東京電力社長vs新潟県知事

新潟県知事と東京電力社長との会談が面白い・・・。

政府が認定した東京電力の新総合特別事業計画。
いわゆる新潟県の柏崎刈羽原発の再建計画であるが・・・。
それを知事が、おかしな計画だと批判した。

計画では、柏崎刈羽6、7号機を今年7月から順番に再稼働。
1、5号機も来年2月までに動かすという想定らしい・・・。
そして14年度から1千億円以上の経常黒字を稼ぎ出す。
東京電力社長が、こんなバラ色の絵を語る・・・。

しかし知事は、厳しい指摘をしたようだ・・・。
破綻処理等で株主や銀行が責任を取らないまま再建。
事故が起きても責任を取らなくていいなら、危険性が高まる。

極めておかしい計画だ、とバッサリ斬り捨て・・・。
また知事は、東京電力が福島第一原発事故を検証・総括。
そして、企業体質を変えるのが先だとも主張。

防戦一方の社長は、こんな懇願・説明に終始。
株主には、株価下落や無配が続くことで負担をかけている。
金融機関に債権放棄を求めたら、2度と金が借りられない。

ともあれ再稼働には、新潟県知事の同意が必要。
そして柏崎刈羽6、7号機は、直下に活断層の疑いがある・・・。
そんな危険を指摘されるところに建っている原発。

と言うことで、再建計画を根本から見直すよう迫った知事。
その慎重な姿勢にまずは軍配と言ったところか・・・。

電力を生産する新潟県と最大の電力消費地の東京都。
そして、まもなく始まる東京都知事選では、「脱原発」が大争点。
時宜を得た、ホットな東京都知事選になりそうである・・・。