Photo and Occasional Thoughts

アウトドアが好きで写真が好きで 時々想ったことをお伝えできればと思います。

向春の今井町

2008-02-16 | 風景
 
 今日は晴れ間が覗いたり、時折雪が降り出したりする風の強い寒い一日でしたが、これまでゆっくりと訪れたことのない今井町に出かけてみました。
 今井町は、古くは興福寺の荘園で、中世の環濠集落を母体として発展した町です。 かって「大和の金は今井に七分」といわれるほど栄えた町で、室町時代後期に称念寺を中心にした今井寺内町が始まりで、その後東西約600m、南北約310mの環濠集落となりました。 現在でも大半が伝統的な町家で、今西家をはじめとする8軒が重要文化財に指定されています。
 時折射す陽射しに春のいぶきを感じながら、室町後期から江戸時代にかけてタイムスリップしたような町並みの散策を楽しみました。
(1枚目の写真は今井まちなみ交流センター)


今井まちなみ交流センターに車を止め、しっかりと今井町のレクチャーを
受けてから町並みへ出かけました。写真は高木家・河合家が続く町並み。



町の中心 称念寺、残念ながらかなり傷みが激しいようです。



御堂筋奥で少しほころび始めたた白梅に、メジロが遊んでいました。



棟札に慶安3年3月22日(1650年)の年代が記された、重要文化財の今西家。



環濠集落の入り口にはそれぞれ門がありました、今西家横には西口門の跡が。



町家を利用した茶屋で少し一服。



格子窓から柔らかな陽射しが。




富士に沈む夕陽

2008-02-09 | 風景
 
 昨日から東京に住む娘の家に来ています。 三連休を利用して、昨年10月に生まれた孫に会いにきました。東京の娘も昨年春に江戸川区瑞江の新しいマンションに引越しをし、新居を訪ねるのも初めてです。
 8階のマンションからは都内中心部が遠望でき、なかなかの見晴らしです。 沈み行く夕陽の美しさに目を奪われていましたが、太陽が沈むと、今まで全く気がつきませんでしたが丁度お日様が富士山に落ちていったようで、後ろから夕陽を浴びた富士山がくっきりと姿を現しました。
(08.02.08 SONY DSC‐W30使用 東京より)











冬のならまち散策

2008-02-03 | 風景

 般若寺の水仙を楽しんだ後、まだ少し時間がありましたので久しぶりに「ならまち」を歩きました。 例年ですとこの時期には訪れる人も少なく、時折地元の人が行きかうのみで閑散としているんですが、テレビドラマ「鹿男あおによし」の影響でしょうか、ならまち界隈の皆さんの努力の賜物でしょうか、結構大勢の人が訪れています。 外国からこられた方も多いようで、ならまちもメジャーになってきたようです。
 ならまちには江戸時代から明治にかけての町屋の面影が多く残っています。行政地名には奈良町という場所はないのですが、元興寺(がんこうじ)の旧境内を中心とした一帯を「ならまち」とよんでいます。 この辺りは平城京の東部に突き出した部分で外京とよばれ神社・仏閣の多い地区です。 入り組んだ迷路のような小路を歩くと時を忘れ、なぜか心が和みます。
今日は「ならまちの」一部をご紹介します。 (08.02.02 撮影)

 
 
杉岡華邨書道美術館、電信柱が邪魔ですね。



漬物屋さん「あしびの郷」、食事や喫茶も楽しめます。



あしびの郷から奈良市資料保存館(右手奥)。



庚申堂の身代わり申。



庚申堂の向かい、ちょっとメジャーになってきた蕎麦処「吟松」。



町屋を使った奈良町物語館



奈良町物語館の内部。


         
         十輪院の向かい、細い路地奥に鍼灸所の古めかしい看板。



町屋の中にFM放送のスタジオ、奥隣は豆腐料理で知られた「こんどう」。



般若寺の水仙

2008-02-02 | 風景

 1月中頃に新聞で掲載されていました般若寺の水仙を見に行きました。 花時は1月上旬から2月上旬頃と出ていましたので、少し期待して出かけてみました。 今日はあいにくの曇り空で空はどんよりとしていましたが、雨は夕刻までもちそうです。 この時期に般若寺を訪れる人はほとんどないようで、受付のお坊さんも退屈そうです。
 般若寺は、飛鳥時代に高句麗僧 慧灌(えかん)によって開祖され、その後天平18年(746年)に聖武天皇が平城京の繁栄と安寧を願い当寺に大般若経を奉納して卒塔婆を建立し、平城京の鬼門鎮護の定額寺に定められました 
 受付のお坊さんによると、1月寒波の影響か例年に比べて水仙の開花が遅いようで、まだまだ蕾の水仙が多く見られます。 ほとんど訪れる人もない境内を独り占めして、清楚に咲く水仙と石仏を楽しみました。


         
         清楚に咲く水仙と石仏。

         
         国宝の楼門をバックに。

         
         春を待つ石仏。

         
         本堂西面の石仏。

         
         合 掌。