函館発「団塊オヤジの独り言」

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書籍「脱現発の真実」が、二枚舌を斬る

2012年04月18日 05時12分42秒 | 政治
最近、原発に関してこんな本に出会い、びっくり状態・・・。

書籍名は、「騙されたあなたにも責任がある 脱原発の真実」。
原子力を廃絶したいと願いながら、41年間もこの仕事に携わった。
そんな著者の記述は、素人にもわかりやすい内容で展開。
まやかし根性で原発事故と向き合う政治を、ばっさりと斬る内容。

事故後の対応は、危機管理意欲のない政治屋による犯罪そのもの。
福島原発事故の「安定化」「ロードマップの達成」は、所詮ごまかし。
新聞やテレビが伝えない現実を、直截的に言い切り・・・。
知らなかった原発の知識を、丁寧に教えてくれる。

首都圏直下型地震が、4年以内に70%の確率で起きる可能性。
そういうデータを真剣に考えるべき時である、とも指摘している。
更に、野ダメ君の福島原発事故の終息宣言は・・・。
世界の物笑いになっているだろう、と心底憂いてくれる。

1㎡当たり4万ベクレル(bq)超のところは、人が住んではいけない。
それなのに、10万bq、20万bqの汚染地帯に帰宅させる。
それも、妊婦や子供までである・・・。

また、西日本も、既に放射ので汚染されている。
法律では、年間1㍉シーベルト(mSv/h)以上の被爆は許さないルール。
それなのに、年間20mSv/hのところは、強制避難地域・・・。
しかし19.9mSv/hなら、そこに住んでもいいとする政治のロジック。

と言うことでこの本を読んでからは、政治屋に対しては・・・。
不信感が一層増幅し、彼らの能力を疑う気持ちでいっぱい。
そんな心配を尻目に枝マメ大臣は、頑張りを見せる。

原発への依存度に関して13日、国会の委員会では、こうだ・・・。
最大限、ゼロを目標に引き下げるのは、政府の明確な方針である!
ところが翌14日、福井県庁での発言は、こんな塩梅。
日本経済の現実を考えると、今後とも重要な電源としての活用が必要。

二枚舌を滑らかに駆使して、馬鹿丸出しで八面六臂の大活躍。
冷静に考えれば、原発の安全性や電力需給の必要性に疑問が湧くはず。
支離滅裂で一貫性のないお話は、なんじゃ、こりゃ?の世界に陥る。

そしてまた、前の空き缶首相の言い訳が、これまた振るっている。
原発事故は、備えがなかったという意味で大失敗だった。
自ら陣頭指揮を執ったことは・・・やらざるを得なかったとする。

指揮官が、国存亡の危機に直面しても、この程度の危機管理意識。
備えがなかったのは、自分の頭であろうと拝察・・・。
指揮官としての存在意義を知らない男が、やらざるを得なかったと弁解。

こんな者が日本の最高指揮官だったとは、トホホなことである。
最小不幸社会を押しつけられた国民は、最大の不幸。

そんな最中に、福島県南相馬市の警戒区域が解除となった。
解除対象は、約4千世帯、1万3千人で、放射線量に応じてだ。
①避難指示解除準備区域②居住制限区域③帰還困難区域。

多くは①と②で、住民は許可なしで立ち入りできる。
ただし、宿泊禁止なので夜間の防犯・防災が課題、と至って呑気。
そのうちに住民は、バッタばたばたと倒れるのは必定。

ひたひたと忍び寄る放射能の危険、それを尻目に自宅へ帰還。
クレージー過ぎる行動だが、これも今ふうに言えば自己責任。
ともあれ、まやかしという言葉は、政治のためにあるようなもの。

と言うことでこの書では、原発と向き合う政治の嘘がくっきりはっきり。
いかさまの楽屋裏を、冷笑的に観察できるのも、これまた楽しい。
ともあれ、詳しい内容を知りたければ、書店へレッツ・ゴー!

999円だが、原発の怖さを分かりやすく教えてくれる必読の書である。
内容豊富につき、近日中に「その2」「その3」を書いてみたい。

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