昨日、久しぶりに繁華街をで歩いた。
久しぶりと言っても、半月ほど出歩かなかっただけだ。
そしてやたらと目についたのが、ドラッグストアーだった。
以前、イタリア高級紳士服エルメネジルド・ゼニアが入っていた店舗には、大手ドラッグストアーが入っていた。
ゼニアが入っていた頃の外装をほぼ変えずに営業をしているドラッグストアーの前を歩いていると、何だか変な気持ちになった。
店構えと店舗内のギャップがあり過ぎて、どことなく落ち着かないのだ。
そこから100m程離れた場所にあった、GAPのセカンドライン・オールドネイビーがあった店舗にも、他の大手ドラッグストアーが入っていた。
ファッションブランドが入っていた場所の多くが、ドラッグストアーへと変わっていたのだ。
先日、「フォーエバー21」の原宿店が閉店した。
名古屋の「フォーエバー21」の店舗がある場所は、「H&M」のほぼ向かい。
かつてオールドネイビーが入っていた店舗からも、ほど近い。
そのオールドネイビーが入っていた店舗のやや裏手側にあったのは、ユニクロで既に閉店している。
ゼニアがあった店舗は少し離れているのだが、1ブロックほどの場所に、ファストファッションのお店が乱立していたのだ。
それが、様々な理由で撤退をし、現在残っている店舗もどれくらい持つのだろう?という、気がするほど、集客ができていないような印象がある。
その中でやはり苦戦を強いられているのは、「フォーエバー21」のような気がする。
とはいうものの、ドラッグストアーがこれほど狭い地域に、数多くあるというのはどうなのだろう?
ご存じの方も多いと思うのだが、名古屋の繁華街は地上だけではない。
栄には地下街がある。
その地下街にもいくつものドラッグストアーがあり、地上に上がればまたドラッグストアーがある、という状況なのだ。
確かに、ドラッグストアーが生活圏の中に1,2店舗あれば、とても便利だ。
しかも最近のドラッグストアーは、遅くまで営業をしているし、品揃えも医薬品や化粧品だけではなく、お菓子やカップ麺なども売っている。
それだけではなく、コンビニよりも安価な価格設定がされている為、コンビニでお菓子やカップ麺を購入するよりも、ドラッグストアーで購入する人のほうが多いかもしれない。
おそらく、大手ドラッグストアーの店舗が急激に伸びてきたのは、上述したような「営業時間と品揃えの豊富さ、価格」という点が大きいと思う。
しかし、ここまでドラッグストアーが増えてしまうと、過当競争に陥ってしまうのでは?
過当競争の次に訪れるのは、撤退だ。
今起きているファストファッションの撤退と、同じような状況になってしまう可能性がある。
ファストファッションの店舗が無くなっても、さほど生活に大きな影響を与えるとは思えないが、ドラッグストアーの場合、「医薬品が欲しい時に買えない」という状況になってしまう可能性もある。
既に、大手ドラッグストアーのチェーン店が開店したコトで、昔ながらの「薬店(大体は化粧品の扱いもしていた)」は姿を消している。
テレビCMでも、その昔は「お近くの薬局・薬店でお買い求めください」と言っていたのが、「お近くのドラッグストアー」になっているように思う(記憶が定かではないが)。
このようなドラッグストアーの乱立ぶりは、本当に生活者にとってメリットがあるのだろうか?と考えながら、ファストファッションの店舗からドラッグストアーへと変わっていた店の前を歩いたのだった。
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