日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

モンベルが、農産品を売っている

2016-03-22 22:06:43 | ビジネス

知人に差し上げるギフトをネットで探していたら、モンベルが農産品を販売していることを知った。
モンベル:フレンドマーケット
水産加工品だけではなく、お菓子や麺などの加工品も販売をしているので、「農産品」というくくりでは失礼かもしれない。
気になったのは、アウトドアウェアやグッズを販売しているモンベルが、なぜこのような商品をオンラインショップで扱うのか?という点だ。

ご存じのとおり、モンベルという企業はアウトドアウェアやグッズを製造・販売をしている。
時には、お店の人が自主企画をし「トレッキングツアー」などを開催したりしている。
「山登りやトレッキング、アウトドア好きな人たちが集まった企業」とも言われるゆえんは、このような単なる製造・販売だけにとどまらない「顧客とのコミュニケーション」に積極的な企業だからだ。
その意味では、「顧客と企業がとても近い関係にある」企業ともいえる。

そのモンベルがなぜ?農産品などをオンラインショップで扱うのだろう?
おそらく、モンベルという企業が「自然を相手にする企業」で、そのためには地域の人たちの協力や理解が大切だからなのでは?と、考えるのだ。
確かにアウトドアウェアやグッズを製造・販売するだけなら、「自然を相手にする」という発想はないだろう。
しかし上述した通り、企業文化として「山登りやトレッキングなどのアウトドアが好きな人たちが集まっている」という文化がある。
製品を製造・販売する先の「使う・楽しむ」ということを、重要視している企業とも考えられる。
そして、実際の「使う・楽しむ」という場面を考えると、どうしても「自然を相手にする」ということになる。
特に山登りやトレッキングなどは、自然を楽しむスポーツでもある。
そのためにつくられたのが、「モンベルフレンドエリア」という、会員向け現地サービス地域なのだと思う。

そのような自然を楽しむことができる地域の多くは、それぞれの地域に根差した農・水産品や加工品があることは想像ができる。
それだけではなく、それらの品物は他地域ではあまり知られていない、という場合も多いのではないだろうか?
実際、この「フレンドエリア」内には「フレンドショップ」と呼ばれる店舗があり、そのお店では、地域のお土産なども販売している。

その延長としてこの「フレンドマーケット」があり、それが地域の活性化の一つになっていく可能性はある。
先日、カルティエ現代美術財団が新作文楽の後援をする、という内容をエントリした。
カルティエほどの宝飾品店になると、その商品は芸術作品の域に達することも多い。
カルティエ側としては「アート」というキーワードの結びつきで、後援をすることを決めたのかもしれない。
そしてモンベルもまた、「自然と地域」というキーワードで、このようなオンラインショッピングサイトを設けているのだと思う。

主たる事業とはかけ離れているように思える事業であっても、その企業の文化や理念を考えたとき、意外なコラボレーションが起こるということだと思う。


モンベルが、農産品を売っている

2016-03-22 22:06:43 | ビジネス

知人に差し上げるギフトをネットで探していたら、モンベルが農産品を販売していることを知った。
モンベル:フレンドマーケット
水産加工品だけではなく、お菓子や麺などの加工品も販売をしているので、「農産品」というくくりでは失礼かもしれない。
気になったのは、アウトドアウェアやグッズを販売しているモンベルが、なぜこのような商品をオンラインショップで扱うのか?という点だ。

ご存じのとおり、モンベルという企業はアウトドアウェアやグッズを製造・販売をしている。
時には、お店の人が自主企画をし「トレッキングツアー」などを開催したりしている。
「山登りやトレッキング、アウトドア好きな人たちが集まった企業」とも言われるゆえんは、このような単なる製造・販売だけにとどまらない「顧客とのコミュニケーション」に積極的な企業だからだ。
その意味では、「顧客と企業がとても近い関係にある」企業ともいえる。

そのモンベルがなぜ?農産品などをオンラインショップで扱うのだろう?
おそらく、モンベルという企業が「自然を相手にする企業」で、そのためには地域の人たちの協力や理解が大切だからなのでは?と、考えるのだ。
確かにアウトドアウェアやグッズを製造・販売するだけなら、「自然を相手にする」という発想はないだろう。
しかし上述した通り、企業文化として「山登りやトレッキングなどのアウトドアが好きな人たちが集まっている」という文化がある。
製品を製造・販売する先の「使う・楽しむ」ということを、重要視している企業とも考えられる。
そして、実際の「使う・楽しむ」という場面を考えると、どうしても「自然を相手にする」ということになる。
特に山登りやトレッキングなどは、自然を楽しむスポーツでもある。
そのためにつくられたのが、「モンベルフレンドエリア」という、会員向け現地サービス地域なのだと思う。

そのような自然を楽しむことができる地域の多くは、それぞれの地域に根差した農・水産品や加工品があることは想像ができる。
それだけではなく、それらの品物は他地域ではあまり知られていない、という場合も多いのではないだろうか?
実際、この「フレンドエリア」内には「フレンドショップ」と呼ばれる店舗があり、そのお店では、地域のお土産なども販売している。

その延長としてこの「フレンドマーケット」があり、それが地域の活性化の一つになっていく可能性はある。
先日、カルティエ現代美術財団が新作文楽の後援をする、という内容をエントリした。
カルティエほどの宝飾品店になると、その商品は芸術作品の域に達することも多い。
カルティエ側としては「アート」というキーワードの結びつきで、後援をすることを決めたのかもしれない。
そしてモンベルもまた、「自然と地域」というキーワードで、このようなオンラインショッピングサイトを設けているのだと思う。

主たる事業とはかけ離れているように思える事業であっても、その企業の文化や理念を考えたとき、意外なコラボレーションが起こるということだと思う。