「死刑ハンコ」発言で辞任した葉梨康弘前法相。
その更迭を巡るドタバタ劇の余波が続いているようだ。
11月15日に松野官房長官が、衆議院議院運営委員会の理事会に出席。
会期中にもかかわらず、大臣の辞職に至り、誠に申し訳ありませんと謝罪。
ところで辞職はもとより、そこに至るプロセスも大問題だったようだ。
葉梨くんの問題発言が大きく報じられた11月10日。
この段階では、文雄親分は更迭しない方針を示していた。
11日午前の参院本会議では、感染症法等の改正案が成立。
その本会議中にも続投させる意向の答弁をした。
ところが、午後になって急に更迭する展開。
立憲民主党の安住国対委員長は、こう言って憤る。
だまし討ち、議会にとっては冒涜そのものだ!
山際大志郎前経済再生相が辞任した時も文雄親分が、本会議で説明し質疑を行った。
しかし、これは異例の対応だったらしい。
野党側の要求を突っぱねられず、親分をさらし者にしたに等しいとか。
体を張って親分を守るべき官房長官や国対委員長。
彼らが役に立たない現実も酷いようだ。
閣内では、寺田稔総務相と秋葉賢也復興相。
この2人が「政治とカネ」の問題を抱えている。
結果、今後もドミノ辞任が続く可能性があるようだ。
その度に文雄親分が本会議で説明・謝罪。
そんなことをしていれば、任命責任問題に発展するのは必至だとか。
内閣支持率の更なる下落は、避けられないようだねぇ。
官房長官は、危機管理に動く気配がなく、この政権を守る覚悟が全くなし。
政権運営の要である官房長官、国対委員長が、全く機能していない。
そこに来て自民党で好き放題をやる萩生田政調会長。
財政再建派の文雄親分は、萩生田くんに阿るような景色だとか。
現在の力関係が、雄弁に語っているらしい。
萩生田も、松野も高木も安倍派の中核。
泥舟の岸田内閣に見切りをつけ・・・。
静かな「ステルス倒閣」に動き出しているとの噂も見え隠れの政治劇場である。