三井住友フィナンシャル・グループの株主総会が大手町本部ビルで行われた。
この会場では、何時もガレージのような通用口から入場する。株主が言っていたように、三井住友は、顧客に冷たいので有名だが、株主に対しても態度が悪いと言っていたし、この入り口でも12階の会場でも二回もチェックするのは罪人扱いだと別の株主も噛み付いていた。
2時間で終わったが、「国債の金利スワップ取引」問題とプロミス問題で、被害を受けた株主からの三井住友の悪質な取引と、形振り構わないサラ金業務への違和感などについて質問が出た。
もう一つは、西川前社長に対する退職慰労金支払いについての反対意見があったが、まずまず、平穏無事な総会に終わった。
議事進行について事前説明と実際の運営について齟齬が出たと株主から非難されたが、最初から最後まで、北山社長が一人で株主の回答に受けて立ち、他の役員の発言は一切なかった。
立派と言えば立派だが、株主の言っていたように、質問の殆どは三井住友銀行の実務事項なのであるから、ある意味では、奥頭取からの回答があってもしかるべきかと思われた。
特に、これまで住友時代から比較的常態化していた銀行の特権的地位の乱用と言う同じ手口を悪用した「国債の金利スワップ取引」問題については、はっきり、三井住友銀行として回答すべきであったと思う。
業績や事業説明については、前方のスリーンで行われたが、内容は可なり丁寧で商品の説明は勿論多岐にわたっていて良かったと思った。
ただ、多少照明を暗くした程度では、ひな壇の役員と顔を突き合わせてのスクリーン鑑賞は如何なものかと思う。
会場がコンパクトで臨場感が強かった所為か、今回も気になったのは、行内株主の存在と対応で、何故仕切ってあるのか知らないが、前7列までのブロックにびっしり行員が座っていて、議事進行のためのサクラ的拍手が多すぎて興ざめすることである。
元々、賢い行員ばかりの三井住友なのであるから、こんなつまらないところで能吏の能吏たる由縁を出さなくても、もっとオープンでよいのではないかと思う。
最後に、付記しておきたいのは、金利スワップ取引問題で、北山社長は、銀行と取引のない弁護士による「特別調査委員会」を設置して対応したと強調していたが、そんなことよりも、三井住友に巣くっている特権的地位にあぐらをかいて顧客本位になれない行員の意識改革とコーポレート・カルチュアの根本的な改革に手をつけない限り、また同じ問題を引き起こしかねないと言うことである。
この会場では、何時もガレージのような通用口から入場する。株主が言っていたように、三井住友は、顧客に冷たいので有名だが、株主に対しても態度が悪いと言っていたし、この入り口でも12階の会場でも二回もチェックするのは罪人扱いだと別の株主も噛み付いていた。
2時間で終わったが、「国債の金利スワップ取引」問題とプロミス問題で、被害を受けた株主からの三井住友の悪質な取引と、形振り構わないサラ金業務への違和感などについて質問が出た。
もう一つは、西川前社長に対する退職慰労金支払いについての反対意見があったが、まずまず、平穏無事な総会に終わった。
議事進行について事前説明と実際の運営について齟齬が出たと株主から非難されたが、最初から最後まで、北山社長が一人で株主の回答に受けて立ち、他の役員の発言は一切なかった。
立派と言えば立派だが、株主の言っていたように、質問の殆どは三井住友銀行の実務事項なのであるから、ある意味では、奥頭取からの回答があってもしかるべきかと思われた。
特に、これまで住友時代から比較的常態化していた銀行の特権的地位の乱用と言う同じ手口を悪用した「国債の金利スワップ取引」問題については、はっきり、三井住友銀行として回答すべきであったと思う。
業績や事業説明については、前方のスリーンで行われたが、内容は可なり丁寧で商品の説明は勿論多岐にわたっていて良かったと思った。
ただ、多少照明を暗くした程度では、ひな壇の役員と顔を突き合わせてのスクリーン鑑賞は如何なものかと思う。
会場がコンパクトで臨場感が強かった所為か、今回も気になったのは、行内株主の存在と対応で、何故仕切ってあるのか知らないが、前7列までのブロックにびっしり行員が座っていて、議事進行のためのサクラ的拍手が多すぎて興ざめすることである。
元々、賢い行員ばかりの三井住友なのであるから、こんなつまらないところで能吏の能吏たる由縁を出さなくても、もっとオープンでよいのではないかと思う。
最後に、付記しておきたいのは、金利スワップ取引問題で、北山社長は、銀行と取引のない弁護士による「特別調査委員会」を設置して対応したと強調していたが、そんなことよりも、三井住友に巣くっている特権的地位にあぐらをかいて顧客本位になれない行員の意識改革とコーポレート・カルチュアの根本的な改革に手をつけない限り、また同じ問題を引き起こしかねないと言うことである。