Photo and Occasional Thoughts

アウトドアが好きで写真が好きで 時々想ったことをお伝えできればと思います。

大和郡山市の町家

2008-02-19 | 風景
 
 空模様が少し怪しくなってきましたが、お城を後にして大和郡山市内に点在する歴史的な町家を訪ねてみました。
 大和郡山は城下町として栄え、町域のおよそ4分の3は侍屋敷で残りの4分の1に町人が住み商工業を発展させました。 豊臣秀長は、商工業種別を基本とした箱本十三町を造り、その運営は十三町の当番制の自治で、当番の町は、特許状の入った朱印箱を置き、旗を立て一ヶ月町全体の治安・消火・伝馬の世話をしました。 
 本町・魚町・塩町・雑穀町・茶町・錦町・紺屋町・車町・材木町・鍛冶町・大工町・洞泉寺町等など、今も市内の町名に当時の面影を残す名前が多く残っています。
一枚目の写真は紺屋町にある箱本館。元紺屋で享保時代(1720年から1730年ごろ)の建物と言われています。
(08.02.17 撮影)



本家 菊屋。城主の御用菓子司として大手門の入り口にあたる今の地に店舗を構え、以来400有余年の歴史を持ちます。



紺屋町の町並み、通りに石組みの水路が走り、紺屋がこの水路で藍染を晒していました。



洞泉寺町に残る三階建ての特徴のある遊郭の建物。


        
         楼閣のような特徴的な3階部分。



源九郎稲荷神社前の建物(大正時代)。



明治時代に建設された杉山小児科の建物、今も現役です。道路の整備工事中のため
架設の電線がうっとうしいです。



雑穀町にある天明時代(1780年代)の造り酒屋、中村邸。



中村邸の並び吉岡邸。



大和郡山市が指導しているのでしょうか、道路整備に伴う新しい住宅や、建て替えられた住宅は昔の町屋の面影を斬新に取り入れた、景観を配慮した建物が多く見受けられました。