熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

クラシックコンサートは楽しいのだが

2023年09月23日 | クラシック音楽・オペラ
   今日、都響の第982回定期演奏会Cシリーズを、東京芸術劇場コンサートホールに聴きに行った。
   プログラムは、           
   出 演
      指揮/ローレンス・レネス
     ヴィオラ/タベア・ツィンマーマン
   曲 目
     サリー・ビーミッシュ:ヴィオラ協奏曲第2番《船乗り》(2001)[日本初演]
     ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 op.27
       ヴィオラ/タベア・ツィンマーマンのアンコール曲は、
        1.ヴュータン:無伴奏ヴィオラのためのカプリッチョ op.55
        2.ヒンデミット :ヴィオラ・ソナタ op. 25 第1番より 第4楽章
 
   18日のサントリーホールでの都響公演と同じ出演者で、曲目が違う。
   しかし、曲が変ると印象が全く変ってくる。
   今回演奏された曲は、二曲ともコンサートでは初めて聞く曲であった。そんな時、私にとっては、何か特別な感興を覚えれば別だが、聴いたときに、何か違和感のようなものを感じて拒絶反応を起すか、すんなりと曲想に乗って楽しめるかと言うことであって、今日の二曲とも、極論すれば、ムード音楽を聴いている感じで楽しませて貰った。
   尤も、これも経験によって変ってきており、モーツアルトやベートヴェンばかり聴いていた初期には、リヒャルト・シュトラウスにさえ拒否反応を覚えていたのだが、もう、60年以上も聞き続けていると、不思議にも、最近では、どんな新しい曲を聴いても、それなりに楽しめるようになって来ている。

   ところで、私のクラシック音楽行脚だが、始めて本格的なコンサートを聴いたのは、もう60年ほども前のことで、ゲオルグ・ショルティ指揮ウィーン・フィル、京都会館であった。
   その後、カラヤン指揮ベルリン・フィル、バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル、ハイティンク指揮コンセルトヘボウとどんどん広がっていって、欧米生活が長かったので、クラシックもオペラも、聴くべきものは殆ど聴いてきた。

   さて、そんなことは別にして、最近、歳の所為で、コンサート会場に出かけるのが、シンドイというか億劫になり始めてきたのである。
   ウィーン・フィルやベルリン・フィルやと言って浮き足立っていた昔と違って、今は、都響の定期に東京へ出かける程度なのだが、年間、お仕着せプログラムで、8回、
   14時開演の午後のコンサートで、それなりの意欲的なプログラムで楽しませて貰っているので、文句はないののだが、
   2時間のコンサートに、江ノ島にほど近い鎌倉の片田舎から、バス、JR、東横線、メトロを乗り継いで、往復5時間、
   杖をついているので、席を譲って貰えて助かっているのだが、しかし、青天の日ばかりではない。

   今期のC定期の公演は、まだ、5公演残っており、行けるかどうか、
   来期の定期継続をどうしようかと思っている。

   ここで、脳裏をかすめるのは、先日書いた「海外旅行は若くて元気な内にやるべき」と言うことと同じで、とっておきのクラシック・コンサートも、無理をしてでも若くて感受性の豊かな時にこそ聴いておくべきだと思っている。
   尤も、体力気力が伴う旅行と違って、ただ座っていて聴くだけのコンサートは、歳とは関係なさそうだが、それが、大いに違うのである。

   もう一つ、定期公演のシリーズ券を買うべきかどうかと言うことだが、普通2割くらい安いし、単発の公演が少なくて、その都度、チケットを手配しなければならないので、プログラムに五月蠅くなければ、取得するに超したことはない。
   私は、海外で、代々メンバーが孫子の代まで継承して市場に出ないので取得が難しいと言われていたフィラデルフィア管弦楽団やアムステルダムのコンセルトヘボウ、それに、ロンドン交響楽団のシーズンメンバー・チケットを取得していたので、大いに助かった。普通には取得困難なチケットが含まれていることが多くて、単独では、中々チケットが買えなくてミスることが多かった。

   今日は、何となく、こんなことを考えてしまった。
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