれば、
勇気をもって契約解除することを検討してください。』としました。
しかし、産業医の先生は、そうは簡単に見つからない、という事実もあります。
それでは、産業医の先生をどのようにして見つければよいのか?

まず、運営に医師会が協力している、各地の地域産業保健センターへ問い合わせると
産業医を紹介してもらえます。

http://kokoro.mhlw.go.jp/images/pdf/110502-1.pdf
http://www.rofuku.go.jp/sangyouhoken/tabid/333/Default.aspx

次に、信頼できる企業・組織からの紹介です。
企業・組織は、日常的に懇意にしている企業・組織があることでしょう。
そこの経営者あるいは人事労務担当に紹介を依頼します。
紹介は信用問題、ですので、最も確実な方法と考えます。
欠点は、「借りを作る」ことですが、これはむしろ利点にするくらいの心がけが必要でしょう。

それから、定期健康診断をお願いしている医療機関に頼む、または、
紹介を依頼することもできます。これも医療機関にとっては、
信用問題ですし、顧客拡大に繋がる事案ですので、おろそかにはできません。
欠点として、従業員の健康問題については、できるだけ多くの視点でチェックすることが大切ですから、
定期検診と産業医が同じということは、Wチェックする機会を自ら捨てることになります。

また、経営者や経営層が日常的にお世話になっている医療機関の先生、例えば生活習慣病や感冒などの治療で
お世話になっている地元の内科医(かかりつけ医)に、依頼することも考えられます。
もちろん、産業医としての有資格者でなければなりません。
欠点としては、従業員の健康情報が経営者や経営層に筒抜けになるのではという疑念を抱かせることです。

さらに、産業医を紹介する民間機関がたくさんあります。
優良な産業医を紹介してくれますが、紹介料等の費用がかかりますので慎重に検討してください。
最後に、東京都と隣接3県に限定ですが、条件付きながら無料で産業医を紹介してもらえる民間機関があります。

http://www.wellnet-jp.comを参照してください。
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