中国経済に曲がり角が! (2013-07.20)
いよいよ中国にも経済の曲がり角が見え始めた。
輸出を始めとして、公共事業、不動産投資と矢継ぎ早に高度成長の波に乗って、投資が行われて来た。そしてその成長の勢いがコントロールされ様としていたのであるが、なかなか止まらず、その一方で、中央銀行の規制をかいくぐって、「シャドウバンキング(影の銀行)」と言う正規の規制の裏側で取引が行われる金融機関が膨張し、遂に不渡り手形が出る所まで、行ってしまった。
なぜ、その様な事が起こったのか、中国経済を支える金融機関は、中央銀行が管理している。
しかし、その一方で貸し出している「シャドウバンキング」の存在はばかにならないのである。中央銀行の規制が強ければ、強いほど「シャドウバンキング」は膨張するのである。
従って、中小企業は無論、地方の自治体が、主な借り手になって居る、「影の銀行」は中央銀行と違って、厳しい規制が無くその代り金利が少し高いと言うだけである。
従って、90年代初めから改革・開放の波に乗って、日米からの資金も流れたが、国内資金も相当にながれ、其れによって、道路・鉄道・産業基盤の整備に充当され、世界第2の経済大国にのし上がったのである。
しかし、こうした景気の流れは何時までも続くものでは無く、安価な労働力も賃金が上昇し、輸出の競争力も陰りはじめ、其れに代わるべき国内消費も期待する程上昇していない。
此処へ来て、アメリカのゴールドマン・サックスが最大手国有銀行、中國工商銀行の全持ち株を売却するなど欧米金融機関の“中国離れ”も目に付き始めた。
米国がリーマン・ショック以来の量的金融緩和策の出口を探る中、中國に流入していた投機資金が海外に還流する動きも見られる。欧米のヘッジファンドが香港の株式市場などを通じて、中国株の空売りを仕掛ける動きも活発化しつつあるという。
仮に中国から資金流出が本格化して、膨れ上がった不動産バブルが崩壊する事態が起きれば、日本のバブル崩壊を上回る衝撃と混乱を内外にもたらす恐れもある。国際社会は中国発の世界金融危機への備えを、そろそろ検討すべき時かも知れない。
(えびなたろう)
いよいよ中国にも経済の曲がり角が見え始めた。
輸出を始めとして、公共事業、不動産投資と矢継ぎ早に高度成長の波に乗って、投資が行われて来た。そしてその成長の勢いがコントロールされ様としていたのであるが、なかなか止まらず、その一方で、中央銀行の規制をかいくぐって、「シャドウバンキング(影の銀行)」と言う正規の規制の裏側で取引が行われる金融機関が膨張し、遂に不渡り手形が出る所まで、行ってしまった。
なぜ、その様な事が起こったのか、中国経済を支える金融機関は、中央銀行が管理している。
しかし、その一方で貸し出している「シャドウバンキング」の存在はばかにならないのである。中央銀行の規制が強ければ、強いほど「シャドウバンキング」は膨張するのである。
従って、中小企業は無論、地方の自治体が、主な借り手になって居る、「影の銀行」は中央銀行と違って、厳しい規制が無くその代り金利が少し高いと言うだけである。
従って、90年代初めから改革・開放の波に乗って、日米からの資金も流れたが、国内資金も相当にながれ、其れによって、道路・鉄道・産業基盤の整備に充当され、世界第2の経済大国にのし上がったのである。
しかし、こうした景気の流れは何時までも続くものでは無く、安価な労働力も賃金が上昇し、輸出の競争力も陰りはじめ、其れに代わるべき国内消費も期待する程上昇していない。
此処へ来て、アメリカのゴールドマン・サックスが最大手国有銀行、中國工商銀行の全持ち株を売却するなど欧米金融機関の“中国離れ”も目に付き始めた。
米国がリーマン・ショック以来の量的金融緩和策の出口を探る中、中國に流入していた投機資金が海外に還流する動きも見られる。欧米のヘッジファンドが香港の株式市場などを通じて、中国株の空売りを仕掛ける動きも活発化しつつあるという。
仮に中国から資金流出が本格化して、膨れ上がった不動産バブルが崩壊する事態が起きれば、日本のバブル崩壊を上回る衝撃と混乱を内外にもたらす恐れもある。国際社会は中国発の世界金融危機への備えを、そろそろ検討すべき時かも知れない。
(えびなたろう)