コロナ禍で不安な日々が続いている。
こんな状況下ではよく、トイレットペーパーや水のペットボトルなどの買い占めが起きる。
普段トイレットペーパーなど絶対に買わないヤンキー風なあんちゃんや、茶髪の超ミニスカートのおねえちゃんたちさえも、12ロール入りの便所紙やコーラの大きなペットボトルを4本、菓子パンなどを大量に買って店から出てくる。
「あんたら、どれだけ飲み食いして、どれだけ尻を拭くんだ」
と心の中で思う。
こんな状況で幼い子供を持つ母親や妊婦にとって、心配な日々が続いている。
特に妊婦は何事がなくても、出産を控えて不安を抱えているものなのに、こういう状況のなかで出産しなくてはならなくなったら、どうしていいかわからなくなるのも当然だ。
自分自身の基準で、気をつけるべきところは気をつけるが、それ以上は神経質に考えない。
もうこの年齢まで生きてきたので悔いはない。
壮大な希望も欲望もないので、どうなってもいい。
周囲の人にも恵まれ、十二分にありがたい人生を過ごさせてもらったと感謝している。
日本人の平均寿命が80代を超えるようになって、その年齢まで生きないと、損するような気分にさらされるが、そんなことはない。
老人のケアも行き届かず、有事の際にろくな対応ができない政治家ばかりのこんな国で、あと20年近くもどうやって生きていいのやらと途方に暮れる。
とはいっても寿命というのは自分でどうすることもできないものだから、生かされているのならば、生きていかなければならない。
短くても長くてもすべて運命、天命なのだ。
自分に関してはそう考えるが、幼い子供の姿を見ると何ともいえない気持ちになる。
無邪気に笑っているのを見ると、ほっとするのと同時に、国に対してこの子たちの未来をどうやって保証するのかと腹が立ってくるのである。
言ったことが二転三転するこの国の指導者たちの無能さには、ただただあきれるばかりのこの頃である。