朝日新聞のWEBサイトに、これまで話題となっていた「新型コロナウイルス」の変異株とは違う変異株が、多数見つかった、という趣旨の記事があった。
朝日新聞:ワクチン効果薄れる?新たな変異株、国内で90例以上
記事そのものは、有料会員向けなので全体を読むことはできなくても、国内で既に90例以上の「新型コロナ変異株」が見つかった、という点は衝撃的なコトだと思う。
思うのだが、ブラジル変異株や英国変異株などがメディアで取り上げられる一方、一時期話題になっていた「東京変異株」の話が無くなっていたことが、とても気になっていた。
「東京変異株」というのは、「Go Toトラベル」を利用した人が移動し、移動した先で「新型コロナ」を発症した人がいたために判明した、という変異株だ。
この変異株が確認されたコトで「Go Toトラベル」によって、東京で感染し無症状のまま移動し、移動した先の地元の人が「新型コロナ」を発症し、「Go Toトラベル=人の移動」によって、感染拡大となっている、という裏付けとなった変異株でもある。
その後、ブラジル変異株や英国変異株が見つかったことで、メディアなどは「東京変異株」を取り上げることが、無くなっていた。
「新型コロナ」に限らず、一般的に「風邪ウイルス」と呼ばれるモノは、数が多く変異しやすい、と言われている。
以前から「風邪の治療薬ができたらノーベル賞」と言われるゆえんは、そのためである。
※市販薬のパッケージを読むとよくわかるのだが、「風邪薬」は、風邪の諸症状の緩和を目的としている。
そのことを考えれば、感染力や後遺症などの差はあれど「新型コロナ」が風邪の一種だと考えれば、変異しやすいということがわかるはずだ。
そのように考えると、90例以上の変異株が見つかったこと自体、驚くようなことではないということになると思う。
だからこそ、朝日新聞の扱いも大きな扱い、とは言い難いのかもしれない。
問題となるのは、昨日から接種が始まった「ワクチン」による効果が不明である、という点だろう。
「もし、接種が始まったワクチンが効果が無かったら…」ということになると、社会的不安はより一層増すことは、暗に想像ができることだからだ。
その一方で既に他の病気予防のために使われている薬に、効果があるのでは?という指摘もされている。
同じ朝日新聞の「論座」というコラム記事にある「イベルメクチン」に関する内容だ(こちらも有料会員記事なので、全文を読むコトはできないが、無料範囲でも概要は分かると思われる)。
朝日新聞 論座:大村博士発見のイベルメクチンにコロナパンデミックを終息させる可能性
他にも日経新聞が、東京都医師会が使用を検討するように厚労省に提言をしている、と報じている。
大村博士が発見した「イベルメクチン」と聞いて「あぁぁ~、ノーベル賞を受賞した薬」と思い出される方も多いと思う。
アフリカで蔓延している「線虫の経口駆除剤」として多くの人を救った、というだけではなく、一部では「ノーベル平和賞」でも良かったのでは?と言われるほど、「平和的にアフリカ経済を支える薬」とも言われている。
もちろん、副作用などのリスクも少なく薬価そのものも高くはない。
「イベルメクチン」に関しては、アフリカ諸国だけではなく、インドなどでも投与され始めていることを考えれば、副作用そのものが少なく、様々な変異株にも効果がある可能性があるのでは?
「変異株が見つかった、大変だ!」というのではなく、「新型コロナ」に限らず「風邪ウイルス」が変異しやすコト。
そして、希望が持てるような報道も併せてすることで、生活者の心配や不安は随分変わると思う。
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