何の気なしに書店で手に取ったこの本、別に、100歳まで生きられるとは思わないし老活を意図したわけではないのだが、パラパラ、飛ばし読みしていても結構面白かった。
平成30年(2018年)簡易生命表によると、日本人の平均寿命は男性が81.25歳、女性が87.32歳で、2017年と比較して男性は0.16年、女性は0.06年上回りました。と言うことである。
傘寿は、惨寿だというのだが、私に残された課題は、生きている限り人に迷惑を掛けたくないので、健康上で日常の生活に支障のない「健康寿命」を伸ばすことである。
平均寿命とは、0歳の人の平均余命だと言うことであるから、平均寿命に近づいた老人にとっては、それぞれ、個人によって平均寿命が違ってくるのであろうが、平均寿命は年々延びているのに健康寿命は僅かしか延びず、その差の不健康寿命は、認知症の影響が大なのだが、男性で9年、女性で12年もあると言うから、その差・不健康寿命をゼロにして逝きたいのである。
筋肉こそが日本を救う
脳は鍛えないと退化する
食が総ての土台
笑いが人を若くする 良く分かる。
蘊蓄を傾けた専門的知識を駆使して丁寧に語る語り口は流石で、教えられることが多い。
気になったのは、第八章 酒は百薬の長にはあらず と言う項目である。
最近、私は、夕食時に、赤ワインを、グラス一杯、晩酌風に飲んでいる。
この本で、著者は15項目の問診票を示し、そのうち、1項目でも当てはまれば、もうアルコール濫用であるというのだが、私の場合には、①毎日飲んでいますか の項目だけ当てはまる。
次に、1日の酒量だが、飲むアルコールによって違うのだが、人の脳がエタノールに耐えられる量は、20㌘とされていて、それを超過する分は脳と身体、精神を害する毒水になるという。
KIRINのオンラインショップによると、
節度ある適度な飲酒量は、1日平均純アルコールで約20g程度です。これは、1日の飲酒量に換算すると、ビールなら中びん1本(500ml)、ウイスキーはダブルで1杯(60ml)、日本酒では1合(180ml)になります。ただし、これは男性で「お酒に強い」タイプの場合に限ります。女性や高齢者、お酒の弱い方などは、この量よりもさらに少ない量が適量と言えます。
また、アルコールの処理能力は体重によって異なります。一般に体重60~70kgの人のアルコール処理能力は1時間に純アルコール約5gとされています。
これはビールに換算して中びん約1/4本、ウイスキーな らダブルで約1/4杯。つまりビール1本、 あるいはウイスキーダブル1杯、日本酒1合のアルコール処理には約4時間かかる計算になります。
なお、適量はあくまでも目安であり、厚生労働省では「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」を、1日の平均純アルコール摂取量が男性で40g(1,000ml)以上、女性で20g(500ml)以上としています。このような飲酒を続けていると、生活習慣病だけでなく他の健康問題や社会問題のリスクが高くなることがわかっています。として、
健康な生活のための1日の適度な飲酒量
ワイン(12%) 男性200ml 女性・高齢者100ml
ビーカーに100ccの水を入れて、ワイングラスに移したら、何時も飲んでいる量より遙かに少なく、グラスの底に近い感じで、明日から、かなりの努力を要する。
不眠、気分の上下、うつ気分、認知症の重大な精神的作用を初め、主要臓器の癌発生率を高め、精液の質を落として男性不妊を起こすなど、「酒は百薬の長」どころか、「万病のもと」で、アルコール認知症や、うつ病、自殺、自分のみならず、アルコール濫用・依存は、DVや児童虐待など家族にも甚大な被害をもたらすという。
私の最も気になったのは、大量飲酒に一番弱い臓器は、膵臓であると言う指摘である。
膵臓の病気には、急性膵炎と慢性膵炎、膵臓癌があるが、こうした病気に陥らせる最大の要因は、何と言っても、アルコールであり、アルコールは膵臓を酷使し、最後には傷をつける。と克明にアルコールによる膵臓打撃の激しさを説いている。
私自身、完全に白でもないし、身近な知人友人が膵臓癌で亡くなっているので、無関心ではいられない。
ところで、不思議なのは、アルコールの弊害の項では、著者は、一度も、ワインについて触れることはなく、健康食として記述した地中海料理について、野菜と果物、魚介類、オリーブ、にんいく、ワインと書いていて、ワインは、動脈硬化を防ぐポリフェノールが多く含まれていると効用に言及している。
私も、そのために赤ワインを飲んでいるようなものなのだが、悪いのか悪くないのかどっちなのか。しかし、膵臓癌へのアタックの方がおそろしい。
止めるべきか100ccを飲み続けるべきか、それが問題だ、まさに、ハムレットの心境である。
興味深いのは、老活について、最も重要だと思う老いらくの恋について、一切触れていないこと。
「笑いが人を若くする」というのも真実ならば、もしあればの話だが、愛しの君を思うことが、如何に活力の源になることか。
平成30年(2018年)簡易生命表によると、日本人の平均寿命は男性が81.25歳、女性が87.32歳で、2017年と比較して男性は0.16年、女性は0.06年上回りました。と言うことである。
傘寿は、惨寿だというのだが、私に残された課題は、生きている限り人に迷惑を掛けたくないので、健康上で日常の生活に支障のない「健康寿命」を伸ばすことである。
平均寿命とは、0歳の人の平均余命だと言うことであるから、平均寿命に近づいた老人にとっては、それぞれ、個人によって平均寿命が違ってくるのであろうが、平均寿命は年々延びているのに健康寿命は僅かしか延びず、その差の不健康寿命は、認知症の影響が大なのだが、男性で9年、女性で12年もあると言うから、その差・不健康寿命をゼロにして逝きたいのである。
筋肉こそが日本を救う
脳は鍛えないと退化する
食が総ての土台
笑いが人を若くする 良く分かる。
蘊蓄を傾けた専門的知識を駆使して丁寧に語る語り口は流石で、教えられることが多い。
気になったのは、第八章 酒は百薬の長にはあらず と言う項目である。
最近、私は、夕食時に、赤ワインを、グラス一杯、晩酌風に飲んでいる。
この本で、著者は15項目の問診票を示し、そのうち、1項目でも当てはまれば、もうアルコール濫用であるというのだが、私の場合には、①毎日飲んでいますか の項目だけ当てはまる。
次に、1日の酒量だが、飲むアルコールによって違うのだが、人の脳がエタノールに耐えられる量は、20㌘とされていて、それを超過する分は脳と身体、精神を害する毒水になるという。
KIRINのオンラインショップによると、
節度ある適度な飲酒量は、1日平均純アルコールで約20g程度です。これは、1日の飲酒量に換算すると、ビールなら中びん1本(500ml)、ウイスキーはダブルで1杯(60ml)、日本酒では1合(180ml)になります。ただし、これは男性で「お酒に強い」タイプの場合に限ります。女性や高齢者、お酒の弱い方などは、この量よりもさらに少ない量が適量と言えます。
また、アルコールの処理能力は体重によって異なります。一般に体重60~70kgの人のアルコール処理能力は1時間に純アルコール約5gとされています。
これはビールに換算して中びん約1/4本、ウイスキーな らダブルで約1/4杯。つまりビール1本、 あるいはウイスキーダブル1杯、日本酒1合のアルコール処理には約4時間かかる計算になります。
なお、適量はあくまでも目安であり、厚生労働省では「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」を、1日の平均純アルコール摂取量が男性で40g(1,000ml)以上、女性で20g(500ml)以上としています。このような飲酒を続けていると、生活習慣病だけでなく他の健康問題や社会問題のリスクが高くなることがわかっています。として、
健康な生活のための1日の適度な飲酒量
ワイン(12%) 男性200ml 女性・高齢者100ml
ビーカーに100ccの水を入れて、ワイングラスに移したら、何時も飲んでいる量より遙かに少なく、グラスの底に近い感じで、明日から、かなりの努力を要する。
不眠、気分の上下、うつ気分、認知症の重大な精神的作用を初め、主要臓器の癌発生率を高め、精液の質を落として男性不妊を起こすなど、「酒は百薬の長」どころか、「万病のもと」で、アルコール認知症や、うつ病、自殺、自分のみならず、アルコール濫用・依存は、DVや児童虐待など家族にも甚大な被害をもたらすという。
私の最も気になったのは、大量飲酒に一番弱い臓器は、膵臓であると言う指摘である。
膵臓の病気には、急性膵炎と慢性膵炎、膵臓癌があるが、こうした病気に陥らせる最大の要因は、何と言っても、アルコールであり、アルコールは膵臓を酷使し、最後には傷をつける。と克明にアルコールによる膵臓打撃の激しさを説いている。
私自身、完全に白でもないし、身近な知人友人が膵臓癌で亡くなっているので、無関心ではいられない。
ところで、不思議なのは、アルコールの弊害の項では、著者は、一度も、ワインについて触れることはなく、健康食として記述した地中海料理について、野菜と果物、魚介類、オリーブ、にんいく、ワインと書いていて、ワインは、動脈硬化を防ぐポリフェノールが多く含まれていると効用に言及している。
私も、そのために赤ワインを飲んでいるようなものなのだが、悪いのか悪くないのかどっちなのか。しかし、膵臓癌へのアタックの方がおそろしい。
止めるべきか100ccを飲み続けるべきか、それが問題だ、まさに、ハムレットの心境である。
興味深いのは、老活について、最も重要だと思う老いらくの恋について、一切触れていないこと。
「笑いが人を若くする」というのも真実ならば、もしあればの話だが、愛しの君を思うことが、如何に活力の源になることか。