は~とnoエース

かくすれば、かくなるものと知りながら、已むに已まれぬ大和魂。(吉田松陰)

景気後退の足音がヒシヒシと。。。

2008-08-16 17:12:45 | ニュースから考える

第一屋製パンが15日発表した2008年6月中間連結決算は、小麦粉など原材料価格の高騰を受け、本業のもうけを示す営業利益が1億円の赤字、税引き後利益が6億円の赤字となった。 いずれも、中間期では4期連続の赤字だ。
 08年12月期の連結業績予想は、営業利益が1億円の赤字、税引き後利益が7億円の赤字としており、ともに8期連続の赤字となる見込みだ。
 パン製品の値上げについては、「同業他社の動向を見て判断したい」(今井誠経理部長)として、値上げの意向を示している山崎製パンに追随し、5月に続く再値上げに踏み切る可能性を示唆した。 (2008年8月15日20時18分 読売新聞)


外食関連もそうだが、いよいよ、パン屋も洋菓子屋も食っていけない時代になって来た。。

第一屋製パン。記事を見る限り、ここも大分ピンチのようだ。確かに、第一屋は昔から赤字体質の強いパン屋ではあったが、巨大製パンメーカー二社の間で、市場の端っぽをすすって、なんとか生き延びていたメーカーである。。

それにしても?第一屋の苦境は、この業界自体が、改めて「いずこも同じ秋の夕暮れ」ということを予感させてくれる。おそらく他の同業メーカーにとっても他人事ではないに違いない。。

以前だと?食えなくなった地方の中規模パン屋が、山崎パンに買収を申し出て、それに答える形で、山崎パンは次々と、拠点になりそうなパン屋を買収して来た。そのことは同時に地域の雇用を救済して来たという現実もあった。その山崎とて?・・今では不二家が重石になってるハズであり、マーケットも飽和状態。とてもそれどころではないだろう。。

となると?大方では、資材の高騰に対し、価格転嫁もままならず、結局、人件費を切りつめる道しかなく、苦しい経営が更に続くと思われる。それでもまだ、ホールセールメーカーは、スケールメリットを出せようが、地方の弱小のインストアベーカリーとなると?・・もはや?どうしょもない。。

今後、景気の悪化は、更に一段と消費者の買い控えを招くに違いないから、全国にある、どの程度のパン屋が、生き残れるものか?・・暑い夏の後には、厳しい冬が予想される。。

こうした景気の後退は、今後、あらゆる業界への波及が予想され、政府は、一刻も早い大型の補正予算を国民に示した方が良い。景気も落ち切ったところから立て直すのと?途中で立て直すのとでは、延べで掛かる費用は何倍にも違ってくるものだ。早い方が良いに決まってる。。

ちなみに私は、風邪かな?と思ったら、「クシャミ3回。ルル3錠」と決めている。。。 (*'へ'*)

 

 


今年は神奈川が熱い!。。。

2008-08-12 21:42:47 | ニュースから考える

第90回全国高校野球選手権大会第11日は12日、甲子園球場で2回戦の残り3試合を行い、横浜(南神奈川)が昨年準優勝の広陵(広島)を7-4で下した。 2-2の4回、横浜は大石の三塁打などで2点を勝ち越し。その後も着実に加点し、土屋が苦しみながら完投した。【時事通信社 JIJI ドットコム 2008/08/12-15:58】

夏の全国高校野球選手権大会で、今年は特別枠が設けられ、神奈川は、念願であった二校が北と南に別れエントリーしている。。

出場校は、南神奈川の横浜高校と北神奈川の慶応義塾高校である。ともに強豪校として全国に名高い学校だ。その横浜高校が、今日、三回戦出場を果たした。。

試合は一回戦に続き、エース土屋投手が先発で登板し、序盤、先制点を取られ、自らの投球に苦しみながらも、力投を続け、チームの硬い守備の助けもあり、辛くも三回戦へ駒を進めている。。

一方の慶応義塾も攻守ともに秀逸のチームとして名高く、こちらは既に、早々と三回戦への出場を決めている。どちらも期待が大きい。北京も熱いが甲子園も熱くなって来た。神奈川も熱い。。

いよいよ高校野球も中盤戦だ。・・みんな頑張れ!。。。\_(-_- 彡

 

 


しょうがねぇなあ。。。

2008-08-11 09:57:54 | ニュースから考える

警視庁練馬署は7日、中学2年の長男(14)に包丁で切りつけて軽傷を負わせたとして、殺人未遂の現行犯で母親(37)=東京都練馬区=を逮捕した。 調べでは、母親は7日午前4時20分ごろ、夏休み中の長男が自宅でテレビを見て夜更かしをしているのを注意したところ「別にいいじゃん」などと口答えされたため立腹。台所から包丁を持ち出し、長男の右後頭部を切りつけ、軽いけがを負わせた疑い。母親が119番通報した。 【MSN産経新聞ニュース 2008.8.7 11:47】

アラアラ・・・やっちゃったのかい?・・どこの家でも有りがちな光景とはいえ・・・ねぇ?。。

このお母さんの取った行動は、一般論的に考えても?分からない訳ではないが、・・だがである。。

いくら頭に来たとはいえ?・・台所から商売道具の包丁を持ち出すとは?穏やかではない。このお母さん。かなり気が短い方のようである。女版の寺内貫太郎みたいな?肝っ玉母さんなのかも知れない。。^^

まっ、それは兎も角も、刃物で斬り付けるというのは?如何なものか?・・舐められて、よほど頭に来たんだろうが、いくらなんでも、刃物三昧は、教育上、好ましくない。こういう場合は、ホウキの柄で、頭を引っ叩くに留めておいたら如何だろう?。。

ちなみに私の友人は、注意しても子供がパソコンやテレビを止めない時は、いきなりブレーカーを落とすらしい。。

みんな苦労しているねぇ。。。\_(-_- 彡
 

 

 



ママでは銅。。。

2008-08-10 20:05:22 | ニュースから考える

9日の北京五輪・柔道女子48キロ級で銅メダルとなり、五輪3連覇を逃した谷亮子は試合後、「今後のことは自分一人で決められないので周囲と相談します」などと語り、現役引退の可能性を示唆した。 谷は、「家族の協力がなければ、ここまでチャレンジすることはできなかった。(帰国後は)感謝の気持ちを持って主婦をしたいと思う」と話し、36歳で迎える2012年ロンドン五輪については、「自分自身の気持ちだけでは決めかねる」と話すにとどまった。 (2008年8月10日02時11分 読売新聞)

谷選手、「ママでも金」は果たせなかったが、例え銅でも立派であった。お疲れ様でした。。

それにしても、谷選手のエントリーは、選考の時点において、既に疑問の声が上がっていた。私は谷選手に全責任があるとは決して言わない。問題があったのは連盟である。いくら過去の実績優先といっても?・・直近で二連敗していたにも拘わらず、勝った山岸選手を差し置いて、選ぶ感覚が?そもそも可笑しいと感じている。商業主義も度を越すと?見苦しいという見本である。。

マスコミもスポンサーがトヨタだとして、冬の安藤美樹に続き、またしても及び腰になってしまった。結局、可愛そうだったのが、谷選手に勝る力が有りながら、ネームバリューで選考されなかった山岸絵美(三井住友海上)さんに他ならない。彼女は言葉には出さぬとも?私なら勝てたと思っているに違いない。。

トヨタも、プリウスを生産し、環境に優しいメーカーを目指しているにしては、なんともダーティーなことをするもんである。折角の良いイメージが、夏冬のオリンピックで、音を立てて崩れ去ったことは?ほぼ間違いない。残念なことである。今後、またしても同じようなことを画策したとしたら?・・その怒りは、一気に不買運動へと向かう可能性がある。それほどエゲツナイ行為と理解して欲しい。(画策してなければ?その限りではないが・・)

かって日本陸連は、女子マラソンのオリンピック選考で、レースに勝った松野明美選手をあえて退け、逆に松野と戦うことを逃げた有森選手を、過去の実績があるという理由で選んだ経緯があった。あの時は世間から激しいブーイングが飛んだものである。。

その時の反省を踏まえてなのか?はたまた思いつきなのか?・・その後、アテネの選考では、選考レースで、たまたま後れを取ってしまった高橋選手に対し、結果は結果だとして、毅然と退け、土佐選手を選んだ。この時は、過去の実績よりも、選考レースの結果を最優先させる判断を示した。。

そのため当時は、過去と違った選考方法に違和感を感じ、様々な意見も出て紛糾したが、陸連は、あくまでもレース結果を尊重する判断を示した。その姿勢は世間の評価でも、概ね好意的に受け取られた。かくしてアテネでは、高橋選手に代わり土佐選手がエントリーされたのである。。

柔道連盟も、どうして陸連みたいな対応が出来ないのだろうか?どうして商業主義優先に走るのか?・・まったくの憶測で申し訳ないが・・連盟はスポンサーから金でも貰ってんじゃないの?・・と疑いたくなっていまうほどである。。

今回、連盟は、谷選手の残念な結果を受けて、エントリーを決断した役員らは、直ちに丸坊主になるべきである。そして、スポンサーのトヨタは、今後は、金は出しても一切口は出さない?・・真摯なメーカーへと生まれ変わってもらいたい。そのように切に要望したい。。\_(-_- 彡

そして谷亮子選手は、この際、きっぱりと引退を表明し、不明朗なる形により、選考されなかった山岸絵美(三井住友海上)さん宅を訪れ、きちっと詫びるべきである。それが出来て、初めて一丁前のスポーツマンと言えまいか?さもなくば?一生ダーティーイメージが付きまとうことを危惧する。禊は早ければ早い方が良い。。

今後、日本は、ますます少子高齢化が進むであろうから、おそらくスポーツの世界でも、人材不足の流れは、しばらく続くと思われる。少しでも後継者を育成しようと考えたら?このようなバカな選考の仕方は?二度と止めてもらいたいものだ。「出ずっぱり」は、単に後進の道を閉ざすばかりでなく、自らの晩節を汚す元となることを、厳に戒めてもらいたい。。。 谷選手、ママでも金は果たせなかったが、例え銅でも立派であった。お疲れ様でした。。

それにしても、谷選手のエントリーは、選考の時点において、既に疑問の声が上がっていた。私は谷選手に全責任があるとは決して言わない。問題があったのは連盟である。いくら過去の実績優先といっても?・・直近で二連敗していたにも拘わらず、勝った山岸選手を差し置いて、選ぶ感覚が?そもそも可笑しいと感じている。商業主義も度を越すと?見苦しいという見本である。。

マスコミもスポンサーがトヨタだとして、冬の安藤美樹に続き、またしても及び腰になってしまった。結局、可愛そうだったのが、谷選手に勝る力が有りながら、ネームバリューで選考されなかった山岸絵美(三井住友海上)さんに他ならない。彼女は言葉には出さぬとも?私なら勝てたと思っているに違いない。。

トヨタも、プリウスを生産し、環境に優しいメーカーを目指しているにしては、なんともダーティーなことをするもんである。折角の良いイメージが、夏冬のオリンピックで、音を立てて崩れ去ったことは?ほぼ間違いない。残念なことである。今後、またしても同じようなことを画策したとしたら?・・その怒りは、一気に不買運動へと向かう可能性がある。それほどエゲツナイ行為と理解して欲しい。(画策してなければ?その限りではないが・・)

かって日本陸連は、女子マラソンのオリンピック選考で、レースに勝った松野明美選手をあえて退け、逆に松野と戦うことを逃げた有森選手を、過去の実績があるという理由で選んだ経緯があった。あの時は世間から激しいブーイングが飛んだものである。。

その時の反省を踏まえてなのか?はたまた思いつきなのか?・・その後、アテネの選考では、選考レースで、たまたま後れを取ってしまった高橋選手に対し、結果は結果だとして、毅然と退け、土佐選手を選んだ。この時は、過去の実績よりも、選考レースの結果を最優先させる判断を示した。。

そのため当時は、過去と違った選考方法に違和感を感じ、様々な意見も出て紛糾したが、陸連は、あくまでもレース結果を尊重する判断を示した。その姿勢は世間の評価でも、概ね好意的に受け取られた。かくしてアテネでは、高橋選手に代わり土佐選手がエントリーされたのである。。

柔道連盟も、どうして陸連みたいな対応が出来ないのだろうか?どうして商業主義優先に走るのか?・・まったくの憶測で申し訳ないが・・連盟はスポンサーから金でも貰ってんじゃないの?・・と疑いたくなっていまうほどである。。

今回、連盟は、谷選手の残念な結果を受けて、エントリーを決断した役員らは、直ちに丸坊主になるべきである。そして、スポンサーのトヨタは、今後は、金は出しても一切口は出さない?・・真摯なメーカーへと生まれ変わってもらいたい。そのように切に要望したい。。\_(-_- 彡

そして谷亮子選手は、この際、きっぱりと引退を表明し、不明朗なる形により、選考されなかった山岸絵美(三井住友海上)さん宅を訪れ、きちっと詫びるべきである。それが出来て、初めて一丁前のスポーツマンと言えまいか?さもなくば?一生ダーティーイメージが付きまとうことを危惧する。禊は早ければ早い方が良い。。

今後、日本は、ますます少子高齢化が進むであろうから、おそらくスポーツの世界でも、人材不足の流れは、しばらく続くと思われる。少しでも後継者を育成しようと考えたら?このようなバカな選考の仕方は?二度と止めてもらいたいものだ。「出ずっぱり」は、単に後進の道を閉ざすばかりでなく、自らの晩節を汚す元となることを、厳に戒めてもらいたい。。。

 

 


北京オリンピックが、いよいよ今夜開幕だ。。

2008-08-08 13:41:50 | ニュースから考える

北京五輪は8日午後8時(日本時間同9時)から、北京市内の「国家体育場」(愛称・鳥の巣)で開会式が行われる。 アジアでは東京、ソウルに続く3か所目の夏季五輪開催となり、史上最多の205の国と地域が参加する。 日本選手団は過去最多の576人。主将を務める柔道男子100キロ級の鈴木桂治(平成管財)や旗手で卓球女子の福原愛(ANA)らも7日に北京に到着した。 (2008年8月7日21時23分 読売新聞)

今日も、連日のうだる暑さが続いている。。

だが海の向こうでは、あの北京オリンピックが、いよいよ今夜開幕だ。。

世界中から多くのも批判を浴びながらも、中国は国家の威信に賭けて、なんとか開幕へこぎ着けた。。

北京オリンピックの齎す功罪については、また別の日に記するとしても、今夜は、明日からの日本選手団の活躍を静かに祈ろうと思う。。

暫くは、冷たいモンでも呑みながら、静かにテレビ観戦である。。

頑張れ!ニッポン!! 

気合だ~! 気合だ~! 気合だ~~!  \_(-_- 彡

 


夏、真っ盛り。。。

2008-08-07 23:55:46 | 独り言

暦では、立秋だというのに・・連日のうだるような暑さが続いている。。

おそらく今日も34~5℃は行っただろう。。(+_+。)

こうなると?カッパじゃないが、水分補給は欠かせない。。

それに引き換え、蝉は元気だこと。元気だこと。行く夏を惜しむように、懸命に命を燃やしている。お主らはエライ!!。。

もうすぐお盆さま。その頃までには、この暑さも一段落するだろうか・・それにしても暑い。。ふぅ~。

 

 



松本サリン被害者「河野澄子さん」逝く。。。

2008-08-05 23:32:18 | ニュースから考える

松本サリン事件の被害者河野義行さん(58)が5日、妻澄子さん(60)の死去に際してコメントを発表した。コメントは以下の通り。

 妻澄子の件では、何かとお気遣いいただきましてありがとうございます。これまで妻は、1994年6月27日発生の松本サリン事件で、心肺停止の状況から、何度も医師からダメかもしれないと言われながらも、14年間以上家族のために生きてくれました。
 本年6月11日、松本協立病院に救急搬送され、19日には医師から余命3カ月以内と宣告され、さらに8月4日には医師から、あと1週間ぐらいの命かもしれないと告げられました。本日の午前2時45分ごろ、病院から電話があり、妻が危ない状況にあるとのことで、直ちに病院に行きました。 これから3日間、家族だけで妻を送ることにいたしております。(了) 

【時事通信社 JIJI ドットコム 2008/08/05-12:13】

そうでしたか。お亡くなりになられたんですね。ご冥福をお祈りします。。

それにしても?14年という年月は長かった。当人は勿論のこと。それを支えるご家族も、言葉にいえぬ苦労があったものとお察しいたします。特に夫の義行さんは、この一件では、一時的には犯人と間違われ拘束されたんですからね。ひどい人生になっちゃいました。。

兎も角も、あれから14年が過ぎてしまった。一口に14年といっても実に長い。松本の後に起きた霞ヶ関の被害者ですら、今ではマスコミに登場する機会も稀である。この間の時の移りを感じずにはいられない。そして少しずつ人々の記憶から「オウムの犯罪」が薄れ去ろうとしている現実が感じられ、何やら無常感を禁じえない。裁判があまりに遅すぎるのである。もっとスピーディーに進めてもらいたい。。

特に河野さんは、当時、警察やマスコミらから、一方的な犯人扱いを受け、四面楚歌の中で、奥さんが生きていることだけを、唯一の心の支えにして来たものと考えられ、今、「どのようなお気持ちでおられるだろうか」・・察するに余りある。新聞社に寄せられた手記からは「今は静かに弔ってあげたい」という叫びのような思いが伝わって来る。。

改めて振り返ると、お亡くなりになった澄子さんは、46歳という若さで被害に遭われ、以来14年間、意識も戻らないまま、ひたすら闘病生活を続けて来られたのである。さぞやお辛いことであったに違いない。短いご生涯を心からお悔やみ申し上げたい。。

せめて?あの当時、犯人扱いして拘束した県警職員をはじめ、一方的なデタラメを流し続けて来たマスコミ各社は、この際、道義的責任を感じ、澄子夫人の霊前にキチンと謝罪すべきであり、弔問に伺うべきは当然のことである・・・と私は思うが・・如何だろう。。

ともあれ。河野さんの戦いは、これからであり、引き続き健康に留意され、最後まで頑張りぬいて頂きたい。そして奥様の分まで長生きして頂きたい。それが奥さんに対する何よりの供養である。。。\_(-_- 彡

 

 

 


福田改造内閣に対する評価。。。

2008-08-03 14:00:58 | ニュースから考える

読売新聞社が1日夜から2日にかけて実施した緊急全国世論調査(電話方式)で、福田改造内閣の支持率は41・3%、不支持率は47・0%となった。
 単純比較はできないが、面接方式での7月世論調査(12~13日)の支持率26・6%、不支持率61・3%に比べて評価は好転した。自民党幹事長への麻生太郎氏の起用を「評価する」は66%に上っており、実力者の起用による政策実行力向上への期待感が政権への評価を押し上げたことがうかがえる。
 ただ、内閣改造で福田首相に対する評価が変わったかどうかを聞いたところ、「変わらない」が72%と大半で、「上がった」は12%、「下がった」が13%だった。また、今回の人事で首相が「福田カラー」を十分に出せたと思う人は28%で、そうは思わない人が59%だった。 (2008年8月3日03時01分 読売新聞)


読売が実施した緊急全国世論調査。各社でもやっていることだが、概ねどこも数字は低い。。

読売の結果を見た私の感想としては、およそ「こんなもんだろうなぁ」という感じがした。この時期の世論調査となると?一般的には、改造直後のご祝儀相場も手伝って、期待感を示す結果が出易いものだが、それでも、ここまで辛口的な結果が示されたということは、有るがままを謙虚に受け止めたほうが良いと思う。。

福田さんの年齢も考えれば?若い閣僚を起用するのは使いずらい可能性もある。また、日本が置かれている状況を踏まえれば?改造に失敗は許されない。より身体検査のしっかりしたベテランを起用する事によって、むしろ安定感のある実務型内閣を目指したのかもしれないが・・・う~むである。。

加えて、今度の改造内閣の顔ぶれを見る限り、かって小泉元総理の進めた緊縮型、構造改革路線の大転換を図る思惑がはっきり読み取れ、再び昔の自民党に「先祖帰り」した印象は否めない。そこが私的には極めて残念に思われる。。

小泉さんの時代を振り返ると、企業の倒産件数も半端じゃなかった。それもそのハズ。日本を代表するメガバンク各行は、バブルのツケから、不良債権の山に悩まされ、どこも青息吐息にあった。庶民の預貯金も一千万までしか?保障されないと言われた時代である。。

当時の銀行は、形振りかまわず自分を守るのに精一杯であった。とてもじゃないが借り手側に配慮する余裕などはなかったのである。そのため貸し惜しみはおろか?貸しハガシまでが、日常的に横行したとされ、已む得ずヤミ金に手を出す者も多くでる始末である。なかにはその事から、将来を悲観して自殺する者らが後を絶たなかった時代である。。

日本の経済を立て直すために、当時は、まず目の前に立ちはだかる金融不安を払拭することが、何よりも最優先であった。経済の血とも云うべき金の循環を良くすることが、当時の命題だったハズである。その為には、緊縮財政で国の借金を斬り、返す刀で改革開放路線を進め、経済を活性化し、新規参入を促し易い環境を作ってやる必要があった。小泉さんは、その為の構造改革を大胆に進めたのである。。

お陰で金融不安がなくなり、経済にも一定の回復がみられと思ったら?・・途端に今度は「負の遺産」を責め立てる。リーダーとは?かくも過酷なものである。それを思えば、場当たり的なマスコミの姿勢はヒドイもんと思う。当時?小泉さんのように大鉈を振るわず、漢方薬のような緩やかな処方を続けていたら?おそらく今日の復活はなかったに違いない。場合によっては今尚1000兆円を越える大借金返済のメドも立たず、最悪的ではIMFの管理下に入る不名誉な事態も考えられたかも知れない。。

小泉さんの行った大胆な手術は、構造改革は、確かに、国民に多くの痛みを伴わせたが、そのお陰で国が残ったというのも忘れるべきではない。ところが喉もと過ぎた今、ことも有ろうか?・・再び、あの郵政造反組みを閣僚に起用するなど?以ての外の振る舞いである。まだ郵政の亡霊が成仏してないようだ。とても正気の沙汰ではないと感じられた。。

格差問題。地方再生。経済の活性化。・・・小泉構造改革だけではなし得ない、新たなる命題に対し、福田さんの示した改造内閣は、きわめて迫力不足なものである。しかも安倍前総理が、政権発足直後、郵政造反組みを復党させ、その後の「ケチの付き始め」を招いた?・・学習が、ちっともなされていない。これでは、行く手に広がる群雲を払拭することは叶わぬものと分かってもらいたい。筋目を守ることは何時の世も大切なことである。。

世論調査の結果は、そんな福田さんの姿勢を、端的に示すものと感じられた。。。