熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

式能の予習をしたいと思って

2023年02月18日 | 能・狂言
   明日、国立能楽堂で、能楽協会の第63回式能があるので、少し、予備知識を得ておこうと思った。
   コロナ以降、観劇に東京まで出かけることが殆どなくなって、月に何回か通っていた能楽堂へも行かなくなってしまっており、この式能も久しぶりである。
   式能は、最初に「翁」、続いて、神,男,女,狂,鬼 (脇能物,修羅物,鬘物,雑物,尾能物) の順に5番の能を、そして、その間に狂言を演じる方式で、観世・宝生・金春・金剛・喜多の五流による五番立ての催しなので、朝の10時開演で、終演は夜の7時を回るという長丁場である。

   最初の「翁」が始まれば、一切、客の見所への入場はシャットアウトされるので、鎌倉から出かけて行く老人にとっては、少し大変である。
   式能は、毎年行っていたし、「翁」を鑑賞する機会が結構あったのだが、一度、東横線の渋滞で遅れて、入場を閉め出されて、ロビーの貧しいモニター映像で辛抱させられたことがあったが、こうなれば、その日は、全部オジャンである。

   狂言は、予習しなくても、ぶっつけ本番でも、それなりに理解できて楽しめるのだが、能の方は、10年以上通っていて、詞章を勉強して行っても、まず、謡が十分に聞き取れないので、ストーリーの展開の理解さえ覚束なくなることがあり、どうしても、事前に予習しておく必要がある。
   今回の能は、鶴亀、巴、雪、葵上、鵜飼で、このうち、初めて観るのは、鶴亀と雪だが、葵上などは何回か観ており、源氏物語でよく知っているし、巴は木曾義仲の愛妾の女武者でありこれも史実で知っている。

   私が、まず、手がける予習方法は、角川の「能を読む」4冊と岩波講座「能・狂言」、
   角川の方に載っておれば、詞章を含めてかなり詳しく書いてあるので参考になり、なければ、岩波で補う。
   角川には、鶴亀、葵上、鵜飼の記載があり、岩波には巴の記載があったが、「雪」だけは、両方とも載っていなかった。
   その気になれば、他にも能狂言の解説本など結構あるので読むのだが・・・
  
   解説のない演目情報の収集だが、
   次の手は、インターネットを叩いて、かたっぱしから、関連情報に当たることである
   幸い、「雪」については、同じ金剛流の解説と舞台の上演動画があったので、これ幸いと活用させて貰った。
   どうも、金剛流だけの能のようで、舞台の殆どが、雪の精の優雅で美しい舞いで終始している感じで、三番目、通常の鬘物の雰囲気には程遠く異色の舞台のようである。

   いずれにしろ、国立能楽堂の主催公演ではないので、何時も役に立っている字幕ディスプレィもないし、詳細なプログラムもないので、分かっても分からなくても、ぶっつけ本番で鑑賞しなければならないようではある。

   いつまで経っても、能・狂言初歩の頼りないファン、
   それでも、本当の日本文化を知りたくて、古典芸能に興味を持って鑑賞行脚を続けており、
   能楽堂にも足を運んでいる。
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