日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

今年をあらわす言葉

2006-12-12 21:34:29 | 徒然
今日、京都・清水寺で「今年の字」が発表された。
「命」だそうだ。
確かに、自殺者が3万人/年以上発生し、「いじめ」による小中高校生の自殺というのも、決して豊かな社会とはいえない現実だろう。
他にも、「(地元で)出産したいのに産婦人科がなく、子どもが生まれても小児科がない」というのも、どこかおかしな話だ。
国が掲げている「少子化対策」そのものが、足元から崩れている。

個人的な「今年の字」は、『歪』だ。
「お金儲けが悪いことですか?」と言った村上さん、「時価総額世界一」が企業の価値だといっていた堀江さんなど、企業倫理など社会のルールよりも自分優先という企業経営が問題として露になった。
上述した「少子化対策」にしても「産婦人科がない・小児科がない」というのは、子育て以前の問題なのではないだろうか?
「未履修問題」などは、「大学受験」という名のもと「高校生」という年代でなくては感じ得ることができない、瑞々しい感性を得るための教養を学ぶことを、高校そのものが放棄してしまっている。
もちろん、父兄などからの圧力などがあったとは思うのだが、その圧力を与えた父兄が高校生だった頃は、もっと自由で伸びやかな高校生という時間を過ごしていたのではないだろうか?
他にも、「県知事」自らが贈収賄に関わったり、「裏金作り」に積極的に関わりながら県民に謝ることもしない。
「自民党」というブランドが欲しいばかりに、昨年の選挙で掲げた主張や信念をいともあっさりと捨てることに抵抗のない政治家。それを受け入れる政党なども、「歪んだ関係」のような気がする。

これらの意味で「歪み」という言葉を思い浮かべたのだ。
「格差社会」とか「ワーキングプア」なども、「社会の歪み」だと言えそうだ。
年内に様々な「歪み」を総て吐き出し、「一生懸命に生きる人が、真っ当な評価を受ける」社会になることを・・・と願っている。