中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

「物より心」過去最高64%

2012年08月29日 | 情報

内閣府は25日、「国民生活に関する世論調査」の結果を発表しました。

(読売新聞12.8.26朝刊より転載)
「精神の世紀」と「物の豊かさ」のどちらを重視するかという質問では、「心の豊かさ」が、64.0%に上り、過去最高となった。
「物の豊かさ」は、30.1%だった。20歳代~70歳以上のすべての年代で「心の豊かさ」が「物の豊かさ」を上回り、
年代を問わず心の豊かさを重視する傾向が見られた。
充実感を感じる時(複数回答)では、「家族だんらん」が51.3%で過去最高となった。
今後の生活の力点(複数回答)は、「レジャーや余暇」が37.7%と最多だった。
内閣府は「東日本大震災の後、家族や友人とのつながりや時間を大切にする傾向が強まっている」と分析している。
一方、日常生活で悩みや不安を感じる人は、69.1%に上った。
悩みや不安の原因(複数回答)は「老後の生活設計」(55.3%)が10年連続でトップだった。
調査は今年6~7月に全国の20歳以上の男女1万人を対象に実施した。回収率は63.5%。原則、毎年行われている。

高名な文明学者の分析を引用しますと、人類社会は、有史以来、世界的な規模で「精神の世紀」と「物質の世紀」が繰り返されており、
20世紀を分析すると「物質の世紀」であり、21世紀は「精神の世紀」になると予測されていました。
筆者は、日本人が大震災を経験したこともあるのでしょうが、世論調査の上では、日本が、
このようなかたちで「精神の世紀」になるとは、想像していませんでした。
しかし、21世紀はまだスタートしたばかりですから、温暖化や人口爆発などの影響も考えられますので、
今後どうなるかは判然としませんが、結果として「心の豊かさ」が重視されるようになることは、
よい傾向であると素直に喜んでいます。

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