きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

ミャンマー災害の救援

2008-05-26 14:18:31 | Weblog
ミャンマー災害の救援     (008.05.26.)

サイクロン「ナルギス」によるミャンマーの災害は、世界の国々から逸早く人道的救済の面から、救援活動を表明していたが、ミャンマー軍政府は救援を断り、政治的介入を恐れて救援物資は受け取るが、救助団体の入国に対しては、ビザを発行せず拒否を続けてきた。

しかし、災害による国内の窮状は、惨憺たる物があり、其の情報は軍政府が統制していてもインターネットを通じて全世界に流れている。国連としても軍政は死者3万人と言っているが10万以上の死者が出ている惨状を国連自らが世界に訴え救援を呼びかけている。

にも拘らず、ミャンマー軍政はかたくなに、救援拒否を続けてきたが、潘基文(パンギムン)国連事務総長はじめ、欧米・中国・日本等70カ国以上各機関の代表370人が救援受け入れ要請を続けていた。
そして、23日にやっと軍政側も「付帯条件や・政治目的を含まない純粋に好意的な支援ならば、いかなる国、組織からの支援を歓迎する」と言う合意を得ることになった。
既に、災害発生から1週間が経過している。

被害の大きかった、イラワジ・デルタ地区からの現状報告によると、瓦礫の間に半ば腐敗しかけた遺体が散在し衝撃的な光景で、いまなお、清潔な水・食料・シェルターといった救命物資を求める被災者たちの必死の願いが叫ばれていると言う。
今回、軍が支援合意を表明した事によって、迅速な対応が計られる事と思う。

緊急事態に、各国の人道支援を懐疑的にしか受け止められず、拒否を続けた軍政府の対応は余りにも遅く、ミャンマ国民の痛ましさは計り知れないものを感ずる。

日本も、早速、調査隊を送り、現状把握のうえで緊急支援と今後の長期復興を援助するつもりのようである。
1週間遅れでは、緊急的な人命救助は、もはや出来ないが、これから夏に向かいマラリア等の病原を有する国だけに医療と衛生面に大きな活動を期待したいと思います。

中国の大地震・ミャンマーのサイクロン災害・アフリカの食料危機問題・等々、それに環境汚染問題を加えれば、全世界が、人類存亡の為に、先進国は先進国として、後進国は後進国として、夫々に、国境を越えた、協調と共生を考える段階に来ており、もはや、詰らない戦争など遣っている時では無いことを悟る必要があるのではないでしょうか。

来年には、アメリカの大統領が変わるが、アメリカの出方は世界の方向付けを大きく左右する事になるだけに、先ず、イラク戦争を終結する事に大きな注目が集まる所だ。
(えびなたろう)


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