第一屋製パンが15日発表した2008年6月中間連結決算は、小麦粉など原材料価格の高騰を受け、本業のもうけを示す営業利益が1億円の赤字、税引き後利益が6億円の赤字となった。 いずれも、中間期では4期連続の赤字だ。
08年12月期の連結業績予想は、営業利益が1億円の赤字、税引き後利益が7億円の赤字としており、ともに8期連続の赤字となる見込みだ。
パン製品の値上げについては、「同業他社の動向を見て判断したい」(今井誠経理部長)として、値上げの意向を示している山崎製パンに追随し、5月に続く再値上げに踏み切る可能性を示唆した。 (2008年8月15日20時18分 読売新聞)
外食関連もそうだが、いよいよ、パン屋も洋菓子屋も食っていけない時代になって来た。。
第一屋製パン。記事を見る限り、ここも大分ピンチのようだ。確かに、第一屋は昔から赤字体質の強いパン屋ではあったが、巨大製パンメーカー二社の間で、市場の端っぽをすすって、なんとか生き延びていたメーカーである。。
それにしても?第一屋の苦境は、この業界自体が、改めて「いずこも同じ秋の夕暮れ」ということを予感させてくれる。おそらく他の同業メーカーにとっても他人事ではないに違いない。。
以前だと?食えなくなった地方の中規模パン屋が、山崎パンに買収を申し出て、それに答える形で、山崎パンは次々と、拠点になりそうなパン屋を買収して来た。そのことは同時に地域の雇用を救済して来たという現実もあった。その山崎とて?・・今では不二家が重石になってるハズであり、マーケットも飽和状態。とてもそれどころではないだろう。。
となると?大方では、資材の高騰に対し、価格転嫁もままならず、結局、人件費を切りつめる道しかなく、苦しい経営が更に続くと思われる。それでもまだ、ホールセールメーカーは、スケールメリットを出せようが、地方の弱小のインストアベーカリーとなると?・・もはや?どうしょもない。。
今後、景気の悪化は、更に一段と消費者の買い控えを招くに違いないから、全国にある、どの程度のパン屋が、生き残れるものか?・・暑い夏の後には、厳しい冬が予想される。。
こうした景気の後退は、今後、あらゆる業界への波及が予想され、政府は、一刻も早い大型の補正予算を国民に示した方が良い。景気も落ち切ったところから立て直すのと?途中で立て直すのとでは、延べで掛かる費用は何倍にも違ってくるものだ。早い方が良いに決まってる。。
ちなみに私は、風邪かな?と思ったら、「クシャミ3回。ルル3錠」と決めている。。。 (*'へ'*)