サツマイモを蒸して切り、乾燥させるだけの純自然食品、干し芋を加工しています。
干し芋は一応スィーツ系ということになるのだが、スィーツ仲間はみんな派手。
だが干し芋は名前からしてダサい。
新品なのにすでにシワシワ、新品なのに早くも中古品。
だが干し芋は相当な実力者である。
スィーツ隆盛を横目で睨みつつ、いまだに根強い人気がある。
干し芋は、今どき珍しい超完全自然食品である。
自然の光と自然の風にあたる過程で、ねっちり、もっちりと弾力が生まれる。
干し芋を食いちぎるには相当な力が要る
干し芋の味は全体的に地味である。
地味においしい。
ゆっくりおいしい。
静かにおいしい。
スィーツは流行っては消え、消えては流行るブームのなかで、よくぞ干し芋は生きのびた。
素朴な干し芋を毎日食べていけば、やがて身体も素朴になっていき、誰もが素朴を取り戻していくことができるかもしれない。
これからは干し芋の時代だ。
NHKの次の朝ドラは、干し芋の物語にしてほしいも(干し芋)のである。
落ちはシャレのつもり…
お粗末であった。