きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

『歴史の事実に』目覚めよ(後半)

2013-07-19 07:36:18 | Weblog
『歴史の事実に』目覚めよ(後半)      (2013-07.19)

≪仏人宣教師描いた漢城の混沌≫
しかし、朝鮮の独立は不確かで今度はロシアに傾いていく。朝鮮半島がロシアの植民地になったら、日本に執ってはこの上ない脅威だ。日清戦争後、日本は富国強兵を一段と推し進め、1905年にロシアを破って後、韓国を保護国とした。伊藤博文初代統監は当初、併合には反対だったが、ハルピン駅で安重根に暗殺され、併合論が一気に勢いを増す。併合は英米仏独のほかロシアも認めた。

<日本を脅かしてカネを取ろうと言う姿勢は北朝鮮と同じ>
漢城のフランス人宣教師、ダレ氏が帰国して後の1874年に『朝鮮事情』という本を著している。漢城は将に糞尿まみれで足の踏み場もなく、肺結核、ハンセン病、肺臓ジストマ、赤痢、チフスなどの疫病が流行していた。併合の前年に、日本が入って京城医専やその付属病院を設立し、医師、看護師、衛生士を養成した。併合後に取りかかったのが学校建設で、1945年の終戦までに京城帝大のほか専門学校を約千校設置し、小学校を5200も開校した。その結果、識字率は4%から61%に上がる。100キロだった鉄道も6000キロに延伸されたのである。
朴氏の父親、朴正凞大統領の時代、韓国は民主主義国家としての発展を予感させた。が、在任中に汚職に手を染めて罪に問われる、後の大統領は少なくなかった。日本と協力して経済発展を遂げる方が容易だと思われるのに日本を脅かしてカネを取ろうという姿勢は北朝鮮と同じだ。

≪儒教の事大主義と大衆迎合≫
李明博前大統領は「未来志向の関係を築こう」と語り、期待を抱かせた。しかし支持率が落ちてくるや、政権末期の2012年、竹島に強行上陸し、「天皇の謝罪」を求める暴言を吐いた。

<後任の朴槿惠氏は政治、経済を通じて中国にのめり込み・・・>
後任の朴槿惠氏は、それ以上の反日姿勢を示さないと地位が危うくなるとでも思っているのだろうか。朴氏は政治、経済を通じて中国にのめり込み、米国に行って日本の悪口を並べ立てた。まさに、大衆迎合の政治を繰り広げているが、この姿こそが千年に渡る朝鮮の歴史への回帰である。
韓国に染め渡っているのは儒教思想である。日本にも儒教思想はあるが、仏教の平等思想で中和されて、それほど浸透していない。韓国の儒教は徹底して上下関係にこだわる事大主義である。大きい物には従うと言う事だから、中國、米国には従う。日本は、中華思想からみて下の位置にいなければならないのである。

日本が下に入る事の証明の第一が「独島占領」第二が慰安婦への謝罪だ。司法も日韓基本条約を無視して、対馬の寺から盗んだ仏像を返さず、ユネスコ条約違反との声にも耳を貸さない。これでもまともな国と言えるか。(屋山太郎・評論家)
2013.07.17.産経ニュース「正論」より