Photo and Occasional Thoughts

アウトドアが好きで写真が好きで 時々想ったことをお伝えできればと思います。

法起寺から法輪寺へ

2011-10-19 | 風景
         法起寺の土塀沿いに柿の実がたわわに実っています。 こちらの熟し柿は、たくさんの鳥さん達の分ですね。

 この日もまだ少し時間がありましたので、法起寺から少しだけ足をのばし、1キロほど西にある法輪寺に向かいました。 法輪寺は、推古30年(622)聖徳太子がご病気になられた折、太子の御子 山背大兄王が太子の病気平癒を祈願して建立されたといわれていますが、また別の創建に関する言い伝えもあるようです。 本尊は、飛鳥時代の木造 薬師如来座像(重文)で、ほかにも同じく、重要文化財の虚空蔵菩薩立象や十一面観音菩薩立像が有名ですね。 境内の三重塔は、昭和19年落雷により焼失し、これまで最大最古の三重塔として国宝の指定を受けていましたが解除され、国の支援も無くなり再建に多大なご苦労があったようですが、幸田露伴の次女 幸田文(作家)さんや全国の方が尽力され、昭和50年に西岡常一棟梁のもと再建がなされました。 
 寺歴やお寺の話はさておいて、この辺りは本当にのんびりとする斑鳩の里で、黄金色の刈り入れを待つ稲穂の間にイチジクの樹がたくさん植えられています。 地元農家の直売所ではすぐに売れてしまって、よほど朝早くに行かないと手に入りにくくなってしまいましたが、本当に甘くて立派なイチジクが栽培されています。 これから、もう少し寒くなって採り残したような小ぶりなイチジクが手に入ると、甘さが凝縮していてジャム作りにはもってこいなんですよね。
(11.10.10 撮影)




法輪寺山門と再建された三重塔。 法輪寺の寺歴など詳しくはこちらで。




刈り入れの終わった田からの遠望。




白壁ににび色の大和瓦、赤く実った柿の木は斑鳩の季語ですね。




まだ少し歩きたりませんので、法輪寺から自転車道路を通って法隆寺の甍を見に行きました。 
少し登った辺りでおばあちゃんとおじいちゃんに出合いました。




じっちゃん・ばっちゃんの案山子さんを過ぎて緩い坂道を登りきったところ、振り返ると法輪寺三重塔が遠望できます。




小さな丘を登り切り、墓地を抜けると斑鳩神社があります。
神社前の大きな天満池の土手から法隆寺の五重塔や金堂の甍が望めます。




天満池の土手沿いに石仏やお地蔵様がまつられています。